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逆境を逆手に、新たな観光産業のステージへ

(のぐち・ひでお)1948年登別市生まれ。71年早稲田大学商学部卒業後、登別プリンスホテル(現野口観光)入社。99年6月に代表取締役社長就任。現在展開するホテルは21(道外4)施設。

野口 秀夫氏 野口観光グループ社長

 1999年、社長就任直後に有珠山が噴火、直下の洞爺湖温泉街が甚大な被害を受けた。「震災やリーマンショック。まさかということが頻繁に起こるが、その度に多くの物が見えた。コロナは手ごわいが、お客さまと接する機会が多いほど、これを凌駕するという気持ちは強くなる」と激震の1年振り返る。
 21年は次世代の商品づくりに着手する。
「例えばeスポーツは、個々がネットで世界とつながり、大衆ではない〝分衆〟を形成している。そうした賑わいをターゲットとしたハードとソフトを具現化したい」と新市場を模索する。
「デジタルの時代は新たな世代へバトンをタッチ。トップとして最終章となる21年は、一気に経営戦略を革新する。船の木片につかまって荒波を乗り越える。コロナはいわば〝第九の怒涛〟ですよ」と新たなステージに漕ぎ出す。