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うめき工業

さまざまなプラント施設で保温・保冷板金工事を手がける

高い施工技術で成長。業界の課題にも挑む

 ガスや重油は複数のタンクを経由して精製される。タンクをつなぐ配管は、マイナス200度の液化窒素ガスや350度にものぼる重油の〝通り道〟。精製効率を高めるには、原料となる液体や気体の温度をいかに変えずに次の製造工程に運ぶかがポイントとなるため、保温・断熱処理を施した特殊な配管が使われている。
 こうした配管の保温・保冷板金工事を手がけているのが「うめき工業」。配管表面に隙間なく保温・保冷材を装着する高い技術力が強みだ。加えて保温・保冷材のグラスウールやシリカなどを雨や埃から守るため、鉄板をその上から被せる板金工事もおこなう。
 特にプラント工場の配管は屈曲部分が多く、保温・保冷工事および板金工事の難易度は高い。わずかな隙間でも重大事故につながりかねず、ミリ単位の技術力が求められる。また、タンクやボイラーなど温度管理が必要な箇所にも保温・保冷板金工事を実施。妥協は一切ない。
 持ち前の施工品質の高さと人員招集力によって大型案件の受注も増加している。顧客は道内外の石油精製工場やLNG精製基地、製鉄・製紙工場など多岐にわたり、国内大手のプラント会社からの信頼も厚い。また、苫小牧と石狩に来年完成予定のバイオマス発電施設の建設工事への参画も目指している。
「優秀な職人さんを抱える全国の協力会社のおかげで業容は拡大しています。相場以上の報酬を支払う代わりに、保温・保冷板金職人の育成を約束していただいています」と梅木幸太社長は、迫り来る〝2025年問題〟に危機感を抱いている。
「この業界の職人は60代が全体の30%以上を占め、25年には深刻な職人不足に陥ります。今から世代交代を想定した準備が必要です。配管の改修工事は早くて2~3年ごと。仕事は途絶えませんが、道外の企業に依頼すれば改修費は膨れあがり、ガスや電気料金の値上げにもつながりかねません。道内の保冷・保温板金業者では当社が最も若い。だからこそ先を見据え、業界の将来に貢献していきたい」と梅木社長は意気込む。

複雑な屈曲部分も隙間なく板金する
梅木幸太社長