コロナ後を見据え、お菓子屋の原点に立ち返る

石水 創氏 石屋製菓社長
石屋商事社長
「白い恋人」の海外知名度は年々上がり、「ISHIYA」ブランドの評価が高まっている。その一方で、20年はインバウンド需要が落ち込んだ。
「業績の伸びとともに組織も肥大化し過ぎていたので、経営を見つめ直す時期でした」
白い恋人パークなどは休館を余儀なくされたが、そこで取り組んだのが農業法人と連携した農業研修だった。若手社員が農業・酪農を学んだ。
「お菓子は原点(原料)を知ることが大切。今後も1次産業と関わり、北海道全体でコロナを乗り越えていけたら」
農業研修がきっかけとなって新商品「北海道しあわせロール」も誕生した。
「当社の強みである、お土産菓子だけではなく、自家需要も必要とされていることを再認識しました。『地元の方々に愛される』というお菓子屋さんの原点に立ち返り、コロナが明けたとき、以前よりもっといい企業になっていたい」