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集部日記

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2015-03-10 週刊誌レビュー(3月2日~3月8日)

3月14日発売の「財界さっぽろ」4月号の編集作業に追われ、アップが1日遅れましたことをお詫びいたします。月初めの時期だけはなにとぞご勘弁を。さて、今週の各誌ですが、北海道的にいうと週刊新潮3月12日号のスクープしかないでしょう。北海道11区選出の自民党代議士・中川郁子さんのスキャンダルです。見出しは「『安倍内閣』ゆるみの証明 『中川昭一』の面影消えて『年下代議士』に遊ばれる未亡人 『農水相辞任』当夜にくちづけした『中川郁子』の不倫現場」。記事4ページにモノクログラビア「年下同僚議員と路上キスを交わした『中川郁子』農水政務官『六本木の夜』」3ページ。まったく評論する気にもなりませんが、いみじくも見出しで「『安倍内閣』ゆるみの証明」と指摘されています。私の感想もこれに尽きますね。もちろん、私は国会議員をしたことはありませんが、なんともお気楽な仕事に見えてしょうがありません。官僚を動かし、国を動かすという意識はあるのでしょうか。お飾りもいいところで、仕事はしなくていいのだと思います。官僚にしてみれば、仕事をされたほうが困る。だから国会議員はバカなほどいい。それが日本の政治です。

週刊新潮といえば、川崎の中学1年生・上村遼太さんの殺害事件で、主犯と見られる18歳少年Aの顔を誌面にさらしました。同誌はというより、新潮社はこの手のタブーに挑戦し続けてきます。ただ、現在はそれほど話題にもならなくなりました。なにせインターネット上には、犯罪などに巻き込まれた人の情報があふれているわけですから。同誌は「救いがない『川崎中1殺人』の全景 鑑別所でも更生しなかった『18歳主犯』の身上報告」全6ページ。それに顔写真公開を正当化するための特集「『少年法』と『実名・写真』報道に関する考察」も掲載しています。週刊文春3月12日号も総力10ページで「川崎中1惨殺『鬼畜』18歳少年Aの素顔」。フライデー3月20日号「川崎・中1殺害事件 8人組の1人がついに語った『村上君とAの本当の関係』」。週刊現代3月14日号「まるで『イスラム国』ごっこ 川崎中1殺人 幼稚な『殺人鬼』たちの顔」。フラッシュ3月17日号「この限りなく凶悪な18歳もまた『少年法』で守られるのか―川崎・中1惨殺事件 イケメン主犯の貌」。サンデー毎日3月15日号「川崎『中1』リンチ殺害 逮捕酷薄モンスター『非道の足跡』」。週刊朝日3月13日号「川崎・上村遼太くん事件 殺害後、逮捕少年らが公演で“隠蔽謀議”」。週刊実話3月19日号「川崎中1殺害事件 ワル少年グループの背後関係」。週刊ポスト3月13日号「川崎中1殺害事件 警察がマークする不良グループリーダー『中1デビュー事件』」。アエラ3月9日号「なぜ私たちは『上村くん』を救えないのか 命は隙間にこぼれ落ちた」。

週刊文春は今週も芸能ネタでスクープを飛ばしていました。先般のジャニーズ問題といい、このところ芸能づいています。今週のターゲットは、一部熱狂的ファンの中ではカリスマ化している長渕剛さん。こうしたビッグネームに挑む姿は見ている側も気持ちがいいものです。見出しは「世にも奇妙な三角関係 長渕剛激白60分“弟子”冨永愛と“妻”志穂美悦子」5ページです。記事を読むと、ツイている部分も多分にあります。長渕さん本人から家で話そうと言ってくれるのですから。長渕さんのコメントの真偽はともかく、逃げも隠れもしないというのは立派です。日本は公人の意識のない人が多いですから。

またぞろ出てきた政治と金の問題など、安倍内閣のゆるみは誰の目からも明らかなのですが、それを批判する大手メディアはありません。みんな腰が引けています。そうしたメディアのあり方に一石を投じ続けているのが週刊週刊ポストです。今週も「徹底追及 メディアと権力を問う『ヤジ総理』に媚びへつらう大新聞と検察は恥ずかしくないのか」とやっていました。週刊現代は「こうやって壊れていくのか みんな心配している安倍総理『ちょっとゴーマンな感じ』」、サンデー毎日は「自民党OB『安倍政権』にモノ申す」の第2回目として「元幹事長・古賀誠が叱責」。週刊文春は「後援会『博友会』幹部が実名告発『下村博文文科相はウソをついている』」を掲載していました。

経済ネタを見てみましょう。今週の大きな話題としてはホンダの社長交代と大塚家具の父娘ゲンカの2本。ホンダについては週刊ダイヤモンド3月7日号が抜きん出ていました。もともと同誌は「HONDAリコール危機の教訓」という特集を予定していました。ところが2月23日、突然の社長交代の記者会見。同誌は緊急特集「電撃辞任 ホンダ無念の社長交代劇」を組みました。そもそも同誌はその会見直前の2月19日、社長の伊東孝紳氏に単独インタビューをしていました。それがまさに「最後の独白」として誌面を飾りました。週刊東洋経済3月7日号は「飛躍の準備は万全か、ホンダ社長交代の狙い」、週刊現代「業績不振に内紛も ホンダ八郷新社長誕生までの『裏事情』」、週刊文春「『八郷WHO?』異例の新社長人事の裏にホンダの苦境」と報じています。

日に日にヒートアップする大塚家具の骨肉バトル。ここまでくると本当にドラマの世界と見まがうくらいです。週刊東洋経済は「『娘は“失敗”だった』大塚会長が宣戦布告」、サンデー毎日は「大塚家具父娘 骨肉のドロドロ内紛」、フライデー「叩きあげの父と、高学歴エリートの娘。もともと合うわけがない二人の強烈な愛憎劇 大塚家具親子ゲンカの裏側は悪口のドロドロ流し合い」、週刊朝日「日本一“壮大な”父娘ゲンカ 委任状争奪戦の勝者は」、週刊新潮「いよいよ面白い『公開親子げんか』!株価もうなぎ上り!? 敵味方に分かれた『大塚家具』家族7人の肖像」、フラッシュ「寒流ドラマ顔負けの骨肉バトル!超エリート女史の“鉄面皮”素顔 大塚家具美人社長(大塚久美子)の悪い子供時代」、週刊文春「大塚家具“父娘戦争”のカギを握るゴッドマザーの野望とは?」等々、書かれ放題です。

東日本大震災から明日で丸4年が経過します。さすがに4年もたつと関心は薄れていくものです。昨年のいまごろは結構、被災地の記事が多かった気がします。今年はどうでしょう。週刊朝日は「あれから4年 東日本大震災」という特集を組み「生存した卒業生が『保存』訴え、いまだ真相解明ならず どうする被災校舎(児童73人犠牲の大川小)」と「福島・大熊被災者ルポ 帰郷の夢遠く高齢者寂しさと無力感」の2本立てで誌面をつくっていました。週刊新潮は田中和義さん撮影のカラーグラビア「月下残像 あれから4年が経とうとしている。」全7ページを持ってきました。驚いたのが週刊文春。真如苑提供のカラー4ページ「東日本大震災で実践―未来へつなぐボランティア活動の『現場』」。たぶん広告だと思いますが、なんとも大胆な誌面づくりです。そのほかフライデーが「3.11あれから4年 本誌が線量を独自測定20カ所中15カ所が『高濃度汚染』 放射能は減っていない!首都圏のマル危要除染スポット」、サンデー毎日が「全国民必読!『3・11』から4年 福島第1原発『アンダーコントロール』破綻の内幕」を掲載していました。いずれにせよ、私たちが東日本大震災を忘れるのは早すぎます。来週はもっと記事が出るでしょうか。

イスラム国関連ですが、気になる記事がありました。週刊プレイボーイ3月16日号は不定期連載の「東京大地塾レポート」で「『イスラム国』が『核兵器』を入手する最悪シナリオ」を解説すれば、週刊ポストは「潜入取材 24歳女性ジャーナリストが『戦闘員の花嫁』スカウトの実態に迫る『私はイスラム国戦士にプロポーズされた』」という衝撃のレポートを掲載。Newsweek日本版3月10日号は、斬首ビデオにナイフを振りかざして登場する「ジハーディ・ジョン」と呼ばれる男の正体が明らかになったとして「平凡だった処刑人の素顔」と言う記事が書かれていました。それを読むと、富裕層出身のイギリス人で、大学ではコンピューター・サイエンスを専攻していたというモハメド・エムワジという男のようです。詳しくは同誌を。

スポーツ関連を見てみます。週刊ポストが「新旧の二刀流が直球勝負!大谷翔平『ワインドアップで速球を売りに』 カネやん『その手のマメはいかん』」。週刊大衆3月16日号は「独占スクープ!マーリンズ入団会見のあとに……大先輩イチローが大谷翔平と開いた『極秘メジャー渡米会議』二人きりの『ハラミの夜』」。週刊新潮「大谷翔平『手甲ガード』で今季まず1勝」と、相変わらず大谷選手は人気です。そのほか、週刊現代が「日ハム・栗山監督に『たわけ者』と罵られた背水・斎藤佑樹の展望」、サンデー毎日の連載「Sports Spirits」では、カーリングの北海道銀行フォルティウス・小笠原歩さんにスポットを当てていました。見出しは「一歩一歩、道を切り開いてきた」。

さて、今週私が個人的に注目した記事は次の通り。くしくも週刊東洋経済とNewsweek日本版が同じ特集を組んでいました。週刊東洋経済は「1冊まるごと欧州 ヨーロッパが直面する分裂の危機!」、Newsweek日本版は「平和、平等、人権……揺らぐ欧州の価値観 EU、失われた理想」です。いまや2015年最大の火薬庫は「欧州」だといわれています。理想と現実のギャップを思い知らされる特集です。やはり人類は目先のことしか考えられないのでしょうか。これはEUのみならず、全人類が試されていることだと思います。それからフライデーの「モスクワでは市民が怒りの5万人デモ 反プーチン野党指導者を粛清 暗殺現場の衝撃写真」。大統領に敵対する人物が次々と殺されるロシアで、また犠牲者が出ました。深夜の通りを歩いているところを背後から撃たれたそうです。目を見開いたまま仰向けに倒れている野党指導者の死体。情景はかなりショッキングです。もちろん、犯人は捕まっていません。週刊ポストの「雪国まいたけ『TOBで“追放”の創業オーナー』が怒りの激白60分」も考えさせられます。株式を公開するとこうしたリスクがあるものです。それでもパブリックな企業になるためには上場は必要です。本当に難しいところだと思います。私がいつも“エライ”と思うのは週刊プレイボーイです。毎週、沖縄問題を取り上げています。これは全国紙にも北海道新聞にもできません。今週号は「2・22ドキュメント与那国島の住民投票、辺野古ゲートでの米軍による不当拘束……基地建設をめぐる沖縄『激動の一日』」6ページ。本来、全日本国民が読まなければならないものだと思います。

以下、道内関連についてです。週刊ダイヤモンドの「週刊ダイヤモンドで読む日本の経営100年」の第40回は「平成金融危機」。一橋大学大学院商学研究科の橘川武郎教授の執筆で「拓銀・山一が破綻『失われた20年』へ」という記事が出ていました。フラッシュの連載「バックトゥ…日本を変えた1年」の第3回は1985年。「北方領土問題はこのとき一度は動き出した」。週刊朝日とサンデー毎日は「2015年大学合格者高校別ランキング」を掲載。週刊朝日は道内大学から北星学園大学、北海学園大学、北海道医療大学、北海道科学大学の4校の状況を詳報していました。ちなみにサンデー毎日は北海学園大学と北星学園大学の2校のみ。

週刊ポストの「有名人愛用品から消防車、わら人形までなんでもあり―ネットオークションの『すごい珍品』」では本当にいろんなものが売りに出ています。この世に不要なものはないのかもしれません。地球上に不要な生物がいないのと同じように、それは人間が生み出してきたものでも同じかもしれません。オークションの話に戻ると、社台グループなどがサラブレッドを出すこともあるそうです。週刊プレイボーイの「北海道から沖縄まで グリーンジャンボ目指せ6億円宝くじ幸運売り場100選!!」では、北海道から札幌の「大通地下CC」「みずほ銀行札幌支店」の2カ所、旭川の「堂前宝くじ店」の3店が紹介されていました。週刊文春の「病院情報ファイル2015」では「札幌美容形成外科」が紹介されていました。

フラッシュのカラー記事「旬撮!追っかけダイアリー 春本番まで待てない『男と女のラストシーン』」では、NHK連続ドラマ小説「マッサン」でエリー役のK・Cフォックスさんが男と腕組み千鳥足『小樽の夜』を撮られていました。週刊文春「新・家の履歴書」は作家の宮下奈都さん。2013年4月から1年間、大雪山国立公園の中のトムラウシ地区に住んでいたそうです。築50年はたっていそうな家で、そこでの生活にも触れられていました。週刊ポスト連載の「楽して得してちょい贅沢“おとな旅”コンシェルジュ」の第17回は「『網走番外地』のロケ地を訪ねて道北へ 流氷クルーズを楽しみ、サロマ湖のリゾートでゆったり“健さん”を偲ぶオホーツク厳寒ツアー」を紹介していました。ちょっと時期がズレていますけど。週刊新潮連載「水村山郭不動産」は空知管内長沼町の物件を紹介。芸術家が多く移住するという物件で、土地面積は1677平方メートル、価格は1800万円。問い合わせ先はアプコ・コーポレーション電話0123・24・2002。フライデーは運行終了が目前に迫った「3・13 最後のブルートレイン出発進行!」を特集。週刊実話の告知ページ「ヌキなび」には札幌・ススキノの「ナイトラバー」が紹介されていました。ではまた来週。(鈴木正紀)