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「光触媒環境浄化装置」がついに北海道へ本格上陸

盛和環境エンジニアリングが開発した「光触媒環境浄化装置」はN700系新幹線の喫煙室や中央官庁などさまざまな施設に導入されている。道内では9月1日からクラフトが北海道特別1次代理店として本格導入を開始。コロナ禍で注目を集めている。

〝光触媒の力でウイルス感染のリスク低減を〟

病院や大学など多方面で導入

プロ用空気浄化システムの「光触媒環境浄化装置」は、「盛和環境エンジニアリング」(本社・神奈川県、栗屋野伸樹社長)が〝光触媒の力で脱臭、有害物の除去、抗菌、抗ウイルスなど空気環境の改善〟を目標に掲げ、開発製造・販売をおこなっている。

東京大学理学博士で国内の光触媒のパイオニア的存在である橋本和仁物質・材料研究機構理事長(南幌町出身)と同社が1989年から共同研究開発をスタート。試行錯誤を繰り返し「光触媒セラミックフィルター」の開発に成功。2003年にこのフィルターを搭載した光触媒環境浄化装置の販売を開始し、関東や関西を中心に医療機関や空港、大学などさまざまな施設で導入され、10年に特許も取得している。

今年9月から北海道特別1次代理店として道内の販売を開始しているのが「クラフト」(本社・苫小牧市、小野寺力社長)だ。同社は主に建設機械の開発や設計、製造を手掛けており、新たな市場の開拓にも意欲的。道内でも本格的な導入が進むと予想される。

数多くの導入実績で道内での普及に尽力

そもそも光触媒とは、光を吸収して化学反応を促進する物質の総称。酸化分解反応を常温で起こすことができる。代表的な材料が酸化チタンや酸化タングステンで、これらの酸化還元反応を促進させることで、有機物や細菌を分解することができる。脱臭や除菌、抗ウイルス効果が期待でき、さまざまな局面で活用できると注目される画期的な技術だ。今年9月には奈良県立医科大学により世界で初めて光触媒材料によるコロナウイルスの不活性の確認も発表されている。

この反応を応用した光触媒環境浄化装置は、強力な脱臭と化学物質過敏症の原因である有害物質の除菌が最大の特徴。一般の空気清浄機とは異なり、極めて臭気の強い場所にも対応が可能で、高い分解活性を発揮する。

こうした環境浄化作用は国立研究開発法人「新エネルギー産業技術総合機構」の開発プロジェクトにも取り上げられ、過去新型インフルエンザが発生した際に、国土交通省と北海道空港の協力のもと、09年から11年まで新千歳空港各所で大規模実証モニタリングを実施。効果が確認された。この他にも、作業現場の有害物質除去による労働安全衛生の改善効果も認められ、北海道大学医学部や札幌医科大学などにも導入されている。

小野寺力クラフト社長は「既に全国規模で導入されており効果は実証済み。医療機関では、コロナウイルス感染拡大防止対策として国からの補助金助成制度も適用されるのでコスト的にも導入しやすい。北海道での普及に尽力していきたい」と話す。

本体価格は30万円(税別)〜。タイプも豊富で14種類をラインアップしている。

製品に関しての詳細、問い合わせはクラフト☎0144・84・8184まで。

■SP-180S2(M2・T2)
使用目安9~36㎡
●本体サイズ・重量/W501mm×H397mm×D200mm(取手含まず) 約9.0kg●本体材質・仕上げ/アルミ・メラミン焼付け塗装●最大処理風量・騒音/3.0㎥/min 40dB●電源・消費電力/AC100V 86W 1.4A 50Hz/60Hz●本体構成TYPE:S2/UV-Aランプ:10W×7本 プレフィルター×1枚 光触媒セラミックフィルター(420mm×295mm×15t)×2段●本体構成TYPE : M2・T2/UV-Aランプ(強力型):10W×7本プレフィルター×1枚 特殊光触媒セラミックフィルタ(420mm×295mm×15t)×2段●許容周囲温湿度/5~40℃ 85%以下