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集部日記

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2012-03-14 1年たって明らかになったこと

東日本大震災から1年が経過しました。日本の政治、行政、そして大手マスコミの劣化が明らかになった1年でした。未曾有の大災害に見舞われたにもかかわらず、何も決定できない政治。原子力問題1つをとっても、この後の及んでさえ業界を巻き込んで省益を守らんとする行政。国民の知る権利などまったく上の空で、ウソの報道を垂れ流し続けた大手マスコミ。そこに何の反省もありません。

国民はもっと賢くならねばならないのですが、どこから情報を得るのかというと大半は大手マスコミです。各種講演に出向いたり、書籍等を読んで勉強したりというのはごく少数。マスコミの論調も多様であれば救われますが、ほとんどが記者クラブを通じた情報。どれを見ても大差はない。大本営発表です。官僚が出したくない話は出てきません。単純な話、報道の劣化は国民の劣化を招くということです。

われわれも報道の片隅にはいますが、たいして大きなことは言えませんね。とくに政治報道。くだらない事象ばかりを報じて、本質を何ら問えていません。政治で飯を食っている本人はもちろん、その周りの人間たちも何のために政治をやっているのか、とても国民のこと、国の未来のことを考えているとは思えません。ドロドロとした人間ドラマが政治なんだと、ふた昔前くらいの理論がいまもまかり通っている世界です。明らかに能力のない人間が議員をやっている事例は枚挙にいとまがありません。政治家がこんな体たらくですから、何の責任も取らない官僚が国を動かす体制になっているのです。

官僚に歯向かえば刺されるということでしょう。政治家に限らず、誰だって人生それなりに過ごしてくれば、知られたくない出来事の1つや2つはあるものです。国家権力の調査能力をもってすれば、狙った人物の弱みなどいくらでもつかめます。それをマスコミにリークすれば、その政治家をいとも簡単に抹殺できます。長く権力についていたいのなら、官僚の言う通りにやっていればいいわけです。

そうしたネガティブキャンペーンを跳ね除けた最近の事例とすれば、大阪市長選での橋下徹氏でしょう。出自から弁護士時代の悪評まで、週刊誌を中心としたバッシング報道は凄まじいものでした。それでも橋下氏は勝った。政治は結果ですから、橋下氏はどう言われようと行政改革の面で結果を出した。これまでの首長、議会が何年たってもできなかったことを、あの特異のキャラクターでやってしまったのです。結果を出せない者が何を言っても有権者には響きません。

マスコミは真の巨悪にとこまで立ち向かえるのでしょう。それを記者クラブメディアに求めてもムダでしょうから、ではそれ以外のメディアか……。

結局は、どこに所属しようと記者個人の資質の問題に帰結するのでしょう。いい記者のいる媒体は支持され、そうでなければ淘汰される。社会に訴えるものがなければ存在意味などないのですから。

さて、お待ちかねの4月号は3月15日(木)の発売です。AIJあり、流通再編のビックリ情報あり、石原新党のキーマン・亀井静香インタビューあり、栗山新監督インタビューあり、チャン・グンソク騒動あり、団塊世代特集ありと、今月も他の追随を許さない圧倒的内容でお届けします。15日はお早めに書店、コンビニへ。(鈴木正紀)