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集部日記

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2014-12-24 週刊誌レビュー(12月15日~12月21日)

メリークリスマスです。師走の衆院選が終わってまだ1週間あまり。しかし、そんなことがあったのかと思うほど実感がありません。何の期待も、何の感動もなかったということの証左なのだと思います。いったい、あの選挙は何だったのでしょうか。実際、与党の議席数は改選前とほとんど変わっていません。自民党は293議席から2議席減らした291議席。公明党は31から4つ増やして35議席。民主党は11しか伸ばせず73議席。第3極と目されていた維新の党は1つ減の41議席。次世代の党が17減の2議席。生活の党も社民党も2議席ずつです。躍進したのは共産党。13増やして21議席としました。ただ、一強多弱の大勢はまったく変わっていません。結果だけを見ると、選挙をやる必要など露ほどもないものでした。はっきりしたのは、一部の有権者だけで与党にまた3分の2の議席を与えてしまい、安倍政権は最大6年続けられるということです。それで何が起こるのか。今週の各週刊誌はそれを予想しています。

サンデー毎日12月28日号は「『安倍自民291議席』続・1強多弱の近未来 憲法9条改正に衆参W選に動く安倍カレンダーの全貌」。フライデー1月2日号「海外メディアが危ぶむ安倍政権の『国家主義と右傾化』」。週刊SPA!12月23日号「自民圧勝&円高貧困の恐怖 史上最低!総選挙投票率52%の責任」。週刊ポスト12月26日号「『安倍圧勝』は決められない政治の始まり 茶坊主集団の巨大与党を操る霞が関の『ささやき部隊』」。週刊朝日12月26日号「大勝326議席 与党3分の2超 安倍自民国会を制圧」。週刊現代12月27日号「『291議席圧勝』の全舞台裏 誰が敵か、はっきりわかった 安倍『小泉進次郎が邪魔だな』」。週刊大衆12月29日号「安倍晋三vs石破茂vs谷垣禎一 選挙中から闘いは始まっていた!『自民党ドロドロ主導権バトル』」。週刊東洋経済12月20日号「円安と原油安 大勝安倍を待ち受ける2つの激震」。週刊現代「大特集 日本経済の常識が大きく変わる 2015年『1ドル=160円』を覚悟せよ」。週刊アサヒ芸能12月25日「『安倍圧勝』で俺たちのカネと下半身はこうなる!」。

全国の注目選挙区を特集する一般的手法の記事で、北海道から選ばれるのは、やはり鈴木宗男氏がらみ。週刊新潮12月25日号の特集「選挙ワイド 我ら凡俗の審判」では「中川郁子 勝ってカブトの緒を締める次は因縁の強敵『鈴木宗男』」。週刊文春12月25日号の特集「総選挙速報」では「“親バカ”鈴木宗男は愛娘の敵を『盗人猛々しい』と罵倒」。週刊プレイボーイ12月29日号の特集「日本国民『レリゴー』で一強多弱からアベ強多弱へ 北海道から沖縄まで記者突撃!! 史上最低投票率でも燃え滾った沸騰選挙区13の開票日ドラマ」でも7区の状況がルポされていました。同誌には「政権に都合のいいタイミングで『よーいドン』 これってホントに必要な制度なの? 日本の『お気楽解散』って、そもそも世界的に異常なのか調べてみた」という秀逸の記事も。

今週、こぞって週刊誌が取り上げたのが大韓航空副社長の“ナッツ・リターン騒動”。 週刊ポストは「韓国人でさえ激怒した大韓航空『ナッツ女性副社長』のワガママ人生」。週刊文春「世界に恥を晒した大韓航空お姫様のナッツリターン騒動」、フライデー「大韓航空ナッツ副社長より呆れるドラ息子、バカ娘がワンサカ 韓国財閥の2世・3世はワガママ、ゴーマンやり放題」、週刊新潮「『ナッツ・リターン』くらいなら日常茶飯事 国富の7割を握る韓国財閥の傲慢な日常」。どこの国も2世、3世のおバカぶりは共通です。もちろん、しっかりした子息もいますが、大半の一般人は2世、3世を「苦労知らずのボンボン」と思っています。それに本人が気づき、今回のような不祥事を他山の石と取ればいいのですが、そんなふうに思う輩は稀です。これは本人の責任というより親の責任でしょう。社長業はものすごく忙しい。それは理解できますが、どんなに忙しくても、子どもとは向き合わなければならないのです。

『殉愛』問題も、著者本人が出てきてヒートアップしていました。フラッシュ12月30日号は「百田尚樹氏は『さくら夫人の離婚歴を書かなかったのは失敗だった』と―たかじん『殉愛』泥沼騒動 未亡人vs一人娘誌上大バトル!」。さらにサンデー毎日が「たかじん『殉愛』のちドロ沼 直撃!百田尚樹150分『当事者取材はしておくべきだったが…』」と書けば、週刊朝日は「百田氏大反論40分 『殉愛』に書かれなかった真実 たかじん遺言執行者を妻が“解任”」と報じています。なんだかここまでくると書籍の“宣伝”ではないかと疑いたくもなります。同じ出版関係では、フラッシュが「当事者・岸田氏の“言い分”はこうだ!ちょい悪オヤジ『愛人報道』に書かれざる大いなる矛盾点」という記事を掲載。これはフライデー12月19日号が報じた元LEON編集長・岸田一郎氏の醜聞に対する反論です。写真週刊誌同士のバトルの様相を呈してきました。果たして、次号に動きがあるのかないのか……

俳優の高倉健さんと菅原文太さんが亡くなって1カ月ほどがたちますが、まだまだ2人の話題は尽きません。とくに誌面を割いているのが、ヤクザ関係に強い週刊アサヒ芸能。今週も「『2大巨星堕つ』で大激論 健さんと文太『男の器量』をヤクザ幹部が天秤に賭けた!」を掲載。さらに、今週号から「未公開肉声」ドキュメントとして「菅原文太『反骨の役者人生じゃけぇ』」を新連載しました。執筆は作家の山平重樹氏。第1回は「仁義なき戦い 主演熱望の始まりは自分の顔が表紙の雑誌だった!」。同誌では高倉健さんの「背中の残響」も緊急連載しています。こちらは第3回。江利チエミの死と映画「南極物語」の舞台裏について書かれていました。

今週の注目記事は週刊SPA!の「水がヤバイ!3連発」という特集です。1発目は「水需要をでっち上げ、建設目的も失い、とにかく造ることが最優先!『不要ダム建設』が安倍政権で続々復活」。すでに民主党政権のときからそうだったのですが、安倍政権になってますます復活している実態を暴いていました。こんなバカげた公共事業をやりつづけているのですから、いくら増税をしても国の借金など減るわけがありません。2発目は「アメリカで500年に一度の大干ばつ、中国で降水量が日本の1時間分!『水戦争』勃発までのカウントダウンが始まった」。3発目は「豊かだった我が国の田園に、何が起こっているのか?日本から『赤とんぼ』がいなくなった理由」となかなかの内容です。Newsweek日本版12月23日号の「世界情勢を占う首脳の成績表」では、安倍首相を含め世界21人のリーダーを評価。企画として面白く読みました。フライデーの「世界遺産 ナスカの地上絵にグリーンピースが落書き」という記事と写真には驚きました。そうした行為をする理由がわかりません。興味のある方は、ぜひ同誌を。

スポーツ関連を見てみましょう。週刊プレイボーイは「ボクシング 伝説の瞬間」という特集を組み、北海道出身で元WBC世界フライ級王者の内藤大助さんを取材。「反則行為ばかりが目立つけど、亀田は普通に強かった」と内藤さんは亀田大毅との対戦を振り返っていました。週刊大衆は「東京五輪では日米『二刀流』?『3年目で1億円』は途中経過 大谷翔平『メジャーで200億円』黄金ロード」。週刊アサヒ芸能は「J2横浜FC山口監督が対談挨拶で球団批判『カズの起用を巡って不満を爆発させた』」との記事。横浜FCのオーナーは北海道発祥の病院給食「レオック」社長の小野寺裕司氏です。どうやらフロントと現場はうまくいっていなかったようです。週刊現代は「『ギネス世界記録』の秘密」という特集で「スポーツ・芸能界の主な世界記録保持者」というカテゴリーで、スキージャンプの葛西紀明さんが「冬季五輪に7回の最多出場、41歳で最年長のメダリスト、W杯最年長優勝の3冠」と紹介されていました。

そのほか北海道関係は、週刊東洋経済「バター不足騒動の顛末酪農減少に打開策なし」、また同誌連載「ひと烈風録」の第4回はKADOKAWA・DWANGO相談役の角川歴彦氏が登場。ライターは北海道出身の永江明さんで「デジタル時代に先鞭『僕には焦燥感がある』」と6ページにわたる記事が掲載されていました。父は創業者の角川源義、姉は歌人で作家の辺見じゅん、兄は角川春樹。そんな親族の話も交えながら、DWANGOとの経営統合について核心的な話を聞き出していました。週刊プレイボーイでは「鉄子の異常な愛情」として、北海道出身、茨城県育ちのエッセイスト能町みね子さんとモデルの市川沙椰さんが鉄道の素晴らしさを語り合っていました。週刊SPA!の「SKE48ふたり遊び」では、北海道出身の東李苑さんが高木由麻奈さんとともに登場。テーマは「写生」。週刊実話の「めちゃ2濡れてるッ!AV特報」には、北海道出身の大槻ひびきさん主演の「卑猥に絶句、果て無き性欲の虜」が紹介されています。

週刊ポストの巻頭グラビア「日本列島を照らす光の芸術 冬空のイルミネーション」では、函館・五稜郭の「五稜郭の夢イルミネーション」が、週刊大衆連載の「はんつ遠藤の美味巡り極うま麺」では、坦坦麺に特化し、営業前から行列ができる「175°DENO~坦坦麺~」(札幌)を紹介していました。写真は「坦坦麺汁無」850円。週刊現代の「鉄道の記憶」は帯広市の「幸福駅」を紹介。旧広尾線にあり、木造のプラットホームには、かつて活躍したキハ22形が静態保存されています。週刊アサヒ芸能連載の「秘境駅にひとり」は最終回。函館本線「蕨岱駅」でした。まさに最後にふさわしい駅です。というのも日本国内にある約4000の駅を五十音順に並べると、最後にくるのが蕨岱駅だそうです。秘境点数は100点満点で27点でした。では、また来週。(鈴木正紀)