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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2020年6月号 丸と八

 コロナには関係のなさそうなカモメやカラスが飛び交う中、静かな港内を散策していると「なぜ?」と思うことがある。係留されているほとんどの船に○○丸と付くのはなぜなのだろうか。外国ではこれを皮肉って日本の船をマルシップと呼ぶのだそう。
 それはともあれ「丸」を付けた理由には多くの諸説があってこれだと即答できないのは残念だが、一番有力なのが「麿」の転訛。平安時代に自分のことを「まろじゃ」と呼び、その「麿」が「丸」に変わったという。
 次は昔、問屋のことを問丸といった時代があり、それぞれの店が所有する船に丸を使ったのが始まりだったという伝えがある。一方では、便器のことをおまるといい、排泄物のような人が嫌がるものを名前の最後に付け悪霊から守ろうとしたおまる説。ほか本丸、一の丸などの城郭からきたという考え。明治時代になると船には丸を付けるようにと上からのお達しがあったなど、さまざまな謂われがある。
 一方、船名の第八、第十八といった八の字が使われるのはなぜか。これは八の形が末広がりで、どの船にも幸多かれという願いからきている。大型船になると第八十八丸とか第百八丸の桁の大きな船名が目に付く。ただ、船に限らず日頃当たり前に思っていることを紐解くと思わぬ発見があり退屈しない港内の静かな一日であった。