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東豊機工

高齢者や子どもに配慮し、設計・開発したダストボックス

〝二刀流〟のものづくり
強みを生かした製品開発へ

プラスチック成型業と金属加工業の2つを主事業としている「東豊機工」。道内でもこの2つをおこなう企業は珍しい。白石工場ではプラスチック製品を生産し、米里工場では金属加工をする〝二刀流〟企業である。

 プラスチック成型業では建築用部材や農業用部材を中心に、多くのメーカーから発注を受けさまざまな製品を生産している。農業土木工事で使用する田畑の水量調整枡が代表的だ。射出成型機を4台、3Dプリンターも自社で保有しているため、簡易的な試作品模型も製作可能だ。

 もう1つの柱、金属加工業では、主に牧場の柵や扉、獣害対策の金物製作を手掛ける。製作物はこれまでに300案件以上の受注を誇り、20000枚以上の金物製作をおこなってきた。また、階段の手摺製作や、各種金型の修理やメンテナンスも請け負っている。

 新しい製品づくりにも積極的に取り組んでいる。2019年にソフトウェア開発を手掛けるパブリックリレーションズ(本社・札幌市)と共同開発で、クラウド型土壌水分センサーを新たに開発。従来の測定機より軽量化に成功した。Wi―Fiで専用のスマホアプリと連動させることによりデータを一括管理。作業の効率化を実現した優れものだ。

 また、自社のオリジナル製品も開発している。今年はゴミステーション向けのダストボックスを開発。従来は扉を上に持ち上げるタイプが主流だったが、同製品は上部スライド式を採用。高齢者や子どもなど、力がない人を考慮した設計だ。ゴミ収集の際は下部扉を開閉することで、従来品よりゴミ回収を簡単におこなえるようにした。今後は自動開閉機能を付けるなど改良を重ね、病院や介護施設、飲食店やコンビニ向けに販売する予定だ。

「ものづくりで社会貢献をすることは今後も変わらない。当社の強みはプラスチックと金属の2面を併せ持っていること。これらを掛け合わせ、オリジナル製品やIT技術を意識した製品をつくっていきます」と合田友哉社長。

保有する射出成型機
牛舎門扉などの金物製作もおこなう
合田友哉社長