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集部日記

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2013-08-14 邪はそれ常に 正には勝てぬ

今年も8月15日を迎えようとしています。戦争の悲惨さを思い知る大切な日です。人間はあまりにおろかですから、歴史に学ぶということをしません。喉もとを過ぎると熱さを忘れてしまいます。8月6日も、8月9日も、そして8月15日も、年に1回ではありますが、過去のあまりに不幸な出来事に思いをはせる。戦争を放棄した日本というまれな国で、日頃まったくそんなことを考えもせず、とってつけたような年中行事になっていますが、そういう日がないよりは、あったほうがいいに決まっています。本来は12月8日(第2次世界大戦における日本の開戦の日)とか、4月1日(米軍の沖縄上陸の日)とか、もっと戦争について考える日を増やしたほうがいいのかもしれません。

「歌は世につれ、世は歌につれ」。本誌7月号でも紹介しましたが、ニトリホールディングス社長の似鳥昭雄さんが7月17日、テイチクエンタテインメントからCDデビューを果たしました。川中美幸さんとのデュエットの「めおと桜」と、“ニトリアキオ”という芸名(?)の似鳥さんのソロ「ブルー・レイニー札幌」が収録されています。親しき中にも礼儀あり。きちんと「コーチャンフォー美しが丘」でCDを買って聴きました。

「めおと桜」は、もともと川中さんがソロで歌っていた楽曲をデュエットにしていますが、「ブルー・レイニー札幌」は似鳥さんのまったくのオリジナル。これがいい曲でビックリ。印象的なフレーズ、覚えやすいメロディー、そして札幌……。なかなかの名曲です。それもそのはず。作詞は吉岡治、作曲は弦哲也という一流どころがつくっているのです。吉岡治といえば、大川栄策「さざんかの宿」、瀬川瑛子「命くれない」、都はるみ「大阪しぐれ」などが代表曲。一方の弦哲也は、石原裕次郎「北の旅人」、河合美智子「夫婦みち」、水森かおり「釧路湿原」というところ。このコンビで大ヒットしたのは石川さゆりの「天城越え」です。果たして「ブルー・レイニー札幌」は、それに次ぐことができるでしょうか。

私も歌は大好きです。聴くのも歌うのも。だからといって、似鳥さんのように歌手になろうとは思いませんが、もっと歌がうまかったらなあ、とは思います。声はどんな楽器にも勝ります。言葉や人種や宗教の壁も超えます。感動を与えられます。クラシックから演歌、ハードロックまで何でも聴きますが、やはり年のせいでしょうか、最近の歌はあまり聴きません。人それぞれ好みもあります。モーツァルトかベートーヴェンかといわれたら「ベートーヴェン」。ローリングストーンズかディープパープルかといわれれば「ディープパープル」。井上陽水か吉田拓郎かといわれたら「井上陽水」。松任谷由美か中島みゆきかといえば「中島みゆき」。松田聖子か中森明菜かといえば「中森明菜」。都はるみか八代亜紀かといえば「都はるみ」。こんな感じです。

子どものころに聞いた曲は、いくつになっても忘れないものです。いまでもそらで歌えます。当時、よく見ていたアニメの主題歌が多い。でも、その何気なく歌ってきた詞の中に、いまの自分を形づくる何かがあったようにも思えます。「行くときめたら一歩も引くな 意地が男の杖なのさ」――「いなかっぺ大将」のエンディングテーマです。作詞は石本美由起、天童よしみこと吉田よしみが歌っていました。「草も木もないジャングルに 血を呼ぶ罠が待っている フェア・プレーで切り抜けて 男の根性見せてやれ」――ご存知「タイガーマスク」の主題歌の3番です。作詞は木谷梨男。「みにくい利口になるよりは きれいなバカで生きてやる」――「空手バカ一代」の3番です。いま思えば、いかにも梶原一騎らしい詞ですよね。どれも、なかなか教育的示唆のある詞です。夢に一途に、卑怯なことをしない生き方。

「愛と勇気を背中にしょって 行けばこの世に敵はない」――これは「みなしごハッチ」の2番。作詞は灯至夫。「人の世に愛がある 人の世に夢がある この美しいものを守りたいだけ」――「デビルマン」のエンディングテーマ「今日もどこかでデビルマン」です。作詞は阿久悠。「人は誰でも しあわせ探す旅人のようなもの 希望の星にめぐり合うまで歩き続けるだろう きっといつかは君も出会うさ 青い小鳥に」――橋本淳・作詞の「銀河鉄道999」です。同じ松本零士作品の「キャプテンハーロック」はこう歌います。「友よ 明日のない星と知っても やはり守って戦うのだ 命を捨てて俺は生きる」――そして、エンディングの「われらの旅立ち」では「力いっぱい生きて 満ち足りて死のうよ」――と。両方とも作詞は保富康午。人生、行く先々、いろんなことがあっても、最後は死ぬ。悔いのない生き方をしろと教えてくれます。

恐るべしアニメ主題歌です。口ずさむ中で、その詞の意味が結構、無意識の中に刷り込まれていたのかもしれません。ドラマは観ていませんが、「新隠密剣士」のテーマ曲の中に、こんなフレーズがあります。「邪はそれ常に 正には勝てぬ 勝利の径に朝がくる」――加藤正吾作詞の「秘影」の3番です。歌は春日八郎。直球過ぎて、しびれますね。カラオケで歌おうとも思うのですが、マイナー過ぎて入っている機械がありません。

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