ほっかいどうデータベース

松本組

函館・江差自動車道で新たなトンネルを建設中

地域密着の老舗ゼネコン

社員一丸となって成長

 1926年に函館の地で創業し、来年で95周年を迎える松本組。土木・建築の特定建設業者として、道南エリアを中心に事業を展開している。

 主な取引先は北海道開発局や北海道、JRTT(鉄道・運輸機構)など。特にトンネル工事や港湾工事を得意とし、技術力を武器に大規模工事も数多く手がけている。

 官公庁の経営事項審査では、北海道開発局の土木分野でAランクに格付けされている。2019、20年と2年連続で「工事成績優秀企業(ゴールドカード)」に認定されたほか、4年連続で「北海道開発局 局長表彰」も受賞。どちらもごく一部の企業に与えられるものであり、施工品質の高さと安全管理体制は折り紙付きだ。

 業績も安定している。18年は売上高55億円、19年は61億円を計上し、20年もさらなる上積みを見込む。

 成長要因を大越雄司社長は「社員たちの頑張りのおかげ。資格取得を支援し、技術者としての知識とスキルの向上はもとより、協力会社への配慮やチームワークの徹底など、1人の人間として成長できる環境を用意しています。それに応えてくれた結果」と説明する。

 現在、社員は76人。技術士や建築士など、多くの社員がさまざまな資格を保有している。

「技術力と人間力を兼ね備えた〝人財〟こそ〝松本スタンダード〟」(大越社長)と位置づけ、引き続き人材教育に傾注する。

「すべては社員が豊かな人生を送るため。当社での仕事をそのための手段として活用してほしい」と大越社長。新卒者も積極的に採用しており、多くの若者に技術と精神を伝承している。

 18年には本社を構える函館市吉川町を含む北浜地区と防災協定を締結。北海道胆振東部地震の際には、所有する発電機を稼働させるなど迅速な対応で地域に貢献した。また、住民の高齢化が著しいエリアであることを受け、独自の防犯講習会なども定期で開催。地域とのかかわりを深めている。

「社会・地域貢献は企業として当然の使命ですが、社員にも誇りを持ってもらえれば」と大越社長。企業価値を高めることも従業員満足度向上には欠かせないファクターだ。それが最終的には施工品質のさらなる向上につながっていく。今後もマンパワーを強化し、道南エリアの発展に尽力していく。

大規模な港湾工事も手がける
大越雄司社長
函館市吉川町に本社を構える