道内唯一のレール接合技術を伝承していく

林 里紅氏 国際技建社長
道内唯一のレール接合技術を有し、道内と東北のJRや新幹線の軌道レールの新設、改修工事を手がける。
接合工事は「切断」「接合」「仕上げ」の3工程。工程ごとに特殊な技術が必要なため、習得には膨大な時間を要する。人材の確保は難しく、道内で競合他社はほぼ皆無。そのため一手に担う責任は重い。
犬ぞりのプロレーサーとして、アジア人女性初の世界王者にも輝いた。レースでは相互信頼の重要性を実感。社員を尊敬する・尊重する――彼女の経営観は、こうした経験から形成されている。
「当社の技術力は日本一であり、絶やさずに伝承していくことが私の使命。だからこそ、列車の運行終了後に頑張っている彼らを大切にしたい。また、その存在を多くの人に知ってもらい、次世代の人材確保につなげていきたい」と3代目社長の責務を全うすべく、永続企業を目指して奔走する。