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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2016年8月号 年魚

 アユ釣りのシーズン。数こそ少ないが北海道でも熱心な愛好者が余市川や天の川でサオを振っている。アユには3つの漢字が当てられていて年魚、香魚、鮎。一般的には鮎が多く使われているが年魚、香魚もなかなか味わいのある表現であろう。年魚はずばり寿命が1年であることからくる。晩秋に川で誕生、海に下り越冬、春に10センチほどに成長して川をのぼる。これが若アユ。夏には盛んにコケを食べ20~30センチまでになり釣りの対象になるのがその頃。秋には成熟して落ちアユになり一生を終える。
 香魚は魚体全体からなんともいえない香気がただようことからついた。食べる水草類の成分が匂いとなり、特に体の表面が強いことからアユの塩焼きは皮ごと食べるのが常識という。従って料理の際は内臓を抜かずに焼くのがコツで、清流の香りが鼻腔に広がろうというもの。内臓を塩辛にした「うるか」も珍味。
 鮎はその昔、神功皇后という方が、戦いの勝敗をアユを使って占った故事からきているそうで、どのようにして占ったかは定かではない。中国では鮎は鯰(ナマズ)の字を当てるそう。この字のエピソードには顔が醜いことから魚であることに念を押さなければならないというなんともかわいそうな話がある。
 夏も真っただ中、清流の女王アユ、渓流の妖精ヤマベ釣りはいまが最盛期。釣っても食べても旬である。