「情報を先取り、タブーに挑戦」を編集方針とし、生活者・企業経営者に
最新かつ有益な情報価値をご提供する、北海道の地域政治・経済誌

ロゴ

トップページ > 釣り > 魚よもやま話
写真

よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年5月号 クライシス

 四方を海に囲まれた漁業王国北海道がいまピンチに立たされている。主魚ともいえるサンマやサケが極端な不漁でまさに「クライシス」なのだ。
 クライシスとは危機、難局のことでなんとも穏やかではない。これらの要因は世界各国の外洋での乱獲が挙げられているが、必ずしもそればかりでなく、潮の流れが大いに関係しているのだそう。親潮の蛇行が変則でサンマが日本近海に近づけないばかりか、サケの帰川にも影響していると考えられる。
 代わって近年大漁なのがイワシで漁業者にとっては頼みの綱になっている。イワシは漢字で書くと「鰯」と書くが弱いどころかいまや強い味方。近距離の漁場で獲れ、船の燃料まで節約できる。各種の缶詰に加工されるほか、ウナギの代用に蒲焼きになることも。その昔は他魚の餌にされたり畑の肥料だった時代があったことを思うとウソのような話。
 栄養価の高い魚として重宝される。良質のタンパク質に鉄分、ビタミンに富む得がたい食品といえる。さらに高血圧、血栓を防いでくれる成分や悪玉コレステロールを排除する効果まである。ちなみに煮干しはこれらを凝縮したような食べもので昔の人はよく考えたものだ。
 最近、簡単に釣れていたカレイやホッケが針掛かりに乏しくなったような気がする。これもクライシスなのだろうか。