安定重視の投資信託で全国の経営者に運用喚起

工藤 好洋氏 FPL証券社長
新型コロナ感染拡大の中、株価は堅調だが個人や法人の資金は預貯金への偏重が続いたまま。こうした状況に一石を投じたのがFPL証券。16年に道内57年ぶりの証券会社として開業した株式を取扱わないユニークな証券会社だ。
「市場動向に影響されにくい、安定した運用が特色の投資信託の販売が伸びている。ドル/円などの為替の価格差を利用した裁定取引という手法で運用され、コロナショックで株式相場が世界的に暴落した際にも影響を受けず、利益を積み重ねた」
群を抜く安定性に注目した法人の内部留保金での買付も目立ち、同社の販売実績は40億円を突破。21年は100億円を目指す。「提携する会計事務所から、全国の法人や経営者の紹介が増加。超低金利の中、お金を預貯金に眠らせず、働いてもらう効果の大きさに気づいたようだ。より多くの経営者に喚起したい」