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集部日記

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2015-02-16 週刊誌レビュー(2月9日~2月15日号)

今週は事件ものの記事が多い一週間でした。サンデー毎日2月22日号が「『不可解列島』の事件簿」という特集を組み、最近起こった4つの事件を追っています。1つは「和歌山・小5男児惨殺 木刀素振り、子ども追い回し…逮捕22歳男の『奇行』」。2つめに「仙台・77歳老女殺害 名大女子学生の『殺人衝動』を放置した『家庭と学校』」。3つめ「東京・20歳上の同棲男性を撲殺容疑 ニューハーフ説も?28歳元ホステスの『激情人生』」。そして「福岡・小5女児遺体遺棄容疑男『意外な評判』と『ウラの顔』」です。

まず和歌山の事件から。週刊朝日2月20日号は「和歌山小5殺害容疑 僧侶・教授の息子の転落人生『少年剣士→引きこもり→ナタ男』」。フライデー2月27日号「和歌山 父は高野山大学の教授、母は民生委員、姉妹は学業優秀 小5殺人犯の父が大学講義で公言した『息子が嫌い』の確執劇」。週刊文春2月19日号「『竹刀の素振りをバカにされた』和歌山小5惨殺犯の父は『高野山密教』の権威」。週刊新潮2月19日号「空海でも救えず!厳父は高野山の高僧、賢母は民生委員 『和歌山児童惨殺』引き篭りの殺人者を生んだ“家族の風景”」。父親が高僧で、その息子が小5を殺す。このギャップが人びとの好奇心をかき立てます。家庭に何があったのか。各誌、かなり踏み込んで書いていました。

週刊誌としては東京で起きた20歳上の同棲男性を撲殺したと思われる28歳元ホステスの事件も興味津々です。フラッシュ2月24日号は「性転換手術で“オンナ”に…28歳女性が48歳男性を惨殺するまで―金属バット『美女殺人犯』のヘアヌード写真」。週刊朝日「元銀座ホステスの愛人殺害 ニューハーフ?美人容疑者の過去」。週刊文春「美人局、放火、恋人金属バット殺 28歳ホステスが男だった頃」。ちなみにこの事件は先週のフライデー2月20日号で「『タイで男性器を切除した』と供述 女として脚フェチDVDにも出演 性転換で美女になった28歳が同棲男性を惨殺するまで」との記事も出ています。それぞれ容疑者の昔の写真が掲載されています。キレイではあります。男と女?のあいだには深くて暗い河がある……

そのほか、東京・渋谷で起きた立てこもり事件。フライデーは「憧れは松田優作、海老蔵事件のビルオーナー一族 渋谷立てこもりもと探偵社長の『人に言えない悩み』」。週刊文春「渋谷立てこもり探偵はテレ朝御用達で大富豪の御曹司」と報じていました。さらに、ちょっと忘れかけていた佐世保の同級生殺害事件。週刊新潮が「まもなく審判開始『佐世保・同級生バラバラ少女A』を待つ2億円賠償交渉」。同誌は「あれから15年『新潟少女監禁男』の刑期満了が迫っている!」という記事も掲載しています。週刊文春は「PC遠隔操作懲役8年 片山被告『鑑定書』を封印した佐藤弁護士の罪」とジャーナリストの江川紹子さんが片山祐輔被告の弁護人を務めた佐藤博史弁護士を批判。私の記憶だと、この2人はいろんな媒体で片山被告は冤罪だと対談などをしていたような気がします。

今週もイスラム国関連の記事は止まるところを知りません。ヨルダン空軍のパイロットが生きたまま焼かれました。その動画は、ネット上を相当探さないと見ることができません。その一部をフラッシュは「極悪非道『イスラム国』の脅迫は失敗する 残虐な焼殺は逆効果強めよう世界の連帯!」とカラーで掲載。週刊現代2月21日号は「パイロットは本当に焼き殺された この『火あぶりの刑』を見よ」とモノクロ写真で凄惨な殺害の状況を公開していました。この間の安倍晋三首相の取った行動はどうだったのか。そして、今後何をしようとしているのか。検証が始まっています。Newsweek日本版2月17日号は「安倍中東外交機能不全の失態」と一刀両断。週刊現代「狂気の『イスラム国』と、われら日本人 そして二人が殺された 安倍総理の選択は正しかったのだろうか」。アエラ2月16日号は「報復を求めるイスラム国の狂気と行動原理『目には目を』が連鎖する」と「安倍外交が中東紛争に巻き込まれるリスク 日本人誰もが敵とみなされる」の2本。週刊ポスト2月20日号は「イスラム国『日本人テロ』が始動した『安倍の国民を虐殺する』恐怖ゲームの代償」。

さらに、フライデー「後藤さん、湯川さんの悲劇を逆手にとり、戦争のできる国へと前進する安倍政権 中東の戦線は、もう目の前にある ジブチ自衛隊基地大強化『イスラム国』との戦争拠点だ!」。週刊大衆2月23日号「『イスラム国』日本人殺害事件『許さない』発言の真意 安倍首相が突き進む『戦争ができる日本』戦慄ビジョン」。サンデー毎日「『イスラム国の狂気』『日本の分岐点』 安保法政、憲法改正『自公の溝』」。週刊朝日「過激派組織『イスラム国』人質事件 後藤さんの死 便乗する人たち」と、安倍政権がぶち上げた人質奪還の自衛隊出動、憲法改正への道が開かれようとしていると警鐘を鳴らしています。フラッシュは「日本の中東外交はいつから誤ったのか―『イスラム国』を怒らせた『恐米』ポチの名前を明かす」と漫画家の小林よしのり氏が「イスラム国が誕生したのはアメリカのイラク侵略のせいだ。ならば、イラク戦争を支持した政治家、言論人ら親米保守はいまこそ批判されるべきだ」と名前をあげて断罪していました。

後藤健二さんを追悼するページもあります。週刊現代のモノクログラビアは「感動 いま日本全国で読まれている 後藤健二さんが私たちに遺したもの」。週刊朝日はカラーグラビアで「ジャーナリスト後藤健二さんが伝えてきたこと『唯一の希望は子どもたちです』」とこれまでに出した著作4冊をそれぞれ紹介。週刊文春は「徹底究明イスラム国 いまだ残る8つの謎」という特集で「後藤健二さん裏切りガイドはカネに汚い『元サッカーシリア代表』 本誌直撃に『俺には俺の理由がある』」「『オレンジの服で殺されなかった人はいない』官邸・外務省オフレコメモで検証「交渉決裂」内幕」など8本の記事で構成。週刊新潮のモノクログラビアは「内戦、『イスラム国』に祖国を追われし民 シリア難民1000万人超!」。週刊エコノミスト2月17日号「イスラム国人質殺害『ヒト・モノ・カネ』は弱体化 広がる過激思想の防止には苦慮」などと報じています。

関連記事です。週刊プレイボーイ2月23日号は「東京大地塾レポート」の第4回で「イスラム国解体のために日本は何をするべきか?」として、主に佐藤優氏の見方を掲載。週刊新潮は「イラクで尊敬の対象となっていた『元祖・人質事件』の『高遠菜穂子』」「『後藤健二さん』実母の参院選出馬に活路を見出す『福島瑞穂』」「『イスラム国』問題で総理攻撃『辻本清美』の元カレがムハンマド風刺画販売」と徹底した“左翼批判”(笑)。フライデーは「『日本食が食べたい』『携帯電話に出たくない』とグチり続け、更迭論まで出た 中山泰秀外務副大臣『ヨルダンでぼんぼん放題』一部始終」。副大臣の父は郵政大臣や建設大臣などを務めた中山正暉氏、伯父は沖縄開発庁長官や外務大臣などを務めた中山太郎氏。また副大臣の経歴は、成城大学→早稲田大学大学院→電通を経て政治家一家3代目の御曹司44歳。現地に残ったのはいいけれど、何もできなかったのは周知。世襲がダメとはいいませんが、これが日本の政治の実態です。こんな記事を書かれても「まあそうだろうな」と思われる時点で終わっています。

最近の流行といえば、パリ経済学校教授のトマ・ピケティ氏が書いた『21世紀の資本』。全世界で100万部突破のベストセラーとなっています。週刊ダイヤモンド2月14日号の特集は「決定版 そうだったのか!ピケティ」を持ってきました。メーンはピケティ氏とジャーナリストの池上彰氏の特別対談。ここで『21世紀の資本』の読み方について、池上氏がさまざまな角度から聞いています。週刊現代は「恥をかかないために 実はみんな読み切れないトマ・ピケティ『21世紀の資本』を簡単図解」。こちらもわかりやすい解説です。週刊エコノミストは「ピケティにもの申す!『21世紀の資本』は格差の仕組みを明らかにした」と藤巻健史氏や堀江貴文氏、宮内義彦氏、雨宮処凛氏などからコメントをもらっていました。ちなみに先々週の週刊東洋経済は「ピケティで始める経済学」でした。

先週も触れましたが、サッポロビール『極ZERO』の税金返還問題。今週も2誌が触れていました。週刊現代は「『極ZERO』騒動 前代未聞!『払った税金115億円、やっぱり返して』サッポロビールに天下の国税が負けるのか」。週刊ポストは「『極ZERO』115億円返還請求でも『第3のビール復活せず』のガッカリ事情」。果たしてどうなるのか。目が離せません。スカイマークの経営破綻も先週触れました。その真相については、週刊東洋経済が「折れた『叛逆の翼』」として6ページにわたり詳報しています。この問題の決定版という感じでしょうか。経済誌はこういう役割が求められているのだと思います。翻って本誌はどうでしょう。かなり弱いと言わざるを得ません。申し訳ございません。

その東洋経済は「深層リポート」として「楽天海外事業 最後の賭け」を掲載。こちらも6ページを費やしています。楽天の三木谷浩史社長のやることは、私の中ではライブドアやソフトバンクの二番煎じばかりという印象があります。それで得した部分もありますが、経営者の発想としては堀江氏や孫正義氏にまったくかなわないと思います。そのソフトバンクですが、週刊ダイヤモンドの「短答直入」ではソフトバンク戦略財務担当ラジーヴ・ミスラ氏にインタビューしています。インド人です。メディアの取材は初とのこと。現在ソフトバンクの副社長ニケシュ・アローラ氏もインド人。同誌1月24日号「孫正義 世界を買う」で孫氏がアローラ氏と組んだ戦略を取材しています。こうしたことは三木谷氏にはできないでしょう。

週刊ダイヤモンドは「空の産業革命ドローンの現実」を特集していました。「ドローン」って何かわかります?お化けでも、何かをこぼしたわけもありません(笑)。無人飛行機のことです。これがいま、ビジネスの種として注目を集めています。単なるラジコンヘリと侮ってはいけません。航空機とは異なる低空域という新たな空間資源をどう開拓するのか、世界中で取り組みが始まっているのです。週刊東洋経済も「『ドローン』が空を舞う 勃興する無人ビジネス」と記事を書いています。本当にいろんなところに目を向けないといけませんね。

今週、私が注目した記事は週刊エコノミストの「北米まで広がる鉄道網を建設 『中国の夢』に燃やす野心」。なんと中国はいま、欧米にまで広がる鉄道・物流網計画をぶち上げているといいます。欧州へは、重慶―カシュガル―トルコ―ベルリンを結ぶ「中亜鉄路」。ちなみに重慶からカシュガルまでは「渝新欧国国際鉄路」としてすでに稼動中。そのほか「欧亜鉄路」はロンドン―パリ―デュイスブルク―ベルリン―リトアニア―モスクワ―ハバロフスク―満州里を結びます。さらに「中俄加鉄路」はウラジオストック―ベーリング海を渡ってアラスカに入り、カナダまで行くといいます。「まさかウソでしょう」と思いますが、中国はこうした構想を四半世紀単位で実現する力があると愛知大学教授の樋泉克夫氏が指摘します。そして、実際に着々と進めているそうです。これくらいスケールのでかい話は中国くらいしかできないとつくづく思いました。ひよっとしたら関連があるかもしれません。Newsweek日本版には「極東の土地タダであげます」という記事もありました。

もう1つ。週刊プレイボーイですが「辺野古の海を殺すコンクリートブロック」の記事も衝撃的です。1月27日、沖縄県・辺野古沖の青くきれいな大浦湾に1個20トンものもコンクリートブロックが次々と投下されました。この一帯はジュゴンの食べる海草が生えているところです。翁長雄志沖縄県知事は辺野古での工事中断を求めています。まったく民意を無視したこんな暴挙を許していいのでしょうか。週刊大衆も「安倍首相vs翁長沖縄県知事 火花散る『基地移転バトル』内幕」と報じていました。まったく記事とは関係ないのですが、ちょっと気になったことを1つ。週刊東洋経済に創価学会の1ページ広告が掲載されていました。私自身は初めて見る広告です。無数の星が耀く夜空に「核兵器のない世界なんて、ただの夢でしょうか。」のコピー。戦後70年を意識したものでしょうか。

以下、道内関係の記事を紹介します。週刊現代連載の「日本一の書評」。今週のイチオシは北海道出身の作家・馳星周さんの『雪炎』(集英社刊、1800円)。評者は詩人の城戸朱理さん。「原発の街の選挙で起きた殺人事件に元警官が立ち向かう矛盾に切り込む物語」と紹介していました。週刊新潮連載の「書店員の折り紙つき 絶対に損をしない『この一冊』」は、桜木紫乃さんの『ブルース』(文藝春秋社刊・1512円)。選者は丸善有明ワンザ店の小板橋頼男さん。「もし松田優作さんが生きていて、これを読めば“俺にこの原作をくれ!映画にしたい!”と言っただろう」という感想を述べています。週刊文春は「朝田次郎が太鼓判!一度は行きたい名湯10選」という記事を掲載。その中で浅田氏は函館市の「湯の川プリンスホテル渚亭」を10選の1つに選んでいました。週刊アサヒ芸能2月19日号のカラー企画は「1万円以下で行ける“男のひとり旅”全国ムフフ混浴温泉宿12」。その中で北海道からは北湯沢温泉の「御宿かわせみ」(伊達市大滝区北湯沢温泉40)が紹介されていました。

週刊朝日の巻頭カラーグラビア「日本で最も美しい村」にはタンチョウが降り立つ冬の朝を撮った釧路管内鶴居村のほか、後志管内赤井川村、上川管内美瑛町の冬の景色が紹介されていました。週刊新潮の巻末カラーグラビアは「母から子への伝承の技 定置網からサケを獲る知床岬のクマ」。週刊実話2月26日号は「厳寒のオホーツクで見つけたユニークな奴ら!シーズン到来!流氷下の生物たち」。週刊アサヒ芸能連載の「ふくだあかりの爆釣紀行」は「北海道ジギング遠征」の1回目。まずは苫小牧。港から船で40分程度、水深40メートルの岩場で、ナヨメコスジカジカ、ウサギアイナメ、ヤナギノマイ、ケムシカジカ等々、北海道ならでわはの釣果をリポート。次週は網走。乞うご期待。

週刊実話の企画「大相撲最強伝説」では、北海道出身の千代の富士、北の湖、大鵬らが取り上げられていました。週刊現代の「二宮清純レポート」は、檜山管内奥尻町出身でソフトバンク投手コーチの佐藤義則さんが登場。「ダルビッシュ有、田中将大を育てた『優勝請負人』が明かす『勝てない投手を勝たせるのが、私の仕事』」。全5ページ。さすがに二宮さんは読ませます。週刊文春のモノクログラビアは「日本スポーツの次代を担う美女アスリート図鑑」。ラグビー選手として北海道出身の桑井亜乃さん25歳が紹介されていました。現在7人制ラグビーの日本代表。立正大学大学院2年です。大学まで陸上に打ち込み、高校時代は円盤投げで国体に出場しているそうです。確かになかなかの美人。気になる方はぜひ同誌を。

週刊ポストのカラー16ページ大特集は「秘宝館『禁断のセックスアート』が蘇る」。札幌・定山渓にあった「北海道秘宝館」(1980年開館、2010年閉館)も紹介されていました。週刊実話のカラー袋とじ企画「このAV女優の濃厚接吻がすごい!!」では、北海道出身の大槻ひびきさん、かすみりささんの2人が登場。フラッシュが「ミスFLASH 2015」を発表しました。3人です。その中に北海道出身のあべみほさんが“三度目の正直”でグランプリを獲得。しかも27歳での受賞は史上最年長とか。身長165・B82・W58・H84のスレンダーな肢体。準日テレジェニック2013でベスト美脚賞受賞。グラビアやバラエティ番組、レースクイーンとして活躍中。「壇蜜や橋本マナミのような大人の色気で魅せるグラドルになりたいです」とのことです。

週刊新潮連載の「水村山郭不動産」は、このところ毎週のように北海道の物件が紹介されています。今週は伊達市大滝区です。元アーティストが売主でアトリエも完備。土地面積は1653平方メートル。売価は1200万円。問い合わせは「サーバント」0138・44・1015まで。同誌掲載のJAグループによる企画広告は第3回。「地域の活性化に果たすJAの役割~北海道JAピンネ&けねべつの取り組み~」として、標題の2農協が大きく取り上げられていました。なんだか今週もずいぶんと書くことになりました。もっと短くまとめようと思うのですが、結構各誌とも北海道の話題を取り上げています。そこをフォローしないわけにもいきません。何卒ご容赦のほどを。ではまた来週。(鈴木正紀)