「情報を先取り、タブーに挑戦」を編集方針とし、生活者・企業経営者に
最新かつ有益な情報価値をご提供する、北海道の地域政治・経済誌

ロゴ

トップページ > 編集部日記

集部日記

このエントリーをはてなブックマークに追加

2015-02-10 週刊誌レビュー(2月2日~2月8日)

財界さっぽろ3月号の編集作業に追われ、アップが1日遅れました。大変申し訳ございません。今週もイスラム国についての記事でいっぱいです。湯川遥菜さん、後藤健二さんが殺害されたと思われる映像が流されました。先日はヨルダン人パイロットの焼殺動画も出てきました。なぜ、あれだけ非道なことができるのか、たぶん“平和ボケ”しているであろう私には想像もつきません。そもそもなぜイスラム国ができてしまったのか。その過程を振り返る記事が週刊誌にも出てきています。歴史はどこまでもさかのぼれますが、最近のことでいえばアメリカが仕掛けたイラク戦争でフセイン政権が倒れたことにあります。中東情勢をいいだけぐちゃぐちゃにしたのはアメリカです。それに追随する日本の情けないこと。日本には日本のやりようがあったのに、それをみすみす放棄しました。歴史に“もし”はありませんが、日本が中東に対し独自のスタンスをとっていれば、今回の悲劇は避けられたのかもしれません。戦後70年。日本の外交政策は見直す時期にきています。それには日本がどんな国を目指すのかを、はっきりと世界に知らせる必要があります。でも悲しいかな、いまの政治家に任せておいたのでは、いつか来た道に逆戻りでしょう。

週刊文春2月12日号は「総力取材『日本の悪夢』イスラム国への憤怒と恐怖 後藤健二さん実兄慟哭手記『弟が生きた証を残したい』」12ページ+モノクログラビア「鬼畜にも劣るやつら」3ページと、計15ページに渡り報道。フライデー2月20日号は「残虐非道のすべてを記録 後藤健二さんが伝えたかった『イスラム国』の真実」のほか「ヨルダン人パイロットは焼殺された!残っている人質はアメリカ人女性26歳、英国人ジャーナリスト、そして『第3の日本人』情報も…『イスラム国』があと3人の人質で目論む次の残虐非道」、「もう待ったなし!『イスラム国』指導者が発令『敵国・日本に潜入せよ』」の3本立て。フラッシュ2月17日号は「池上彰が解説 イスラム国は2020年までに巨大帝国を目指す」「平和ボケ日本人よ!これが『テロとの闘い』の代償だ 後藤健二さん『最終交渉』全ドラマ 砂漠に消える『国益』と『血税』」と報じています。サンデー毎日2月15日号には「『イスラム国』人質事件の深層 後藤健二さん壮絶『安否』の情報戦」という全8ページの特集の中で「キルギス事件処理に尽力のムネオが語る『真のインテリジェンスが問われている』」と新党大地代表の鈴木宗男氏が取材を受けていました。

今回の人質事件で官邸はどう動いていたのか。各誌、取材をかけています。週刊朝日2月13日号「『イスラム国』人質事件 得意なはずの外交で『炎上』利用された安倍政権」6ページ+カラーグラビアビア「潜入!『イスラム国』―戦闘員たちの日常―」1ページ。週刊ポスト2月13日号は「新聞、テレビが報じないイスラム国人質事件の核心 安倍官邸と大メディア『政府批判は“非国民”』恐怖の盟約」「イスラム国に“完敗”した『屈辱の人質解放交渉』全内幕」「世界のテロリストがカモにする日本の『ド素人外交史』」と10ページ+モノクログラビア「イスラム国 今も拡散する『ネット・プロパガンダ』。週刊大衆2月16日号は「無力の日本政府vsテロ集団イスラム国 世界が注目『極限腹の探り合い』スッパ抜き!安倍官邸がお手上げ状態 イスラム国『日本人殺害脅迫事件』壮絶舞台裏」。アエラ2月9日号は「人質交渉から浮かんだ日本政府の現実 メールだけの細いパイプ」等々、日本の外交力のなさを露呈した結果となりました。

また各誌ともイスラム国の狂気を書き立てていました。週刊現代2月14日号は得意の「全国民必読」として「大特集『イスラム国』がニッポン国に投げかけたもの、そして分かったこと」をテーマに第1部から第4部まで全11ページ。週刊新潮2月12日号「日本に宣戦布告!「イスラム国」狂気の残響」12ページ+モノクログラビア「そこに大義などない。すべてメディア戦略」5ページ。Newsweek日本版2月10日号「拡散するISIS、次なる標的」8ページ。週刊東洋経済2月7日号は「グローバル・ジハードの実態『イスラム国』の戦慄」と題し、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)の著者・池内惠氏が徹底解説。池内氏は東京大学先端科学技術研究センター准教授で、専門は中東地域研究、イスラム政治思想。また「なぜイスラム国は日本人を狙ったか」を中東調査会上席研究員の高岡豊氏、国際開発センター研究顧問の畑中美樹氏、千葉大学法政経学部教授の酒井啓子氏に、それぞれ聞いています。週刊プレイボーイ2月16日号は「本当の狙いは人質事件を利用して“普通の国”の仲間入り!? 安倍政権は単なる外交オンチかそれとも狡猾か?」として、思想家の内田樹氏と同志社大学教授でイスラム地域研究の内藤正典氏が対談。「アメリカの新戦略が必ず『第3のビン・ラディン』を生みだす理由 日本を巻き込む新たな『テロ輪廻』が始まった!」。

異色の記事も。週刊SPA!2月10・17日号は「2月1日午前5時過ぎ後藤健二さん殺害動画を公開『イスラム国』最前線に日本人戦闘員の影」「日本の重要施設を『イスラム国』が狙っている!」として、イスラム国に日本人がいるとの仰天情報!さらには週刊実話2月19日号が「衝撃入手!大島優子がイスラム国のターゲットにされていた」……なんのことやら(笑)。週刊アサヒ芸能2月12日号に至っては「イスラム国邦人拘束殺害事件 右翼民族派とヤクザが読み解く極悪手口!」と、今回の事件を右翼とヤクザに語らせるという斬新な切り口を見せます。週刊誌に限らず、雑誌は人の不幸で飯を食っているところがあります。同時にその事象を通して、新聞やテレビやネットとは違う示唆を与えようとします。不謹慎なのは重々承知していますが、これだけは言わせてください。「本当に雑誌って面白い!」

また「人を殺してみたかった」という事件が発生しました。今度は名古屋大学に通う19歳の女子大生です。こんな事件が起きても、なんとなく驚かなくなった自分に驚きです。週刊新潮は「ツイッターに『酒鬼薔薇君、大好き』『少年法マンセー!』心に魔物を育てた老女殺害『名大女子学生』19歳の履歴書」。フライデー「取調室の供述でわかってきた『資産家のお嬢ちゃんが毒入り・人殺しへ』『モンスター名大女子19歳』はどうして生まれたのか」。週刊文春「家はゴミ屋敷、母は教育放棄、同級生に『タリウム』…『ギロチンと磔が好き』『サリンをまきたい』 名古屋大生老女惨殺 唯一の親友が証言“狂気の衝動”」。週刊現代「宗教勧誘に来た老女を殺害 名古屋大学19歳女子大生『殺意』に取り憑かれた青春」。フラッシュ「『女っぽい子だったのに』大学入学後に激変…斧で老女を殺害した少女の正体 名大女子学生が『宮城の酒鬼薔薇聖斗』になるまで」。週刊ポスト「『老女惨殺』名古屋大女子大生と佐世保同級生殺害少女『共通の過去』」。サンデー毎日「『同級生に毒』傷害容疑でも捜査 殺人容疑で逮捕の名大女子学生」。週刊実話「77歳女性殺害事件 名古屋大女子学生“リケジョ”の狂気」といったところです。

スカイマークが経営破綻しました。その背景を各誌追っていました。社長を辞任した西久保慎一氏に焦点を当てているのがフライデーの「ミニスカCAも社員食堂のメニューも『鶴の一声』スカイマークを買って潰したワンマン社長の独断人生」。週刊文春は「スカイマーク前社長のミニスカ、暴力、自爆破綻」。週刊東洋経済も「ワンマン経営の功罪とスカイマークの経営破綻」と報じました。では同社はどうなるのか。週刊現代は「JALにもANAにも捨てられた民事再生スカイマークの『行方』」、週刊ダイヤモンド2月7日号は「スカイマークが再生法申請 それでも茨の道の本格再建」、週刊新潮「ANA裏切り説も流れた『スカイマーク』破綻の内幕」等々、今後の行方を注視していました。

今週の週刊東洋経済、週刊ダイヤモンドの特集は、ともに「原油安」。東洋経済は「福音か、世界経済波乱の前兆か 世界大激震 原油安ショック」。ダイヤモンドは「世界を揺るがす原油安超入門」。両誌とも、この原油安は世界を揺るがしていると指摘。しかし、なぜ世界が大激震しているのか、本当に理解している人は少ないでしょう。かくいう私もよくわかりません。とくにダイヤモンドは“池上彰的”なテイスト。まさに入門編というか、いまさら聞けないような初歩的なところから解説してくれているので、大変わかりやすい構成になっています。2冊あわせて読むと、かなり詳しくなれること請け合い。ぜひご一読を。

今週気になった記事を。フライデーだけが報じていました。「『極ZEROはやはり第三のビールだ』『取り過ぎの酒税115億円を返せ』 国税に挑むサッポロビールの勇気ある戦い裏表全詳報」。半年くらい前でしょうか。この欄でも取り上げました。サッポロは第三のビールとして極ZEROを発売。ヒット商品となりました。ところが“税金の安い第三のビールとするには疑義がある”とか何とか国税当局から何か言われたのでしょう。サッポロは自主的に差額分の酒税を国に納めました。そもそも、その判断が正しかったのかということはあるのですが、その後、サッポロは独自に検証し、極ZEROは第3のビールに間違いのないことを確認。払いすぎた税金を返せと言っています。果たして、国はサッポロの言い分を聞くのか。興味のあるところです。

もう1本。アエラが鈴木敏文セブン&アイ・HD会長にインタビューしていました。同HDが発足して今年で10年。いまや年商10兆円超の一大流通サービスグループに成長しました。鈴木会長は「生き残るのは変化する組織」と言います。当たり前のことですが、言う人によって重みがぜんぜん違います。不思議なものです。何の実績のない者が言っても説得力はありません。足元のことをおろそかにせず、やるべきことを着実にやり、結果を残してきた者だけが言える言葉なのです。日々精進ということに尽きます。

今週グラビアを席巻したのが小瀬田麻由さん20歳。実に3誌に登場していました。うち2誌は表紙も飾っています。1994年11月12日、大阪府生まれ。身長165、B88・W60・H87。趣味は囲碁にマリンスポーツ。特技はピアノと水泳。表紙はフラッシュと週刊実話。週刊プレイボーイもグラビア5ページ。何がそんなに注目なのかというと、リリースした2作のDVDがアマゾンのアイドル部門で1位を獲得しているから。2015年のブレークは間違いないといわれています。グラビアアイドル好きは要チェックでしょうか。

以下、道内関係記事を。週刊文春は「農協改革で苦境の安倍官邸 援軍は北海道民主党のドン」として、北海道知事選と横路孝弘氏について、短い記事を書いていました。中身を読まないと見出しの意味がわかりません。気になる方はぜひ同誌を。社長の岩田聡氏が北海道出身ということで、先週も取り上げた任天堂ですが、週刊東洋経済が「4年ぶりの黒字喜べず任天堂襲う負の連鎖」と報じていました。牽引役の3DSが国内外で苦戦、Wii Uも振るわず、ますます進退問題が注目されることになるでしょう。サンデー毎日「岩切徹が斬る!冬ドラマの採点簿」は「問題のあるレストラン」に出演中の北海道出身の俳優・安田顕さんをベタぼめ。女装ゲイの役で出ているのですが「もはやできない役ってないんだろうな」と言わしめていました。週刊大衆の「SEXY部下と『不倫SEX』4景 人気AV女優『誘惑の美裸身』」には、北海道出身の大槻ひびきさんが4人のうちの1人に選ばれていました。

フライデーは「まもなく日本選手権開幕 カーリング最注目美女コンビは道銀の『アンナとヨッシー』」とカラー見開きで2人の選手を紹介していました。近江谷杏菜(25)さんと吉村紗也香(23)さん。2人とも旧常呂町出身で北海道銀行勤務。もちろん独身。近江谷さんは1998年の長野五輪に出場した元カーリング日本代表選手を父に持ち「チーム青森」のサードとして2010年のバンクーバー五輪に出場しています。現在のポジションはリード(最初にショットする選手)。吉村選手は札幌国際大学在学中「美しすぎる女子大生」と言われ、主将として大学チームを世界ジュニア選手権3位に導きました。道銀ではスキップ(司令塔)の小笠原を補佐するサードを担当しています。美女かどうかは、ぜひ同誌で確認を。

週刊新潮の連載「水村山郭不動産」。1000平方メートル以上、2000万円以下の草庵を紹介するコーナーです。今回は「寝転んで海が見える町」後志管内余市町梅川町の物件。土地面積2万5606平方メートル、5LDKで値段は1500万円。問い合わせは常口アトム011・737・1100まで。同誌にはJAのカラー3ページ企画広告が先週に引き続き掲載されていました。「すすむJAの自己改革~多様な販売戦略と農畜産物輸出の今~」というテーマで、JAびえい、十勝管内8JAの取り組みが紹介されていました。

週刊ポスト巻頭カラーグラビアは「日本列島 厳冬の絶景」。日本最大のカルデラ湖・屈斜路湖に張った薄氷、その上に氷から昇華した水蒸気が花のような結晶をつくる「フロストフラワー」。そのほかにも富良野市のダイヤモンドダスト、鶴居村のタンチョウ、美瑛町の十勝連峰から昇る朝日が厳冬の絶景として紹介されていました。週刊文春の巻末カラーは「鉄路の果てに抱きし旅情―終着駅紀行」。もちろん北の最果て「稚内駅」を2ページ見開きでドーンと掲載。週刊大衆連載の「未来に残したい鉄路のある風景」は札幌市電のすすきの電停。週刊現代のカラーグラビアは「さよなら、ブルートレイン」。時代を運んだ寝台特急を紹介し、道内の風景も出てきます。サンデー毎日の連載「ニュースな動物たち」は、黒煙を上げて疾走する蒸気機関車の横を走る馬たちを紹介。場所は釧路管内標茶町のJR釧網線です。ではまた来週。(鈴木正紀)