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社会医療法人医仁会 中村記念病院

脳卒中

脳卒中の急性期治療に尽力。設備増設して体制充実図る

 中村記念病院(中村博彦理事長・院長)には、脳神経外科医35人が在籍。そのうちの27人が専門医の資格を有し、
急性期の脳卒中に迅速な対応で実績を重ねている。
 大里俊明医師は副院長兼手術部長として中村院長とともに陣頭に立つ手術部門の責任者だ。
 脳卒中は「脳出血」「脳梗塞」「くも膜下出血」の3症状に大別される。かつては脳出血が全体の80%を占めていたが、現在ではこれが20%となり、脳梗塞が70%、10%がくも膜下出血と比率が変わってきた。
 脳梗塞は脳の血管が血栓によって詰まる症状で、血管の太さや詰まり方などでさらに細かい症状に分類される。
「心臓に生ずる血栓が突然脳血管に詰まる『心原性塞栓症』、太い血管が徐々に詰まる『アテローム血栓性梗塞』、細い血管が詰まる『ラクナ梗塞』が脳梗塞の主な症状。これらは高血圧や不整脈のほか、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病に起因することが多く、近年の高齢化で増加傾向にあります」と大里副院長。
 中村記念病院では、一刻を争うこれら脳梗塞の治療として、詰まった血栓を溶かしたり、回収・吸引する方法で救命度を高めている。2020年春には血栓回収が可能な血管造影装置を2台に増設。夜間であっても2件同時に治療できる体制を整えた。血栓回収治療は、南区川沿にある中村記念南病院でも昨年秋からスタートしている。 
 また、中村記念病院は、血栓回収治療のみならず緊急開頭手術もさらに充実させ、国の一次脳卒中センターとしても認可された。
 大里副院長は「脳卒中は早期発見、早期治療が肝心。脳ドックをはじめとする検査のほか、高血圧、高脂質症の改善などの予防も大切です。コロナを心配して家に引きこもっていると運動不足、ストレスなどから脳卒中につながるリスクも起きやすい。外来受診をためらう人もおられますが、電話再診をはじめ、万全の対策を講じておりますので、緊急時以外でも相談を」と呼びかけている。

大里 俊明副院長
おおさと・としあき/1988年札幌医科大学卒業。中村脳神経外科(現中村記念病院)勤務。手術部長・院内感染対策委員長などを経て2013年に副院長に就任。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。
脳出血
くも膜下出血
心原性塞栓症
札幌市1次災害救急指定の中村記念病院