エーピーアール

ススキノを中心にさまざまな飲食店を展開
ススキノを代表する飲食チェーンの「エーピーアール」。創業のきっかけは、青木定信社長が航空自衛官を退官後の1978年に居酒屋「一文銭」のオーナーとなったことがスタートだ。
その後、大学生ら若者向けの新業態を次々と立ち上げ、さまざまな店づくりに挑戦。ブームになるはるか以前にタイ料理店もつくるなどスクラップアンドビルドで成長してきた。
93年には100席を超える居酒屋「月夜のたぬき」がヒット。2014年にはNHKの朝ドラ効果で「ニッカバー」が注目を集めた。
現在は海外にも進出。居酒屋のほか和食店、バー、クラブ、ラウンジ、イタリアン、スイーツ、ラーメン店など30店舗を経営している。
変わらぬ人気を誇っているのが「おたる亭」だ。寿司職人がつくる握りをいつでも手軽に食べられるようにと、「すすきの店」と「本店」、宴会専用の「別邸」の3店舗体制を敷いている。
また「北海道ジンギスカン蝦夷屋」は、肉の鮮度はもちろん、おしゃれな内装と最新の換気設備が特長。臭いも気にならないと女性客からの評価も高い。
昨今のコロナ禍でテイクアウトやデリバリーにもいち早く参入。自社オンラインサイト「えぞ商店」を活用して食材の販路も開拓した。
さらにイタリアン・フレンチ料理を提供する「ベティ64」では、駅前通りに面した路面店という立地を生かし、500円ランチや店頭販売をおこなう。こうした新たな客層の取り組みも進めており、公式フェイスブックなどで紹介している。
このほか、6月5日には医療従事者向けのサポートとして、札幌医科大学附属病院に料理を提供した。
各店舗は6月中旬から順次営業を再開。各店舗が衛生や換気に工夫をこらした営業をおこなっている。
そのほかに不動産事業も展開しており、関連会社「ノースキャリア」を通じて介護・医療系の人材派遣にも参入。さまざまなビジネスを手がけている。


