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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2010年3月号 トラフグ

トラフグは寒いいまが旬である。刺身で食べるあのコリコリした食感はたまらない味。ただ、トラフグは北海道では捕れない。「東のアンコウ、西のフグ」といわれるように西(特に博多が有名)の魚なのだ。
 北海道で捕れたり釣れたりするのはマフグ。しかしというか残念というか、味のほうはトラフグに軍配が上がりかなわない。一般的には「マ」の付く魚は同族の中でもおいしいといわれる。クロダイよりもマダイ、スナガレイよりもマガレイなど。これを覆すのがマフグとトラフグの関係。なんとも悔しいかぎりである。 しかし、マフグには安値で食べられる利点がある。北海道では大衆料理店でトラフグの半値ぐらいで気安く口にできる。少しぐらい味が劣るといってもそれはそれでよいのではないか。
 そこでフグに関する面白い話を…。漢字でフグは河豚と書く。海の魚なのになぜ河なのかといえば、中国・揚子江などにいた淡水のフグに漢字が当てられたこととフグと豚はふっくらとした容姿が似ていることからきた説が有力。また、フグ刺は皿の底が透けて見えるほど薄く切られるが、これは厚く切ると歯ごたえがありすぎて噛み切れないため。さらにてっさ(刺身)、てっちり(鍋物)はどこからきたかといえば、フグには猛毒があり、アタると死ぬことから鉄砲の異名があった。この鉄からきている。