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九蓮

鈴木雅雄社長

大企業も注目の技術力。解体から建築全般で急成長中。

 建設業は設計・施工などの「つくる」企業にスポットが当たりがちだが、不用になった建物を「壊す」企業も必要だ。

 2013年創業の「九蓮」は、札幌市および近郊を中心に、ビルや空き家、施設など、さまざまな建物の解体工事を請け負う。このほか足場組みや仮設施設、防護フェンス、看板の設置・撤去や住宅基礎工事など建築全般も手掛けている。

「人と人の繋がりを何よりも大切にしてきた」という 鈴木雅雄社長。誠実な業務に対する信頼は至って高い。例えば、道内でも限られた業者しか委託されないという仮設トイレの国内大手メーカーから、製品の運搬・設置・撤去を請け負っている。これも同社への評価の証左といえよう。

 昨年10月には電気通信機器製造・販売大手から防災無線柱のコンクリート基礎の解体、撤去を請け負った。これにより新たに電気工事関連の解体需要を開拓したほか、現在は、高速道路のスノーポール設置工事も手掛けるなど、まさに上り調子。5月には事務所を新設した。

「人が企業をつくる」という理念のもと、社員の育成にも注力。社内の自由度が高いことも特徴の1つだ。基本的には社員の自主性を重視し、現場での作業は社員に一任。「目標意識が高い社員は自ら育つ。そういった社員が多くなることで会社も成長すると思っている。当社が最も重視しているのが自主性です」と鈴木社長。もちろん、基礎知識を得るための講習受講や資格取得のバックアップなど、社員の成長を後押しするサポート体制も確立している。

 鈴木社長は「昨今、空き家が増えているため、解体の需要が増えています。30年にはバブル期に乱立したビルや住宅の築年数が軒並み50年を経過する。老朽化による解体需要は一気に増えると予測されます。一層の技術向上と社員育成に力を入れて備えたい」と気を引き締める。

ビル解体現場の作業風景。今後は重機などの設備を増強予定だ
防災無線柱のコンクリート基礎解体作業
5月に新設した事務所