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サントリー酒類 北海道支社

「21年はウィズコロナに対応した新商品の提案に期待を」と語る永井真三サントリー酒類北海道支社長

〝業家連動〟によりブランドが浸透。家庭用市場伸長に貢献

コロナ禍で苦境の飲食店を応援

20年の北海道内における酒類市場は、コロナ禍がススキノをはじめとする飲食店を直撃したことから、業務用は厳しい状況で推移した。

「サントリーグループでは、食事代を先払いし、コロナが落ち着いた後に食事へ行こうという『さきめし』プロジェクトに1億円を拠出しました。夏にはタレントの松岡修造さんを起用した『食べて、飲んで、元気を。』キャンペーンを実施するなど、飲食店さまを盛り上げる活動に力を入れてきたところです」と永井真三サントリー酒類北海道支社長は話す。

一方、巣ごもり需要から家庭用市場が拡大。缶酎ハイなどそのまますぐ飲めるアルコール飲料(RTD)の販売実績は、20年1〜10月累計で対前年108%と伸張。業績を牽引した「こだわり酒場のレモンサワー」(缶)は、同285%と高い支持を得た。

また、定番人気の「角ハイボール」(缶)が同107%、「ジムビームハイボール」(缶)も同105%と同様に伸びた。

永井氏は「〝業家連動〟を掲げ、飲食店で商品名を明記してもらう施策を実施してきたことから、外飲みで慣れ親しんでもらっていたブランドが大きく伸びたのが特徴です」とその理由を明かす。

酒税法改正で〝プレモル〟が好調

20年に投入された新商品として早くも好評を得ているのが「ジャパニーズジン 翠(SUI)」。人気が高まっている「ジン」のソーダ割りを、炭酸水を加えるだけで手軽に楽しめるもの。糖質やプリン体が気になるといった、健康志向にもマッチした商品で、永井氏は「飲食店への展開も力を入れています」と話す。

20年10月から改正酒税法が施行され、ビールが減税となったことから、主力の「ザ・プレミアム・モルツ」(缶)は20年10月単月で対前年119%を記録。北海道限定缶も販売を加速させた。また、同ブランドの「〈香る〉エール」(缶)も同132%と好調だった。

「こだわりの素材・製法・注ぎ方で実現した濃密な〝神泡〟が自慢。家庭でも再現できる自宅用サーバーも用意しており、ご自宅でも楽しんでいただけます」(永井氏)

健康意識の高まりから、新ジャンルでは主力の「金麦」ブランドで「金麦〈糖質75%オフ〉」(缶)が20年1〜10月累計で対前年比118%を記録、ノンアルコールビール飲料では「オールフリー」ブランドが全体で同108%の伸びを記録した。

他方で、新型コロナの感染第3波が到来しており、業務用、家庭用ともに市場の動向は予断を許さない。

永井氏は「サントリーグループは1950年代の『トリスバー』時代から始まり、角ハイボールの復活についても、飲食店さまに支えていただいて参りました。『日本の外食は世界に冠たる日本の文化』と考え、今後も継続的に応援していきたいと考えております。目下、理化学研究所、凸版印刷と共同で新型フェイスシールドの開発を進めているほか、コロナ禍において変化したお客さまの新しいニーズに対応できるよう、新しい商品をご提案して参りますので、21年の新製品にご期待いただければと思います」と語っている。

左から、世界5大産地の自社蒸溜所でつくられた原酒をブレンドした世界初のウイスキー「碧Ao(アオ)」、「金麦〈糖質75%オフ〉」、「こだわり酒場のレモンサワー」、「ザ・プレミアムモルツ〈香る〉エール」