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集部日記

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2015-03-30 週刊誌レビュー(3月23日~3月29日)

今年1月ごろから「史上最大の親子ゲンカ」などと揶揄され、世間の耳目を集めていた大塚家具のお家騒動。3月27日、ようやく決着がつきました。ご承知の通り、娘で社長の久美子さん側の提案が、議決権を行使された株式のうち61%の賛成を獲得。父で会長の勝久さんは取締役を退任することになります。もちろん各誌の記事は株主総会前のもの。ギリギリの攻防戦をそれぞれ伝えていました。先週は久美子さんのインタビューが結構出ていましたが、今週は勝久さんの露出が目立ちました。週刊朝日4月3日号は「独占手記 創業者・父勝久氏 親として久美子を大塚家具に残すわけにいかない」、週刊文春4月2日号は「大塚家具“娘への遺言” 父・勝久会長『久美子よ、私は春日部に帰る』」。

そのほか、週刊ポスト4月3日号は「3・27株主総会決戦前夜 帝国を築いたカリスマ・勝久会長に逆らった長女・久美子社長、従った長男・勝之専務、そして母の『恩讐の彼方』――大塚家具「かぐや姫5兄弟姉妹」骨肉相食む『長男追放』の悲劇全詳細」、週刊実話4月9日号「大塚家具 終わらない創業者vsかぐや姫お家騒動 第2ラウンド」。久美子さん側が勝っても、待っているのは“いばらの道”です。世間からは呆れられ、家族の絆はズタズタ、価格競争でニトリやイケアにかなうはずもありません。そもそも物流体制ができていないわけですからね。今後、久美子社長がどんな手を打ってくるのか、注目ではあります。

先週もお伝えしました元首相・鳩山由紀夫さんのクリミア訪問。今週は先週号に間に合わなかった各誌が、こぞって記事化していました。週刊大衆4月6日号「世界中が困惑……鳩山由紀夫元首相クリミア移住説も飛び出す『理解不能宇宙人漫遊記』の大迷惑」、週刊アサヒ芸能4月2日号「クリミア訪問で『右翼』『CIA』『ウクライナ』が大激怒 鳩山由紀夫に『暗殺指令』が出された!」、週刊現代4月4日号「名門の名が泣く大迷走 鳩山兄弟に付いた『あだ名』」。ちなみに、あだ名は「永田町の“宇宙兄弟”」だそうです。さらに、サンデー毎日4月5日号が「クリミア会談に同席『新右翼団体代表』が激白『鳩山元首相との本当の関係』」、フラッシュ4月7・14日号は「政府の意向を無視したクリミア訪問で総バッシング 鳩山由紀夫『宇宙人と呼ばれる男』の反論!」と、この2誌は鳩山さんの言い分を掲載していました。Newsweek日本版3月31日号は「併合1周年クリミアの惨状」という短い記事を、ダン・ペレシュクという記者が書いています。惨状として、企業活動の消滅、ライフラインの欠如、反対派の弾圧、タタール人ムスリムの迫害などをあげていますが、それらはウクライナ政府の嫌がらせによるものも多数あります。西側からの一方的な情報しか入ってこない現状で、鳩山さんの批判をするのは、かなり危険なことだと思います。

3月18日、アフリカ・チュニジアの博物館で起こった襲撃テロは、死者23人(うち3人は日本人)、負傷者40人以上という被害が出ました。その模様を伝えるフラッシュの巻頭は衝撃的です。射殺直後の犯人2人の姿がそのまま掲載されていました。見出しは「日本人6人銃撃死傷の戦慄現場!アラブの春が血に染まった日」。同誌の後半には記事もあって「イスラム国『2万人外国人構成員』が世界に拡散 世界聖戦『チュニジアの次』はここで始まる」。過激化した若者がイスラム国に結集し、そのうち最大3割が自国に戻り潜伏中だといわれています。同誌では自国に戻った構成員の数を地図上に掲載。世界中、どこで“聖戦”が起こっても不思議ではない状況です。週刊ポストは検証レポートとして「『日本人には指一本触れさせない』はどうなった チュニジア『日本人ら虐殺テロ』またも安倍官邸は何もできなかった」と痛烈に日本政府を批判していました。

いまや週刊実話が伝える「米軍三沢基地戦闘部隊のイスラム国空爆参加で狙われる日本国内テロ」もないとは言えません。Newsweek日本版は「優等生国家を撃ち抜いた銃弾」という記事を掲載。中東を覆う混乱とは無縁と思われていた国で起きた残忍なテロに、ショックの大きさがうかがえました。もう世界に安全な場所はないのかもしれません。週刊文春は「チュニジア博物館テロの衝撃 『GW旅行』危険な観光地リスト」、週刊新潮4月2日号は「外務省『危険情報レベル1』でも『旅のプロ』が避ける観光名所」を載せていました。

こうした世界情勢に対し、日本の政府のやっていることは旧態然としたことばかりです。フライデー4月10日号は「安倍首相が世界にバラまく血税・2年で7兆円!本当に相手国民と日本の役に立ったのか」と疑問を呈し、さらに「年間予算700億円!の“秘密兵器” 安倍官邸肝いり『情報収集衛星』の恥ずかしい実力」と、税金の使い方に大いに問題があると指摘していました。さらに週刊ポストは「『おバカ国家資格』の量産でシロアリ官僚が大増殖している」として、相変わらず官僚の天下り先に大量の税金が流れている実態を明らかにしていました。週刊プレイボーイ4月6日号は「日米交渉の合意内容は1年前にすでに決まっていた!? いつの間にかTPP急進展のカラクリ」を報じていました。同誌には、いつも感心します。読者のターゲットは若者。グラビア目当てで買う若者に、何とか日本社会、いや、世界が抱える矛盾に関心をもってほしいと、毎週骨太の記事を載せています。ここに大きな存在意義があるのだと思います。見習わなければならない点です。

週刊大衆は「4月統一地方選惨敗で必ず動き出す!安倍晋三首相を追いつめる『7人の刺客』」の記事。7人とは二階俊博、石破茂、野田聖子、長妻昭、谷垣禎一、翁長雄志、小泉純一郎の各氏です。北海道知事選は与野党の一騎打ちです。下馬評では現職有利。しかし、それでいいのでしょうか。この12年間のことを考えてみてください。自ずと答えは出るはずです。対抗馬の実力は、まったくの未知数です。当選しても官僚に取り込まれ、民主党政権のように、より悪くなるかもしれません。でも、やってみなければわからない。現職の4選に未来への展望を感じられますか。非常にわかりやすい選挙となっていますので、ぜひ4月12日には投票に行ってください。北海道を面白くしましょうよ。北海道が変わらなければ、現内閣の驕りを正せないまま、危険な方向にどんどん突っ走っていくのですから。

経済関係の記事を見てみましょう。各誌、任天堂とDeNAの資本提携に興味を示していました。任天堂社長は北海道出身の岩田聡さん。週刊ダイヤモンド3月28日号は「スマホでついに“マリオ解禁”任天堂とDeNAが資本提携」、Newsweek日本版は「老舗ニンテンドーが『禁断の果実』を手に」、週刊東洋経済3月28日号「DeNA選んだ任天堂 スマホ弱者連合の船出」、週刊文春「DeNAと提携 苦境・任天堂の上から目線」と、どちらかといえば任天堂に厳しい記事ばかりとなっていました。週刊ダイヤモンドの「人事天命」は日本マイクロソフトの新社長・平野拓也さんを紹介。先週もお伝えしましたが、平野さんは生粋の道産子です。平野さんへの期待は大きく、見出しは「米本社ぐるみで育てたエース 新会長は財界活動に専念」。

週刊東洋経済の特集は「絶好調企業の秘密」でした。最高益533社が登場するのですが、残念ながら道内企業は出てきません。サンデー毎日の「春の“上げ潮”がやって来た!『日経平均2万円目前』 急騰相場の『狙い目』株」という記事の「狙える銘柄30選」の中に、札幌市本社でタマゴ生産・販売の「ホクリヨウ」(東京証券取引所第2部)が選ばれていました。「住友重工」「京セラ」「デンソー」「富士フィルムHD」などの企業が名を連ねているなか、道内からは1社だけ。注目されています。ちなみに「大塚家具」も入っていたりしますが(笑)。週刊ダイヤモンドの特集は「叱れない上司 叱られたい部下」。時代を反映していますね。私なんかは叱られたくないし、叱りたくもない。叱られないためには何をすればいいか、ちょっと考えればわかりそうなものですが、それがわからないということなんでしょうね。実際、弊社もそうですし……。

事件ものです。事件のその後を伝えるのが雑誌の重要な役割。とくに社会を震撼とさせた事件については、なおさらです。川崎・中1殺害事件はどうなっているのでしょうか。週刊現代は「『札付きの吹きだまり』とまで呼ばれて 中1男子殺害事件 川崎、あの町の住民がいま思っていること」、週刊文春は「Aは完オチ、Bは号泣、Cは自己保身 川崎中1殺害『少年たちの取調室』」、週刊ポストは「『お宅はいくら出す?』川崎中1殺害で中高生を増長させた大メディアの札束攻勢」。各誌なかなかいいフォローだと思いました。さて、また週刊文春が芸能ネタで「驚愕スクープ」を飛ばしました。「AKB48盗撮事件 犯人は事務所元役員 15時間75本に及ぶ『動画』を入手」5ページです。盗撮のおぞましい中身に興味のある方は、ぜひ同誌を。そんなAKBですが、「AKB48Tean8」という新たなユニットができたようです。週刊プレイボーイが「AKB48Tean8 もぎたて美少女のかおり」として紹介していました。そこには北海道代表として坂口渚沙さんが入っています。2000年12月23日生まれですから、まだ14歳。ほぼセンターの美少女です。

今週も週刊朝日とサンデー毎日は大学合格特集。ともに後期速報+前期 東大・京大など旧7帝大から主要私大・学部別に合格者1人の高校まで掲載するという企画です。週刊朝日は全48ページ(関連広告ページ含)、サンデー毎日は全51ページ(同)。毎週毎週、ものすごい力の入れようです。サンデー毎日は全51ページの中で、現在、政治資金問題で窮地に陥っている文部科学大臣・下村博文さんに3ページのインタビュー。見出しは「明治以来の改革で『入試』が変わる!」。インタビューをするほうも、されるほうも、何となく微妙な空気だったとは思いますが、下村さんの問題を追及しているのは週刊文春だけ。これはちょっとおかしいと思います。新聞を含めた大手メディアが、権力の監視をしていないことになります。ここにも日本メディアのダメさ加減が出ているのではないでしょうか。話がそれました。大学特集について、週刊新潮が「『サンデー毎日』東大データを目玉記事にして『週刊朝日』の名と実」をいう、週刊朝日にとっては恥ずかしい記事も出ていました。

それでは今週、私がビビッときた記事を。アエラ3月30日号の「現代の肖像」は、社会学者で作家の鈴木涼美さんが登場していました。「女の子たちの生存の美学」として、文は『「フクシマ」論』で一躍有名になった福島大学特任研究員の開沼博さん。期待して読んだのですが、ちょっとものたりなかった印象です。週刊プレイボーイの「松野井雅×雨宮慶太 特撮とエロスのいい関係『大人の特撮は着地点が性行為ではなくて、おっぱいなんです』」もついつい深く読んでしまいました。「松野井雅」と名前を変えましたが、旧名は「原紗央莉」。単純に好きな女優さんということでした(笑)。そのほか、週刊朝日の見開きグラビア「震災から4年、福島の今 線量計のある日常」、週刊現代「エースはなぜ飛ばされたのか 左遷!さらば、NHK大越キャスター」、Newsweek日本版「欧州の政界は私たちが担う メルケルだけではない注目の最強リーダー5人」。ちなみに、その5人とは、スコットランド行政府首相のニコラ・スタージョンさん44歳、ドイツ国防省のウルズラ・フォンデアライエンさん56歳、リトアニア大統領のダリア・グリバウスカイテさん59歳、スペイン副首相のソラヤ・サエンス・デ・サンタマリアさん43歳、欧州委員貿易担当のセシリア・マルムストロームさん46歳。ひるがえって日本を見てみれば“路チュー騒動”ですから……残念!(古いわ!)

プロ野球もついに始まりました。週刊アサヒ芸能の「緊迫!プロ野球開幕直前『最終ペナント大予想!』」では、北海道日本ハムファイターズの順位を、江本孟紀さん3位、伊原春樹さん4位、野村弘樹さん3位とそれぞれ予想していました。フライデーは「このままじゃ終われない!4/2先発 斎藤佑樹 ドン底からの復活 5年間の苦しみと再生」と4ページ。果たして、復活なるでしょうか。フラッシュは「スタイルなら世界一の“八頭身”美女 吉村紗也香が誓った『30歳まで結婚封印』!」とカラー1ページ。

以下、道内関連です。アエラが「北大の医学生が世界一周する理由 世界で『妊婦愛』を叫ぶ」と、北海道大学医学部3年の箱山昂汰さんの取り組みを紹介していました。週刊ダイヤモンドのブックレビュー「私の『イチオシ収穫本』」は、ドネラ・H・メドウズさんの書いた『世界はシステムで動く いま起きていることの本質をつかむ考え方』(英治出版、1900円)を紹介。選・評は北海道大学公共政策大学院准教授の吉田徹さん。週刊東洋経済連載「三人三談」第9回のテーマは「あの人がいれば」。資生堂相談役の前田新造さんが「『渡辺淳一』に付きまとう影」と題して、北海道出身の作家・渡辺淳一さんの作品について語っていました。週刊朝日連載の「マリコのゲストコレクション」は、札幌市在住のプロスキーヤーで冒険家の三浦雄一郎さん。「生きていれば90歳で最後のエベレストにチャレンジしたい」とますます軒昂です。

週刊新潮の巻頭カラーグラビアは「空の王者 道東のオオワシ」。週刊大衆の「全国『桜の名所』12」には、室蘭市崎守町の「一本桜」が入っていました。室蘭環状線沿いの樹齢100年以上、高さ10メートルほどのエゾヤマザクラが牧草地に1本だけ屹立しているのです。週刊実話のカラー特集「煙を噴き上げ力走するSLの雄姿 日本の蒸気機関車」では、紋別市の「森林公園いこいの森」、三笠市「三笠鉄道村幌内ゾーン」が紹介されていました。アエラの「古都・金沢が胸襟を開いた」という特集で、北海道出身の外交ジャーナリストで作家の手嶋龍一さんが「金沢という街は磨かれた感性と知性を秘めている」と加賀百万石の魅力を紹介。週刊アサヒ芸能「戦後70年『情念の大ヒット歌姫』激動史!」では北海道出身のこまどり姉妹がインタビューに答えていました。同誌の袋とじ企画「AV熟女 圧巻の『爆尻』『美尻』50傑!」には、北海道出身のかすみりささんも選ばれていました。最後になりますが、アエラのカラー見開き広告「KOJU TAMAKI PREMIUM SYMPHONIC CONCERT」は迫力がありました。北海道出身の歌手・玉置浩二さんがオーケストラとの競演をします。5月29日、30日は東京文化会館大ホール、6月8日はサントリーホール。いずれも東京です。興味のある方は同誌を。ではまた来週。(鈴木正紀)