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エイチ・アールシー

津内口誠社長

3000坪の加工センターを新設。技術の伝承にも尽力

 2002年創業のエイチ・アールシーは、建築物の〝骨〟ともいえる鉄筋工事が事業の柱。賃貸マンションや高齢者施設、オフィスビル、倉庫、一般住宅など大小さまざまな工事に対応している。

 7月には鉄筋加工センターを石狩市樽川に拡張移転。敷地面積をこれまでの1500坪から3000坪に倍増させた。鉄筋の屈曲や切断をおこなう機器も一新。量産体制を整えた。

 建設現場に鉄筋を搬入する前に、鉄筋加工センターで鉄筋を細かく調整し、施工品質の向上と工期の短縮を実現するのが同社のスタイル。同センターは、いわば心臓部ともいえる。今回の新設によって、寄せられるオファーにより迅速に応えられるようになった。当然、施工品質のさらなる向上も目指す。

 コロナ禍によって、鉄筋業界の強みも見えてきた。

「リーマンショックと同様、新型コロナウイルスによる道内経済の冷え込みを経験していますが、『鉄筋業界』に限って言えば、どちらも影響はほぼありません。例えばリーマンショック時、住宅や賃貸マンションの供給数が減少したと報じられました。でも札幌や近郊はそこまで落ち込んでいませんでした。もちろん、他の建築需要もありますし、広く建築物の建造が止まる可能性は極めて低い」と津内口誠社長。

 事実、創業からリーマンショックを経た今日まで増収増益を継続中。事業の安定性は極めて高い。なお、国内で流通する鉄筋はほぼ国産で仕入れが滞る可能性は限りなくゼロに近い。

 津内口社長は「〝有事・不況に強い鉄筋業〟というイメージが定着すれば、業界の人材不足解消につながると考えています。安定的な雇用は当然ですが、十分な給与と休日を用意するなど、3K職場というイメージを払拭していくことがわれわれの課題であり使命です。次世代の人材を丁寧に育て上げ、技術を伝承していきたい」と語り、積極的な採用活動をおこなっていく。

7月に拡張移転した鉄筋加工センター(上)。センター内には事務所も設けた