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熊谷解体工業

保有する重機を用いて解体工事を専門におこなう

解体から補修まで自社施工。開発事業で沖縄にも進出

 人力でコンクリートを削る「はつり業」として創業。道内では数少ないはつりの職人が在籍し、重機を用いることができない現場で貴重な存在となっている。

 現在は、重機やダンプも保有。木造住宅からビル、校舎、医療施設、工場までさまざまな解体工事を手がけられる。

 2015年には特定建設業許可も取得。道庁や開発局、ネクスコ東日本などの案件にも参入する。いまや胆振管内を代表する解体工事業に成長した。関連会社を含めると売上高は10億円に迫る勢いだ。 

 コンクリート構造物の再生にも取り組んでいる。経年劣化した橋脚やトンネルなどの補修工事では、ドイツで開発された「Sto乾式吹付工法」を道内に先駆けて採用した。

「本州地域で普及が進む工法です。モルタルと水を混合し、機械で吹きつけるため、何度も塗り重ねる必要がありません。従来工法に比べて大幅に工期の短縮が可能です。耐震補強工事にも活用できます」と山口義紀土木部長。

 16年には新会社「アンフィニ」(本社・室蘭市)を設立した。測量や不動産、開発コンサルタントなどの業務を請け負うほか、釜石営業所(岩手県)を拠点に、東日本大震災の復興事業にも参画。東北のまちづくりの一翼も担う。

 沖縄県の開発事業にも取り組む方針で、20年2月に沖縄支店を開設した。

 グループの2社が連携することで、解体から建設・リフォーム、不動産の売買仲介、さらには土地の開発や企業誘致までが一体的におこなえるようになった。

「『モノを大切に使う』という社会資産のストックが重要視される時代に合わせ、お客さまに建物の解体から現状での売却、リフォームなどの幅広い選択肢を提供できるよう取り組んできました。体制は整いつつあります」と伊藤寛司社長。 

 さらに業務拡大に伴い、本社社屋を室蘭市本輪西3丁目に移転する予定。早ければ8月中旬にも新社屋での業務を開始する。

コンクリートの補修に活躍する「乾式吹付工法」
「乾式吹付工法」を施工した橋脚
山口義紀土木部長