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集部日記

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2014-10-27 週刊誌レビュー(10月20日~10月26日)

「政治とカネ」というフレーズは、私が物心つくころからあったような気がします。もちろん、悪い意味で使われている言葉です。少なくとも40年以上はたつでしょう。しかし、いまだに何も変わりません。恐ろしいほどの学習能力のなさといえばいいのか、はなはだしい公人としての自覚の欠如といえばいいのか、本当に劣化の一途をたどる日本政治を象徴しています。特段、小渕優子前経済産業相や、松島みどり前法務相だけのことではありません。どう考えてもふざけているとしか見えないセンセイたちが国の中枢にワンサカいるのです。国が大丈夫なはずがありません。週刊新潮の先週号がスクープした小渕前経産相の政治資金問題。今週は、ほぼ全誌が後追いをしています。週刊現代11月1日号は「小渕優子経産相 政治資金で『子育て』 あなたに議員を続ける資格はない」、フライデー11月7日号は「小渕優子『総理候補が聞いて呆れる』お嬢様のモラル破綻」、フラッシュ11月4日号は「小渕優子デタラメの原点 実家売却&父が残した1億2千万円」、週刊アサヒ芸能10月30日号は「小渕優子 まだあった!政治資金で買っていた『不適切グッズ』エッチランジェリー、イブの日にオモチャまで…」、週刊実話11月6日号は「疑惑の宝石箱 まだある辞任 小渕優子経産相の銭ゲバ錬金術」、週刊SPA!10月28日号は「小渕優子経産相 デタラメ辞任騒動の裏側」……

今回の辞任騒動の発端となった週刊新潮は10月30日号で「『小渕優子』前経産相裏金と裏帳簿の元凶」と小渕恵三元首相の“懐刀”だった元秘書・折田謙一郎氏が元凶だとしています。折田氏は現役の群馬県・中之条町の町長です。週刊文春10月30日号は「小渕・松島“女難ドミノ”で安倍政権『非常事態』宣言」。サンデー毎日11月2日号は「安倍内閣『輝く女性』辞任ドミノ」、週刊ポスト10月31日号は「女大臣醜聞で官邸崩壊!『女性活躍内閣』の醜き正体」。その週刊ポストでは「薄口政治評論家」の杉村太蔵氏が「『ボクが言うのも何ですが(笑)、信用できない政治家の見分け方は簡単です』」と語っています。ちなみに、同誌の表紙に書かれた見出しは「『女性活躍社会』の本音は主婦増税と『ブラックパート』量産だ 女を食い物にした安倍内閣が女性閣僚トラブルで万事休す」――なかなか秀逸です。

もちろん、小渕氏が閣僚になったということはあるのでしょうが、この時期に誰が週刊新潮にリークをしたのか。そもそも今回、疑惑の1つとなっている「観劇会」の記載漏れは2010年のものです。翌年もあります。さらには先の見出しのように公私混同にまつわるものや、親族の店での買物など、気づいていた人はいたでしょう。でも、その時点では指摘もしていません。政治家をコントロールする官僚は知っていたかもしれませんが、原発再稼働を控える経産省にしてみれば軽量でありながら意味もなく評価が高く、自らの意思があるとは思えない小渕氏をここで代える必要性はまったくありません。では、新潮記者があたためておいて、このタイミングでスッパ抜いたのか?そこまで週刊誌記者が暇だとは思えませんから、「小渕王国」崩壊を望んでいる一派からのリークと見るのが妥当だと思います。いずれにしても恐ろしい世界です。刺されないためには自らを厳しく律するしかありません。それでもやる側は捏造してでもやってきます。しかし、捏造は捏造。最後は真実に優るものはありません。政治家たるもの、それくらいの気概と胆力、そして大志を持っていなければ、やってはいけない職業だとつくづく思います。

そんな中、週刊アサヒ芸能で元外務省主任分析官の佐藤優氏が連載している「ニッポン有事!」の今週の見出しは「日本の民族問題の存在否定 現代政治家はどこまでバカか」。アイヌ民族は存在しないと執拗に強弁する金子快之札幌市議について、彼自身の知的怠慢を痛罵しています。国も地方も「議員」と名のつく人の見下げた行動には辟易します。つける薬もありません。そもそも選ぶ国民が悪いのですが、選択肢がないというのも事実です。与党も野党もろくな人間が出てこない。出られない制度でもあるのですが、ここは日本の議会制民主主義が試されているのだと思います。そのためには有権者がもっとしっかりしなくてはいけません。それにしても小渕問題について、週刊朝日と週刊大衆は1行も触れていませんでした。なぜでしょうか……

先々週来、各誌面をにぎわせている北海道大学生のイスラム国志願兵問題の続報です。週刊大衆11月3日号は「戦闘員志願の北大生に『参戦は絶対やめろ!』元日本人傭兵が激白 イスラム国『血みどろの戦場』地獄絵図」を見出しにした記事を掲載。旧ソ連のアフガニスタン侵攻時に反ソゲリラ組織「ムジャヒディン」に属した経験を持つ元傭兵・高部正樹氏を取材しています。アエラ10月27日号は「渦中の学者が語るイスラム国と若者 広告塔はイケメン戦士」、週刊現代は「イスラム国に憧れる若者たち 人を殺しても『戦争なら無罪』という論理」、毛色の変わったところで週刊プレイボーイ11月3日号は、前出・佐藤優氏による特別講座「イスラム国もウクライナも、いまの国際情勢はVシネを見れば全部わかる!」。佐藤氏について、ものすごい読書家であることは承知していますが、Vシネマや映画もよく見ていることには驚かされました。ちなみに週刊東洋経済10月25日号には、佐藤氏の日常を垣間見られる記載があります。佐藤氏が同誌に連載している「知の技法 出世の作法」のテーマは「オン・オフの切り替え、筆者のある1日の場合」。9年前、作家としてデビューしたころは1日400字詰め原稿用紙5枚書くのにも四苦八苦していたといいます。しかし、現在は1日25~40枚の執筆はごく普通で、それに加えて対談や語り下ろしの原稿チェックが1日平均20枚くらいあるそうです。この調子でここ6年くらい仕事しているようですが、とくに苦しいとは思わないといいます。その秘訣はオンとオフとのつけ方。詳しくは同誌をお読みください。

私は毎週、各週刊誌を読んでいますが、佐藤氏の連載の多いことには感服します。ざっとあげるだけでも週刊新潮「週刊鳥頭ニュース」1ページ、週刊現代「佐藤優の人間観察」1ページ、週刊アサヒ芸能「ニッポン有事!」1ページ、週刊SPA!「佐藤優のインテリジェンス人生相談」1ページ、週刊東洋経済「知の技法出世の作法」2ページ、週刊ダイヤモンド「知を磨く読書」1ページ……。その他に月刊誌等の連載も多数あります。結構、書評も書いていますので、毎月新刊を何冊も読まなければならないでしょう。取材対応、編集者との打ち合わせ、政治家との会食等々、これほど仕事をしている人も珍しいと思います。しかし、やるからにはこれくらいやらないといけないのでしょうね。とにかく徹底しています。半端なことが嫌いな性格が仕事に滲み出ています。ある意味、尊敬すべき人物だと思います。

2014年のドラフト会議は10月23日におこなわれました。わが北海道日本ハムファイターズにとっては、大変いい結果になったようです。この時期、各誌ドラフトに関する企画を打ち出してきます。週刊大衆「プロ野球ドラフト会議を完全解剖 本誌厳選『ドラ1確実』金の卵リスト22人」、週刊プレイボーイ「プロ野球ドラフト会議伝説の瞬間」、週刊実話「プロ野球 運命のドラフト50年史」、週刊現代「投打の目玉が揃い踏み 安楽智大(愛媛・済美高校)×岡本和真(奈良・智辯学園高校)天命を待つ」といったところですが、個人的によくできていたと思ったのが週刊実話。半カラーグラビアでドラフト50年史をコンパクトに7ページでまとめていました。ちなみに「今週の大谷翔平」はありません。今週で休みます。また来シーズン、毎週コーナーとして成立することを願ってやみません。

スポーツ関連では、フィギュアスケート・高橋大輔さんの引退について各誌取り上げていました。アエラ「フィギュアスケートの高橋大輔が現役引退『スケートから引く』の真意」、週刊朝日10月31日号「高橋大輔 愛された天才の引き際」、週刊現代「CMオファー殺到 引退・高橋大輔の『滑らない話』」といったところですが、やはり週刊誌としてはサンデー毎日の「電撃引退・高橋大輔“無理チュー事件”と『連名人事』の怪」でなければいけません(笑)。

今週も「FC2」関連の記事がチラホラ。確かに一時期、各誌とも無修整エロサイトの見方を何週にもわたって特集していましたから、その罪滅ぼしの意味もあるのでしょうか。週刊ポストは「あなたの無修整エロ動画ライフ アウトとセーフの境界線」、週刊プレイボーイは「FC2 vs警察 無修整エロ動画サイトの『実質的運営会社』はどこだ!?」。こんなものを取り締まれるとは思えませんが、ことは著作権の問題に絡んできます。ルールづくりは大変です。

今週、私が注目した記事は(記事というよりグラビアですが)、週刊プレイボーイ「蒼井そらの凱旋」です。いまや「日本のセクシー女優」というより「中国でいちばん有名な日本人」となった蒼井そら。中国のみならずアジア圏では圧倒的な人気と知名度を誇っています。ツイッターのフォロワーは1510万人!現在、中国と日本、半々の生活を送っているといいます。そんな彼女もすでに30歳。11月11日は31歳になります。2002年のデビューからずっとフォローし続けてきました。さすがにAVは買いませんでしたが、紙のものは大半を持っていると思います。同誌のグラビアは実に6年ぶりとのこと。他誌でも見たことがありません。かれこれ12年。久々のグラビアを見て、なんとも感慨深いものがありました。単なるAV女優で終わらないところに、彼女の類い稀なキャラクターがあります。私はそれを見抜いていたんでしょうか(笑)。以前にもこの日記に書きましたかね、職業に貴賎はないと。AV女優だからといって偏見は持ちません。そんな中、週刊現代に気になる記事を見つけました。「ライバル他社が仰天 トヨタの公式サイトに『現役AV嬢』が登場」。もうご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、トヨタが運営するクルマポータルサイト「GAZOO.com」にAV女優の紗倉まなが「紗倉まなのクルマと私のイイ関係」と題した連載コラムを9月19日(隔週金曜日更新)からスタートさせているのです。今年3月までテレビ東京が「旅ヌード」という深夜番組をやっていました。情報旅番組ですが、そこに出てくる女の子は、みなAV女優です。最初見たときはびっくりしましたが「テレ東ならあり」と納得もできます。それがトヨタです。正直、驚きを隠せません。ある意味、いい時代になったといえるのかもしれませんね。

そのほか北海道関連としては、本誌「財界さっぽろ」の人気連載「官僚にだまされるな」を執筆する元財務官僚で嘉悦大学教授の高橋洋一氏が、週刊エコノミスト10月28日号に「『増税なき財政再建』の論拠を示そう」というインタビューに答えています。国と地方の借金は1000兆円を超えました。財政破綻への懸念は日増しに高まっていますが、増税しなくても破綻は避けられると高橋氏は主張しています。週刊朝日は「49カ国も訪問したけれど…安倍外交 視界不良 北方領土・米ロの顔色うかがい、二股外交」、「電力自由化と投資させ買い取らない?ハシゴ外し 安倍戦略の非情」と、北海道にも関係してくる話題を載せています。週刊プレイボーイは「札幌、名古屋、福岡 これが、絶対に損をしない風俗店だ!!」という企画で、ススキノの箱ヘル、デリヘル、エステなど10店をドドーンと紹介。結構、詳しくサービス内容を掲載しています。それもそのはず。AVメーカー「ソフト・オン・デマンド」による覆面風俗調査団が実際に店でプレイをおこない評価しているからです。コメントには署名も入っています。週刊アサヒ芸能は「夜のススキノから悪質ポン引きが姿を消した!『26年札幌五輪招致に向け浄化作戦が始まっている』」との記事も。

また、週刊プレイボーイの企画「ご当地CMでしか見られない、あの美女たちに逢いたい」では、石屋製菓のCMに出演している中川梨花さんが紹介されていました。「札幌美少女図鑑」「ベネッセ高ゼミDVD用プロモーション映像」に出演、「ヤングジャンプ制コレアルティメット2014」「ミスiD2015セミファイナリスト」に選ばれている実力派ですが、まだ16歳。もちろん、北海道出身。今後の活躍が期待されます。週刊文春の「原色美少女図鑑」2014年版には「北海道が生んだ美貌の中学生、いざ東京へ!」と題して久保田紗友さん14歳が登場。昨年はドラマ「神様のイタズラ」(BS‐TBS)、「三人のクボタサユ」(NHK)に主演し、堂々とした演技に注目が集まりました。来春には東京へ引っ越し、本格的に女優への道を歩き始めるそうです。そのほか、週刊現代の特集「『睡眠と寿命』の新常識」では「睡眠の名医20人」に、旭川医科大学病院精神科神経科教授・科長の千葉茂氏が選出されていました。実際、100種類近い睡眠障害を的確に診断する医師として著名な方です。では、また来週。(鈴木正紀)