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イースタイル

通称〝競馬場通〟沿いの本社社屋

企業の通信環境を最適化する独自のコンサルティングサービスを開始

インターネット通信事業者として、賃貸マンションの人気付帯設備「入居者無料インターネットサービス」を展開する「イースタイル」。全国約3万1000戸に導入し、本社を構える帯広市ではトップシェアを誇る。

一方、一般ユーザー向けの光回線サービス「カムイ光」も20年からスタートしている。NTTの光回線と、高速通信が可能な「IPv6通信」のプロバイダーをセットにした高品質インターネットサービスだ。テレビコマーシャルやラッピングバス広告、地元スポーツチームのスポンサー活動など積極的なプロモーションが奏功し、契約数は徐々に増えている。

「大手キャリアを含めた他の光回線サービスと比較すると、ランニングコストは同等以下、通信品質は同等以上。オフィスでも〝サクサク〟使えます」と阿部勝利社長は胸を張る。

今年8月からは法人への普及も加速させるべく、「カムイ光」の契約企業に向け、IT環境を無償で整備する独自のコンサルティングサービス「オフィスITチューニング」もスタートさせた。

サービス開始の背景には昨今のオフィス事情がある。光回線をはじめ、電話機やFAX複合機、POSレジ、防犯カメラ、警備システムなど、さまざまな通信サービスが導入されている。数多くの事業者と複数の契約を結ぶため〝どこに何を聞いていいか分からない〟企業が増えており、同社はそこに目をつけた。

阿部社長は「通信環境を見直そうとしても、複雑かつ煩雑な手続きを強いられて頓挫しがちです。そこで通信のプロフェッショナルである当社がまとめ役・調整役となり、最適な通信環境の構築をサポートします。契約中は何度でも利用可能です」と語る。

大半の中小企業は専任の担当者を雇っておらず、知識不足もあり〝言われるがまま〟にオーバースペックの通信機器などを使用していることもある。また、古い電話回線などを契約当時の割高な費用のまま支払い続けているケースも多いという。

「各種通信機器を当社のものに替える必要はありません。あくまで『カムイ光』を普及させるツールであり、ここでの利益は求めていません。顧客満足度を高めていきたい」と阿部社長。

訪問対応を基本とし、各業者との打ち合わせも同席する。地場企業として〝顔の見える通信事業者〟を目指している。

阿部社長は「通信事業を通じて、道内企業の発展に貢献していきます」と意気込む。

帯広市内を運行するラッピングバス
「カムイ光」のロゴをつけたバイクでレースに参加する阿部社長
阿部勝利社長