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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2014年3月号 オコゼ

 グロテスクな魚こそ味は良いとはよくいわれる。例えばカジカなどがこの類だが、最近函館など道南海域の底引き網にかかるオコゼもその1つだろう。なにしろ醜体と言ったら頭部から脊面には棘の凸凹が無数にあり、目といえば上部が異常に突き出ている。おまけに体表にはうろこがなく不気味でさえある。わかりやすく言えば磯釣りでハリに掛かると外すのが嫌になるケムシカジカと思えばよい。正式名はオニオコゼといいこの魚名、よく付けたと思える的確さだ。
 ではうまいと定評のある味はというと、刺し身にするとトラフグのテッサにも負けないぐらい。また頭を付け1匹ままのから揚げも絶品。椀ものも最高の料理に挙げられる。ただ、厄介なのが脊棘に毒があり刺されたら大きく腫れ上がり3日は痛みが引かないほど。魚ガイドによると「刺されると極めて危険」とありなんとも怖い魚だ。
 オコゼと付く魚にはこのほかヒメオコゼ、ダルマオコゼ、オニダルマオコゼなどがいるがいずれも棘毒があり、オニダルマオコゼにいたっては死亡例があるほどの猛毒。そう言えば脊棘が似ているソイやガヤも刺されると猛烈に痛いことがある。オコゼはいまのところ津軽海峡の網で捕獲される程度だが、他の南方系の魚同様に北限が進んでいる現在、いずれ釣りサオにも掛かる可能性があり取り込みには要注意だ。