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ナシオ

平公夫社長

コロナの影響は最小限。在宅勤務で業務効率向上

 菓子卸売業全国6位、全国有数の独立系菓子卸であるナシオにも新型コロナウイルス感染拡大は影響を及ぼした。

 1月までは増収増益が確実視されていたが、2~4月に失速。それでも2020年5月期を利益ほぼ前年並み、売り上げ1%程度の減収に抑えられたのは地力の証明ともいえる。

 とりわけ影響が大きかったのは大学生協で、売り上げは全国的にほぼゼロになった。また、主力取引先のコンビニも苦戦。ただし徐々に業績は回復しており、今後の見通しは明るい。一方で、スーパーやドラッグストアは好調。さまざまな業態の顧客と取引していたことでリスク分散できた。

 社内的には全国7拠点でテレワークを推進。東京は週2、3回、札幌は週1、2回程度を在宅勤務にした。

「テレワークに必要なのはパソコン、Wi―Fi、セキュリティの整ったクラウドサーバーです。また、中堅・中小メーカーに多いFAX注文に対応するためFAXもデジタル化しました。事務所と変わりなく仕事ができる環境です。首都圏であれば往復の通勤時間が平均で2時間40分。また、会社に出れば上司や部下との対応も出てくる。事務作業はテレワークのほうが効率が上がることがわかった」と平公夫社長。

 今後も週に1回程度は引き続き在宅勤務を取り入れていく意向だ。

 顧客との商談にはWeb会議システム「Zoom」で対応。拠点ごとにおこなっていた朝礼もオンラインで全国一斉朝礼に切り替えた。

「日替わりで経営陣がメッセージを伝えることで、末端まで経営陣の考え方や会社の方針が伝わります。また、経営陣が各拠点に行けないことで、社員の自立心が高まった。これもいい傾向ですし、出張経費の削減もできた。ピンチをチャンスに変え、コロナと共存しながら仕事の質を高めていく」と平社長。

 海外取引もオンラインで対応。新型コロナの影響を最小限にとどめている。

北海道から全国、そして海外へとマーケットを拡大
全国に7つの事業所を展開。札幌と首都圏が本部機能を担う