北海道ブランドの付加価値向上に努める

篠原 末治氏 ホクレン農業協同組合連合会 代表理事会長
20年は久しぶりに大きな災害がなく豊作となった道内。しかし、コロナ禍による影響は各所に及んでいる。
「農産物の業務用需要減少や海外研修生受け入れが困難となった。家庭向け需要は伸びたが、カバーするには至っていない。より一層の販売拡大に力を入れたい」
国のデジタル化推進を追い風に、生産現場へのICT導入をさらに加速させていく。
「トラクターの自動走行システムなど、人手不足解消をはじめとする現場の課題に、次世代の技術を活用していくことが必要だ」
道内有数の巨大農協・JA士幌町組合長から20年6月に会長に選任。19年に創立100周年の節目を迎えたホクレンの新時代を担う旗頭として、双肩にかかる期待は大きい。
「企業との提携など、北海道ブランドの付加価値向上のため、JAグループ全体で知恵を出し合って取り組みたい」