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集部日記

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2014-09-22 週刊誌レビュー(9月15日~9月21日)

果たして、どこまで続くのか。今週も朝日新聞関連からです。週刊新潮9月25日号は「十八番の『自虐』はどこへ行った?『朝日新聞』謝罪が甘い!!!」と16ページの特集記事。それにプラスすることモノクログラビア3ページ、さらに作家・百田尚樹さんへの取材記事「『朝日新聞』うわべだけの謝罪を看破する!『池上彰コラム』一転掲載を自画自賛した朝刊編集長を嗤う」3ページ、櫻井よしこさんの連載コラム「日本ルネッサンス」の「『謝罪会見』に垣間見えた謝らない体質」2ページ、櫻井さんのグラビア「“朝日を読まないのが一番”で拍手喝采」1ページ、作家で元外務省主任分析官・佐藤優さんのコラム「週刊鳥頭ニュース」の「今週の御題・朝日新聞」1ページの計23ページ。週刊文春9月25日号は「追及キャンペーン第5弾」として「木村伊量社長辞任勧告スクープ」と銘打ち「朝日新聞出版はライバル社の『極秘資料』を盗んでいた!」15ページ+モノクログラビア3ページ+「池上彰のそこからですか!?」2ページの計20ページを割いています。

そのほか、フラッシュ9月30日・10月7日号は「本誌への抗議をすべて撤回―朝日新聞 開き直り社長辞任!木村伊量社長を国会招致せよ」とかなり感情的な見出し。連載の「辛坊治郎のニュース食い倒れ!」では「従軍慰安婦報道と酷似、朝日新聞の『吉田調書』は意図的な虚報である!」と指摘しています。もう1つの「朝日問題」として「“反原発”ディレクター衝撃自殺 古舘『報ステ』来春終了か!」と、本来は先週号で掲載するはずの記事が日の目を見ています。週刊大衆9月29日号は「味方は韓国メディアだけ!?現場の記者から不満続出 人気ジャーナリスト・池上彰も見捨てた『朝日新聞のドツボ』」、週刊実話10月2日号は「朝日新聞の9・11“誤報テロ”東京本社実録ドキュメント」。まさに批判のオンパレードです。こうした状況を週刊アサヒ芸能9月25日号は、緊急連載「本当にヤバイ『朝日新聞社』虚報集団の核心」第2回の中で、「朝日の儲けはこんなにヤバイ」の見出しをつけ、同業他社の猛烈批判で収益システムが崩壊寸前で「広告料激減で押し紙・積み紙も通用しなくなった」と報じています。

こうした一連のバッシングについて、ジャーナリストの青木理さんがサンデー毎日9月28日号に「従軍慰安婦 福島第1原発…“W吉田”ショック 朝日新聞記事取り消しの衝撃」を寄稿。9月11日に開かれた社長会見の異様な光景を描写し、歴史修正主義的な蠢きが勢いを増すことを懸念しています。また、フライデー10月3日号は「『これで朝日はダメになる』安倍官邸の傲慢と謀略暴く!」、Newsweek日本版9月23日号は「朝日新聞の炎上劇は政治対立の延長なのか」とバッシングの背景についての考察を書いていました。一方、この騒動をどっちもどっちと見る論評が週刊プレイボーイ9月29日号の「朝日は誤報連発で沈没。はしゃぐ読売も権力ズブズブで部数激減 昔は『エラかった』らしいけど、今はもう……『新聞サマ』とっくに死んでるし!」です。さらに、ホリエモンこと堀江貴文さんと元2ちゃんねる管理人の西村博之さんによる同誌の連載対談「なんかヘンだよね…」の第69回は「誤報、訂正、掲載拒否……。どうなる!?朝日新聞!」と題して、今回の騒動を「新聞ビジネス崩壊への序章、終わりの始まりみたいな雰囲気」だと指摘していました。

実はこの間、私が注目していたのが週刊朝日の記事構成です。当然、親会社のことは書けません。それどころか“火の粉”は同誌発行の「朝日新聞出版」にも降りかかってきます(週刊文春参照)。そんな劣勢のときに、どんな誌面をつくるのか。大変興味がありました。ここは女性編集長のしぶとさというか、しなやかさが出ていて、正直感心しました。今週号は、まず皇室ものをドーンと持ってきています。根強い皇室ファンはいるもので、そこをターゲットにしようという戦略なのでしょう。いきなり巻頭のカラーグラビアに「ドン小西のイケてるファッションチェック特別編」として「傘寿記念 若き日の美智子さまスタイル」6ページをもってきました。そして、記事のトップが「ひとりの人として 素顔の昭和天皇」。先般、24年5カ月の編集作業を経て、87年の生涯をまとめた「昭和天皇実録」が公開されました。歴史学者の磯田道史さんがその全文を読み、解説を加えています。さらに前号で好評だった“実家かたづけ”の第2弾となる記事を掲載。「母の部屋から60キロ捨てました」との見出しで、同誌記者の実家をかたづけるというお手軽な企画。またNHK朝の連続ドラマ小説「花子とアン」の人気に便乗し、脚本を担当している中園ミホさんに長友佐波子編集長がインタビュー。作家の林真理子さんの連載「マリコのゲストコレクション」には、花子とアンで石炭王・伝助を演じ、いまや人気絶頂の俳優・吉田鋼太郎さんを迎えています。さらには「ある日、突然妻と子どもが消え、立ち尽くす 捨てられる夫たち」があったり、最後のカラーグラビアは「人生のエンディングを考えよう!選べる終活ツアー」があったりと、かなり“アエラ化”した誌面で急場を凌いでいます。男性編集長ではこうした発想は出てこないだろうなあと思いました。

経済誌を見てみましょう。週刊ダイヤモンド9月20日号の特集は「新幹線50周年 魅惑のJR・鉄道」。新幹線・鉄道の歴史から輸出・未来までを全解剖しています。2年後の北海道新幹線「新函館北斗」の開業に向け“道民必読”といってもいいでしょう。「新幹線が影響与えたJR各社の経営基盤」や「開業目前!北陸新幹線の光と影」「地域経済支えたローカル線の窮地」など、北海道に関連した記事も多数あります。週刊東洋経済9月20日号の特集は「学校が危ない」。教育劣化は日本経済の大問題でもあります。小6、中3全員が受けた2014年度の全国学力テストでも、北海道は「小学校算数A」で47都道府県中46位、「中学校数学A」でも35位と低迷しているのはご承知の通り。「先生たちのSOS」「変容する学力格差」「教育改革の光と影」と多方面からのアプローチで日本の教育に切り込んでいます。興味のある人もない人も読む価値は大きいと感じました。

さて「今週の大谷翔平」です。まず週刊大衆が「カラー分析“7つの秘話”大谷翔平(20)『2年目の進化』徹底解明」とカラー3ページの記事を掲載。7つの秘話とは何でしょう。気になる方は同誌をチェック。サンデー毎日は「大谷翔平はON(王・長嶋)級の天才だ」“激辛”野村克也も『10勝10本塁打の二刀流』に脱帽!球界騒然!大谷は“第二のベーブ・ルース”になる!?」と“名将”野村克也さんも“ベタぼめ”。週刊アサヒ芸能は「ミスタータイガース掛布雅之のバックスクリーン直撃談!」の連載“73発目”で「大谷『10勝&10本塁打』の偉業!『二刀流トレ』が相乗効果を生んだ」の見出し。日本にプロ野球が誕生して約80年。大谷選手は「80年に一人」の逸材だとしています。北海道日本ハムファイターズ関連でいいますと、週刊大衆がモノクログラビア1ページで「ついに引退!日本ハム稲葉篤紀(プロ野球界の『優勝請負人』)バット職人20年の記録」を掲載していました。

私が今週注目した記事は週刊大衆の「電気自動車のF1『フォーミュラE』開幕リポート」です。9月13日に中国・北京で開幕した新世代のモータースポーツ。約10カ月かけて世界10カ国を転戦する「電動カーレース」シリーズです。それもすべて公道でおこなわれます。これまでフォーミュラ・カーといえば「F1」が世界最高峰レースでした。近い将来、電気エネルギーだけを使ったフォーミュラEも、F1と肩を並べるビッグレースになることは間違いなさそうです。現在のところ参加チームは10チーム。イギリスの「アムリンアグリ」を率いるのは元F1ドライバーの鈴木亜久里さんです。そのほかにも話題は満載。アイルトン・セナの甥ブルーノ・セナや、アラン・プロストの息子ニコラス・プロスト、佐藤琢磨らが参戦。熱いバトルが期待されます。1960年代、ホンダがF1に挑戦しました。そのとき彼らはF1を“走る実験室”と呼んでいました。過酷な現場で培われた技術が市販車にフィードバックされているのです。将来、クルマの主流は電気自動車になるのでしょう。フォーミュラEの登場は、それを示唆しています。だからこそ注目しなければならないと思います。ちなみに、北京大会の結果(25周/111.3キロ)は「アウディスポーツABT」(ドイツ)のカールス・ディ・グラッシが1位。2位は「アンドレッティフォーミュラE」(アメリカ)のフランク・モンターニ。3位は「ヴァージンレーシング」(イギリス)のサム・バードでした。アムリンアグリのキャサリン・レッグは15位、同チームの佐藤琢磨は22周目でリタイアでした。

今週はもう1つありまして、週刊プレイボーイの記事。ジャーナリストの江川紹子さんによる独占インタビュー「全国最年少市長が『メチャクチャな取り調べ』の実態を明かす」です。昨年6月の岐阜県美濃加茂市長選で初当選を果たした藤井浩人さん。当時28歳での市長誕生は、全国的にも話題になりました。その藤井さんが市議会議員時代、浄水装置の導入をめぐって計30万円の賄賂を受け取ったとして6月24日、愛知県警が逮捕。最大の20日間の取り調べを受け、さらに勾留延長。保釈されたのは逮捕から約2カ月後の8月25日でした。初公判は9月17日、名古屋地裁でおこなわれるのですが、その直前のインタビュー記事です。警察からは「自白しないと美濃加茂市を焼け野原にする」と言われたといいます。藤井さんのコメントを読む限り、あまりにずさんな取り調べと言わざるを得ません。しかし、これが現実なのでしょう。警察や裁判にはかかわりたくないと思いますが、こればっかりは、いつなんどき巻き込まれるかわかりません。懇意にする弁護士をつくっておくのが大事なことかもしれません。

そのほか北海道関連では、週刊文春の月イチ連載「大和ハウス工業会長・樋口武男の複眼対談」第48回は冒険家でプロスキーヤーの三浦雄一郎さんがゲスト。また同誌では「函館末期ガンのシングルマザーから276万円騙し取ったコンブ漁師」の記事も掲載されています。週刊新潮の連載で、土地1000平方メートル以上、価格2000万円以下の不動産を紹介する「水村山郭不動産」では、美瑛町瑠辺蘂の4459平方メートルの物件が紹介されていました。価格は670万円。問い合わせは「新弘拓建」0166・27・33751まで。

フラッシュは「北海道が生んだ純白美女!」白石優杞菜さん20歳を紹介。趣味はネイルで特技はテニス。数々のコレクションや雑誌専属モデルオーディション出場経験を持つ彼女が、AVの世界に華麗なる転身を果たしました。MAXING から10月16日に発売となるデビュー作「新人 白石優杞菜」は、大手サイトDMMの予約段階で1位になっているそうです。気になる方はぜひチェックを。週刊アサヒ芸能巻頭の袋とじは「東京、大阪に負けるかッ!3大都市(ススキノ・名古屋・中州)美人すぎるフードル名鑑!」。そこで、ススキノのソープ、ヘルス、デリヘルなど27店の女の子が写真入りで紹介されています。もちろん、源氏名、身長、スリーサイズを明記。顔も隠していません。あらためてススキノの風俗は非常に充実していることを思い知らされます。

最後になりましたが、弊誌「財界さっぽろ」の連載「プレイング・マネジャーの流儀と処世」を執筆している吉田典史さんが、サンデー毎日に「7大導入企業『人事担当者のホンネ』 65歳定年、明暗を分けるのは『年下上司』」を4ページにわたって書いています。こちらもぜひお読みください。ではまた来週。(鈴木正紀)