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集部日記

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2014-10-10 週刊誌レビュー(9月29日~10月5日)

「3日遅れの便りを乗せて~」という歌がありますが、まったく申し訳ございません。5日遅れのレビューとなります。弊誌11月号の編集作業に大変手間取り、この原稿をしたためているのも10日午前3時半です。そもそも週刊誌を読む時間がなく、11月号の校了後に読み出し、いざレビューを書くとなうとこの時間になってしまいました。そのぶん、11月号はボリュームがあります。通常より1日早い10月14日(火)の発売です。乞うご期待!

さて、今週は最悪の結果となってしまった神戸小1女児殺害事件からいきましょう。逮捕された47歳の男は黙秘を貫いているようで、いまだ全容は解明されていません。それでも凶器などが発見されとの報道があり、着実に真相に迫りつつはあるのだと信じたいところです。まさに事件報道は週刊誌の真骨頂です。新聞・テレビでは報じない部分に踏み込みます。ネットの書き込みはさらに過激ですが、いまのところそこに責任問題は発生しません。それだけに誤報が多いのもご承知のとおりです。ある意味、誹謗中傷、罵詈雑言が飛び交う殺伐とした世界。とても報道とは呼べません。脚本家の鴻上尚史さんが週刊SPA!に連載している「ドンキホーテのピアス」は、10月7日号で「『知恵』と『知識』。インターネット時代に新聞や雑誌を買う理由」を執筆。うちの編集部員に読んでもらいたい内容になっています。とは言っても、もう店頭にはないのですが。

話しが逸れました。週刊誌は47歳の容疑者の素性に迫ります。週刊朝日10月10日号の「神戸女児遺棄『隣人』の衝撃」に始まり、フラッシュ10月14日号は「神戸女児殺害 逮捕は数えきれず…札付きの不審者をなぜ見逃したのか?『47歳バラバラ犯』の全性癖」、サンデー毎日10月12日号「完黙“猫好き”47歳容疑者『狂気と孤独の原点』」、週刊ポスト10月10日号「神戸女児バラバラ惨死事件、47歳容疑者の『宗教入信』と『父親失格』」、週刊文春10月9日号「『日本一の客引きになる!』神戸小1女児惨殺容疑者の転落人生」、週刊アサヒ芸能10月9日号「神戸小1女児バラバラ遺棄 47歳元自衛官が『消えた下腹部』を隠したおぞましすぎる『場所』」、週刊実話10月16日号「スクープ!神戸・女児遺体切断 47歳独身男は絶縁ヤクザ」と、さまざまな過去があぶりだされました。そして、週刊現代10月11日号は「神戸小1女児バラバラ殺人 47歳無職男『もう、オレは死ぬしかない』」と逮捕直前に友人にもらした突然の告白をスクープしています。アエラ10月6日号は「狙われる1人の放課後」、週刊アサヒ芸能では、映画監督・井筒和幸さん連載の毒舌ストレート時評「アホか、お前ら!」で「わかるのはこの種の犯罪が『防げない』という絶望だけ」と指摘していました。

秋の行楽地に衝撃が走りました。9月27日、長野県の御嶽山が噴火。すでに死者は55人にのぼり、まだ安否不明者は9人います。フライデー10月17日号は「御嶽山噴火!そのとき何が起こったのか 空から岩が落ち、熱風が襲い、火山灰で人が埋もれていく 山頂にいた生存者が恐怖を語った」、週刊新潮10月9日号は「噴煙の中の死神は『硫化水素』『噴石』『火砕流』 御嶽山噴火 生と死の分岐点」と+「災害派遣の目」との見出しをつけたモノクログラビア3ページを掲載。週刊文春はモノクログラビア5ページで「“神の山”の激噴」。そして「御嶽山噴火 火山性じん急増を“黙殺”した気象庁の罪」として、観光への影響から警報を出さなかったと火山学者が告発しています。また、週刊SPA!は「『御嶽山』噴火で囁かれるさらなる大災害のリスク」、週刊朝日「御嶽山が7年ぶりに噴火 東日本大震災の影響で活動期に まだある噴火警戒火山」となっていました。

さすがの「朝日問題」もかなり収束モードに入ってきました。批判の急先鋒だった週刊文春は、追及キャンペーンの総集編として「『朝日新聞』問題 私の結論!」と銘打ち、作家の佐藤愛子さん、半藤一利さんなど、総勢34人の識者の意見を24ページにわたり特集。サンデー毎日は「朝日バッシング5大問題」として、ジャーナリストの江川紹子さん、新右翼・一水会最高顧問の鈴木邦男さんら5人の識者を登場させました。週刊新潮は「国を貶めて新聞を売った『朝日』の罪と罰」として、石原慎太郎氏の独占手記を掲載しています。週刊SPA!は「それでもボクは、朝日新聞を擁護します!」としてこの時期にあえて朝日を応援する識者の意見を記事化しました。また週刊文春が「朝日新聞『吉田調書』記者が“逆提訴”で木村社長に反乱」、週刊新潮が「国会招致が嫌だから年内辞任と勘繰られる朝日新聞『木村社長』の誤算」と朝日新聞社の木村伊量社長に関する記事。また、週刊大衆10月13日号は「購読者離れで他紙はウハウハと思いきや…新聞業界全体が割を食った朝日新聞『鳴りやまぬ大ブーイング』」、週刊実話は「経営危機もチラつき始めた朝日新聞が編集局人事でも大不安」。週刊現代は、お得意の「全国民必読」シリーズで「日本人とは大違いだった 世界が見た『安倍政権』と『朝日新聞問題』」、週刊ポストは「公開調書」検証シリーズをスタートさせ、第1回は「菅政権『国民身殺しの3日間』朝日誤報が問題が本質にフタをした福島原発事故の真実」として6ページの特集を組んでいました。

私が今週注目したのは、週刊アサヒ芸能の「『戦犯総直撃』映画(11・1公開『無知の知』)でバレた13人の見苦しい言い訳!」という記事。石田朝也さんという監督がドキュメンタリー映画をつくりました。東京電力・福島第1原子力発電所の事故当時の“戦犯”を可能な限り総直撃しているといいます。きっとマイケル・ムーア監督作品のような感じなのでしょう。登場するのは当時の官房長官だった枝野幸男氏や元首相の菅直人氏、原子力安全委員会の委員長だった斑目春樹氏ら13人。彼らに対し、石田監督はニュートラルな立場でインタビューを敢行。当然、各々の証言を合わせると、当事者たちの欺瞞や嘘が明るみ出ます。ぜひ見てみたいのですが、いまのところ北海道での上映予定はありません。

そのほかにも、今週は面白そうな記事がいっぱいでした。週刊ポスト「経団連が『100億円献金』で政権から買う『大企業だけ4兆円丸儲けシステム』」は、法人税減税で1兆円、消費税引き上げで3兆円が経団連企業に“キックバック”されることとか、週刊現代の「制御不能の円安地獄『1ドル=120円』で起きること」では、この円安で喜ぶのは大企業ばかりと指摘しています。実際、食費もガソリン代もどんどん上がって、庶民の生活は苦しくなるばかりです。さらに沖縄知事選に向けて、週刊実話は「独占入手 利権総額2兆円をぶん捕り合い、沖縄知事選で乱れ飛ぶ『カネ』『女』の紙爆弾」、週刊大衆は「中国が虎視眈々と狙う『沖縄独立計画』ドス黒全容」と報じました。さらにNewsweek日本版10月7日号は「水没の危機に襲われる8カ国の今」をリポート。週刊大衆の「アメリカ経済誌が指摘した『山口組収入8兆円報道』の真偽」も見逃せません。裁判もので、週刊実話が取り上げたのが「裁判傍聴記 広島少女LINE殺人事件(前編) 根性焼き5カ所、裸凌辱、首締め…凄惨集団リンチの希薄な犯行動機」。来週の後編が楽しみです。

残念ながら、今週は大谷翔平選手の記事はありませんでした。プロ野球関連では、週刊ポストが「与えられた戦力を活用できなかったアノ監督、コストが悪かったアノ選手 ピタゴラス勝率が弾き出す2014年『おバカ球団』ランキング」で、コストパフォーマンスが最低だったは北海道日本ハムファイターズ。今期で引退する稲葉篤紀選手、金子誠選手の費用対効果が悪すぎたことが原因です。両選手はそこそこの年俸は取っているのですが、そもそも試合に出ていないのですから当然です。

そのほか道内情報としては、週刊朝日が「サービス付き高齢者向け住宅1013詳細データ」を掲載。道内は126施設が紹介されていました。週刊ポストの巻頭グラビアは「この秋、乗ってみたい絶景列車 紅葉を走る鉄道ロマン」ということで、函館本線の小沢~倶知安間を走るSLの情景を紹介。サンデー毎日の巻頭グラビアは「さよなら寝台特急 トワイライトエクスプレス」を、週刊朝日の巻頭グラビアは「日本で最も美しい村」で、上川管内美瑛町・白金地区の「青い池」が紹介されていました。

フラッシュでは新連載「妻へ夫へ 永遠のラブレター」をスタート。栄えある第1回は、新党大地代表の鈴木宗男さんです。妻・典子さんへ、面と向かっては言えない想いを綴っています。また、以前紹介した北海道出身のAV女優、大槻ひびきさんが週刊大衆の「新作AV情報」に登場。彼女が主演する「ママのリアル性教育」(グローリークエスト)が、今週のイチ押しに選ばれていました。また同誌には、北海道出身の元AV女優・小澤マリアさんの復活ヘア・ヌード「5年ぶりにみせた『ゴージャスBODY』」を掲載していました。

週刊現代は北海道出身の女優、関根恵子の完全未公開ヘア・ヌードを掲載。あまりに貴重なカットなので一部袋とじに。サンデー毎日の表紙は北海道出身の俳優、大泉洋さん。カラー1ページのインタビュー付です。週刊新潮の好評連載「水村山郭不動産」は、1000平方メートル以上2000万円以下の草庵を毎週紹介しているのですが、今回は洞爺湖を見下ろす2LDKの物件。売主は翻訳家で土地面積は4042平方メートル。値段は580万円と超お買い得。問い合わせは「プラウト」011・640・7737まで。ではまた来週。(鈴木正紀)