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石屋製菓

石水創社長

人材教育を強化。若手社員約130人が農業・酪農を学ぶ

 おなじみの「白い恋人」をはじめ、国際的なチョコレートコンクール「ICA世界大会」では「恋するチョコレート」が表彰を受けるなど、世界も注目しはじめた石屋製菓。

 新型コロナウイルスによって販売数が減少する中、今年度入学する道内小中高校の新入生約12万人全員に「白い恋人」を贈呈するなど、社会貢献に傾注。5月にオンラインショップで販売した菓子詰め合わせセット「白い恋人で北海道にエール!BOX」は、通常のほぼ半額で提供し、売り上げの一部をふるさと北海道応援寄付金「エールを北の医療へ!」を通じて地域の医療機関に寄付した。

 社会情勢をとらえた迅速な経営判断と行動力は同社ならでは。企業理念である「しあわせをつくるお菓子」を具現化すべく、同社が長期ビジョンとして掲げる「100年先も、北海道に愛される会社へ」に向かって歩みを進めている。

 直営店や白い恋人パークの休業、休館が余儀なくされたが、石水創社長は「ピンチをチャンスに。より手厚い人材教育ができる機会」と前向き。6月から若手社員約130人を対象に、道内の協力農業法人8社で農業研修をスタートさせている。

 2018年に同社が設立した農業生産法人「北海道150年ファーム」では、道内の農業価値向上を目指した寒冷地でのバニラ栽培に挑戦中。今回の農業研修では人材教育はもとより、農家の人手不足解消にも一役買っている。

「お菓子の主原料である砂糖、牛乳、小麦粉、卵、バターなどは、すべて一次産業から供給されています。農家や酪農家の苦労と、こだわりを理解してほしい」と石水社長。

 生産者の視点を持つことで、食品ロスの削減や環境保全活動の重要性を若手社員に再認識させることも大きな狙い。当然、ここでの経験が、今後の業務をおこなう上でのヒントやアイデアにもつながる。

〝企業は人なり〟。人々の価値観が大きく変化するであろうアフターコロナにおいて、V字回復のカギは社員一人ひとりのマンパワーと位置づけ、人材教育を強化していく。

若手社員130人が農業・酪農を体験
牛の世話に汗を流す若手社員
農家の苦労やこだわりを知る