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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2018年9月号 トビウオ

 ひと昔前までは道南地方が北限とされていたトビウオが最近は室蘭や苫小牧でハリ掛りするようになった。胸ビレが発達していて著しく大きいのでこれを初めて釣った人は驚いたに違いない。
 ダツ目トビウオ科に属し世界では50種、日本近海でも30種が確認されている。ただ北海道では種類が少なくハマトビウオ、ツクシトビウオぐらいで、それだけに貴重な魚といえる。ヒレを広げて海上を滑空する様はまさに飛び魚の名にふさわしい。10メートルぐらいは楽々で中には30メートルも飛躍するすごい奴もいる。
 トビッコはトビウオの卵でむしろ道民にはこちらの方が通じる。よく軍艦巻きにして食べるし、スーパーなどでも売っている。ただ、トビッコは本州ではほとんど売られていないのだそう。事実、東京の友人たちに聞いても「知らない」という人が多い。その謎を紐解くと最初は数の子などの卵の代替えにアジア方面の国々から輸入したのが始まりでそれがトビッコとして道内に広まったらしい。
 このように卵から有名になったが身の方も新鮮なものは刺身や寿司ネタになるし塩焼きにフライ、天ぷらもうまい。蕎麦屋では脂肪分が少なくタンパク質が多いことからダシに用いる店が多いと聞く。また八丈島を代表するように地方によってはクサヤにして食べる。これもすこぶる美味だそう。