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北海道車輌塗装


作業スペースの広い大型車両の塗装レーン

希少な大型車専用塗装ブースを完備。早さと質で差別化

 2019年9月設立の「北海道車輌塗装」は、大型車両から一般乗用車まで車種を問わず塗装・板金を専門におこなう企業。11月には札幌市西区八軒に工場を新設した。
 一般的に、車両塗装や板金の工場は小規模なものが多い。そのため設備も人員も最小限。納期まで時間がかかるケースも少なくない。
 大型車両ともなれば受け入れられる工場の数はさらに限られる。修理日数が長く、仕上がりに多少の不満があっても、ある程度我慢するしかないのが実情だ。
 こうした顧客の不満を解消すべく立ち上げた同社は、道内最大の道路維持管理グループ「HRMホールディングス」の一員。同グループには「ロード機工」と「ダイワ整備機工」の2つの車両整備会社があり、これまで両社で発生する塗装・板金は外部委託も含めて対応していた。それを完全に内製化し、かつ顧客の立場で感じていた不満を解消すべく創設したのが同社だ。
 工場は4レーンあり、小型・大型それぞれに板金レーンと塗装レーンを設置。希少な大型車両専用塗装レーンには、給排気用の大型ダクトを完備した。ほこりが付着しないため、塗装後の磨き上げが不要。短期間で抜群の仕上がりを実現した。
 また、塗装・板金は1人の職人がすべての工程を担うのが一般的だが、同社では工程ごとに職人を配置する「分業制」を採用。10年以上のキャリアを持つ7人のベテラン職人が板金、パテ付け、塗装の最も得意とする工程を担当する。これがスピーディーできめ細かな仕上がりの秘訣だ。
「現在はロード機工とダイワ整備機工に修理要請のあった車両の塗装・板金を請け負い、グループで内製化することを最優先にしております。一定台数の受注が見込めますので、過度な利益は追求しません」と大野晃社長。作業料金の適正化にも取り組んでおり、従来の2割程度は安くなっているという
 大野社長は塗装・重要性についてこう語る。
「サビを落とし、塗装し直すことで車両は長持ちしますし、売却時も化粧直しをすることで高値になります。また、社名を掲げている車がヘコんでいたり、サビだらけでは会社の品格にも悪影響が出ます。購入費用が高額になる大型車こそメンテナンスのメリットは大きい」
 すでに外部からの引き合いも相次いでおり、今後は自動車ディーラーなどまで取引先の裾野を広げていく意向だ。

「HRMホールディングス」専務も兼務する大野晃社長
敷地面積1670平方メートル。札樽自動車道「新川IC」に近い
小型車両の板金レーン
大型車両の板金レーンも広い
効率的に作業できる小型塗装レーン