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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2015年2月号 鰤

 サケの定置網にブリが数かかり、なにかと話題になった昨秋であったが、実はこのブリ、食べてはいまが一番の旬なのである。魚偏に師と書く鰤は、12月(師走)から本格的漁になり、厳冬期に入った年明けからが「寒ブリ」と言って一番うまいとされる。こんなことから食通の間ではこれを肴にして「一杯やりたい」との合言葉があるぐらい。
 また、北国に位置する日本海方面の漁師言葉に「ぶり起こし」というのがある。これは荒れる日本海の嵐こそ眠れるブリを「起こし」、岸寄りを促す気象現象のことで、まさに恵みのシケということか。冬に荒れる能登の海のブリが日本一といわれる理由はこの辺にあるのだろう。
 ブリは成長の早い魚として知られる。1年で30センチ、2年で50センチ、4年では70センチ以上にもなる。出世魚としてその呼び名も変わり20センチぐらいまでをワカシ、30~40センチをイナダ(フクラギ)、50~60センチをワラサ、これ以上をブリという。最大は1メートルを超す大物もいる。ちなみに養殖ものはハマチと呼ぶことが多い。
 しからば天然と養殖ものの見分け方は、天然の方は皮の青みや黄色みが鮮やかで身がピンク色を帯びている。これに対して養殖は皮がやや黒っぽく身は白い。やはり食べては天然ものに軍配があがる。時間をかけて冬大根と一緒に煮る炊き合わせは絶妙の味。