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集部日記

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2015-01-13 週刊誌レビュー(1月5日~1月12日)

みなさま、明けましておめでとうございます。早いもので2015年も2週間を過ぎました。例年の如く、年明けからすぐに2月号の締め切り作業に追われ、何とかかんとか10日未明に終了。ようやくお正月を迎えられた感じです。みなさまにおかれましては、いいお正月を過ごせましたでしょうか。この1年が、みなさまにとりまして幸多き年になりますよう心より祈念いたします。本年もよろしくお願いいたします。

年明け1発目の各誌、トップに何を持ってくるか気になるところです。ここではB5判の総合週刊誌に限って見ていきますのでご了承ください。新聞社系は政治の話題でした。週刊朝日1月16日号は「安倍政権の選挙大勝後、次々進む原発回帰 小泉純一郎が狙う進次郎の天下取り 自然エネルギーは最強戦略」と安倍晋三政権と対峙する小泉親子の動向について。かなり希望的観測を交えて記事化していました。プラスしてスペインとイギリスにおける自然エネルギーの取り組みもルポ。まとまりのいい構成となっていました。サンデー毎日1月18日号は「『安倍官邸の守護神』は何を考えているのか 2015年はこうなる!最強参謀・菅義偉官房長官が語り尽くす」です。菅官房長官への単独インタビュー。聞き手はジャーナリストの鈴木哲夫氏で、円高と景気、成長戦略の中身、沖縄、そして憲法改正と切り込んでいました。

週刊現代1月17・24日号は「2015年まるごと完全予測 景気・株・円安・社会 こう動く!」と各誌が年末にやるような特集を持ってきました。週刊ポスト1月16・23日号は「総力取材/激変する日本のサラリーマン社会 有名500社『年収ランキング』」と、いきなりお金の話題。有価証券報告書を調査し、上場企業平均年収トップ500社のランキングを作成しました。そこから浮かび上がるのは“アベノミクスの欺瞞”です。500社のうち、北海道関係の企業で3社しかランクインしていませんでした。具体的にいうと121位に「サッポロホールディングス」(2013年度平均年収884万円・従業員数66人・平均年齢46.2歳)、143位「ほくほくフィナンシャルグループ」(同867万円・同13人・同42歳)、253位「ニトリホールディングス」(同783万円・同159人・43.3歳)です。しかし、この数字はあくまで持ち株会社の従業員とその平均年収ですから、実際に現場で働いている人間とは差があることも考慮が必要です。

週刊アサヒ芸能1月15日号と週刊実話1月22日号はスポーツもの。アサヒ芸能は「激ヤセ・薬物疑惑・球界復帰・家族…清原和博がテリー伊藤に号泣激白した!」、週刊実話は「サッチーが緘口令 ノムさん重病説を追う!」です。一方、週刊大衆1月19日号は「反日同盟中国・韓国が沈んで日本が『アジアNo.1』返り咲き!」。こちらも希望的記事の部類ですが、わりと真面目な話題を持ってきていました。

週刊新潮1月15日号と週刊文春1月15日号は得意の「ワイド特集」。週刊新潮は「めでたくもあり めでたくもなし」、週刊文春は「初荷スクープワイド20連発!」でした。出色だったのが週刊プレイボーイ1月26日号。「2015年はヒツジ年なんで女優の吉田羊さんとヒツジについて語ってみました」。このセンスがいいですね。吉田羊さんといえば、ここ数年、俄然注目を集めるようになってきた女優の1人です。個人的に「いいね、この女優さんは」と思ったのは、2013年7月スタートのドラマ「町医者ジャンボ!!」を見てからでしょうか。名前を聞いてピンとこない人も、顔を見れば「ああ、この人か」と納得すると思います。

“新年特別編集”ということもあると思うのですが、今週の各誌は時事ネタよりも読み物が多い印象です。とくに週刊新潮は充実していて「『岸家』『麻生家』『鳩山家』日本のエスタブリッシュメントを徹底比較」、経済ジャーナリスト・福山清人氏による「日本経済を弄ぶ巨大『ヘッジファンド』研究」、不定期連載の原子力専門家座談会「御用学者と呼ばれて」の第11弾「廃炉作業が進む福島原発を歩いて」。今回のメンバーは東京工業大学の澤田哲生助教、東京都立大学の高木直行教授、そして、北海道大学の奈良林直教授でした。サンデー毎日は、終戦70年特別企画「創刊大正11年『日本初の総合週刊誌』だから書ける一億人の戦後史」13ページ。その中には「鳩山由紀夫が読み解く祖父・鳩山一郎の『民主主義』思想」という項目もありました。週刊現代は「戦後70年特別鼎談」として、ノンフィクション作家の保阪正康、評論家の佐高信、ノンフィクション作家の森功の3氏による「『黒幕たちの戦後史』を語りつくす」を掲載。登場する黒幕は児玉誉士夫、笹川良一、瀬島隆三、四元義隆ら。

経済誌を見てみましょう。週刊ダイヤモンド1月10日号の特集は「賢く、貯める・殖やす・備える・使う 今年こそ!お金を学ぶ」。これがなかなかよくできていて、そのまま小学校で教えてもいいくらいの、わかりやすい内容です。日本人の中には、お金の話をするのは“粋じゃない”みたいな文化があるので、なかなかお金についての知識がありません。しかし、否応なく資本主義社会の中で生きているのですから、子どもの頃からお金の本質を知っておくことは大事です。その意味でも、考えさせられる特集でした。

週刊東洋経済1月10日号の特集は「最強の英語力」。“英語の学び方に近道はないが王道はある”という、非常にありがたい特集です。とかく日本人は英語を不得意としています。現在は小学校から英語授業があるようですが、少なくともいま社会の中核を担っている年代の人々は、中学で3年、高校で3年と、大概の人は最低でも6年は英語を勉強しているはずです。6年もやっていれば、それなりに身につきそうなものですが、ほとんどの人は話せません。かく言う私もまったくダメです。以前この欄でも書いたことがありますが、私自身は英語自体が大嫌い。とても勉強する気にもなれません。なんでしょう……やはり大量破壊兵器を使って何十万人もの日本国民を殺戮した国の言葉を喋りたいとは思わないのです。

しかし、現実にはそんなことを言ってられません。ビジネス上は必須といってもいいでしょう。昨年11月、私は台湾に6日間ほど滞在しました。台湾の「自由経済モデル区」の取材で、世界22カ国からやってきた記者たちと一緒でした。渡航前から「取材はすべて英語のみ。通訳もなし」と言われていました。普通なら辞退するところなのかもしれませんが、諸般の事情で参加することにしました。イタリア人もスペイン人もベトナム人もフィリピン人もいました。でも、すべて英語です。台湾の当局側もブリーフィングから質疑応答までオールイングリッシュ!はっきり言って、ぐうの音も出ないほど参りました。

実際には、取材の現場の英語は、東洋経済のようなことでは、まったく役に立ちません。みんな滅茶苦茶、早口なのです。なんでそんなに急いで話さなければならないのかと呆気にとられるくらい。でも、きちんと会話は成り立っている。ネイティブな英語とも違って、まさに国際語としての英語です。もちろん、知識としてそんなことは知っていますが、英語が世界共通語になっている現実を目の当たりにしますと、少なからずショックを受けました。確かに、便利なツールなのかもしれませんが、それでいいのだろうかと漠然と思ってしまいます。英語を話すということは、すでに欧米側の土俵に乗っているということです。思考が欧米寄りにならざるを得ないのではないかなと危惧します。

一方で、当たり前の話ですが、英語が話せなくても何とかコミュニケーションは取れるということもよくわかりました。身振り手振り、時には筆談も。英語は話せなくても、単語を知っていれば何とかなります。しかし、私の場合、その単語すらもかなりあやしい状況でしたから、大変難儀しました。図らずも日本代表で参加したわけですが「これほど英語が喋れないのは、日本でも特殊だ」ということをみんなに伝えてはきました。どこまで伝わったかわかりませんが……。

言葉でコミュニケーションが取れないということは、その相手の行動で人間性を判断するしかないということです。ある意味、大変怖いことです。言葉なら嘘も言えるし、つくろうこともできます。しかし、行動はそうはいきません。何気ない所作の中に人間性が出てしまうものです。共同取材の中で、私の行動は他の記者から見られていたのだと思います。かなりヘンな奴だと思われていたでしょうが、それでも邪険にも扱われなかったということは、そこそこ人間性は認めてもらえていたのだろうと、前向きに解釈しています。記者全員と自己紹介できたのは最終日までかかりました。そもそも英語が喋れないのですから、なかなかきっかけがないものです。途中、通訳もつきましたが、何となくわかるんです。いつ私から自己紹介を切り出してくるのか、待っている感がヒシヒシと。それはそれで逆にアプローチしづらくなるものです。それでも何とか話しかけると、待ってました!とばかりの対応です。ただそれは、私というより日本人だからだとなんだと思います。やはり日本は世界から一目置かれている存在で、日本のことをもっと知りたいのだと思います。その意味では、日本代表としての仕事はまったくできませんでした。申し訳なく思います。仮に英語が喋れれば、まさに世界中から記者が来ていたわけですから、私のほうからいろんなことを聞けるチャンスはあったのです。これはもったいなかったですね。

シーズン前だというのに「今週の大谷翔平」は復活してもいいくらいかもしれません。週刊朝日の表紙は大谷翔平です。「表紙の人」の欄では「2015年、チームの優勝に向け、強い気持ちで戦いたい」と抱負を述べていました。記事も「大谷翔平選手 強さの秘密」という2ページものがあり、エースとしての自覚と冷静さ、メジャーへの朝鮮がほんの少し遠くなったなど、大活躍した2年目のシーズンを振り返っていました。週刊現代では、スポーツジャーナリストの二宮清純氏、ロンドン五輪公式トレーナーの鈴木岳氏、スポーツドクターの林同文氏の3人で新春特別座談会「スポーツにおける『才能』とは何か」を掲載。テーマは「イチローがプロゴルファーなら、大谷翔平がバレーボールをしていたら」。先週、週刊アサヒ芸能が伝えていた「大谷番記者」のAV転向。フラッシュ1月20日号も後追いし「東スポ『番記者』出身のカノジョ!父はあの名医で…大谷翔平と爆乳AV嬢の“ピタッと密着”写真」の記事。くだんの女性記者が大谷選手の後ろに張りついている写真が掲載されているのですが、その顔にはモザイクが。ただ、体の線はよくわかって、まさに爆乳Jカップ!そんな澁谷果歩さん(たぶん芸名)ですが、新作の「混浴温泉に行こうよ」(アリスJAPAN)の宣伝が各誌に掲載(週刊実話「めちゃ2濡れてるッ!AV特報」等々)されています。記事はこの発売のプロモーション?

スポーツ関連でいうと、週刊現代の巻頭カラー「12人の美しい『日本人アスリーダーシップと』」が、北海道出身の選手としてテニスの澤柳璃子さん、アイスホッケーの藤本那奈さんを紹介。週刊プレイボーイの「2015年の重大事がインディーズ占いで早くもわかった!!」の記事では、評論家も学者もエコノミストも予測できないプロ野球、AKB48、天変地異、アベノミクスの行方を占っていました。占い師・エルビラさんによると、来年のパ・リーグは1位埼玉西武ライオンズ、2位千葉ロッテマリーンズ、3位東北楽天ゴールデンイーグルス……。あれあれ北海道日本ハムファイターズは?というと、ナント最下位の予想です。エルビラさんはの実力は各自で調べてみてください。フライデーで連載の「スポーツは人間ドラマだ!」では、1972年2月6日の札幌五輪スキージャンプ70メートル級をカラー2ページで振り返っています。見出しは「日の丸飛行隊が金銀銅を独占!」。笠谷幸生さんの無愛想な態度についても、知られざる事実が語られていました。

芸能関係は、新潮、文春が例年通り「NHK紅白歌合戦」の裏話を暴露。週刊現代の「週現『熱討スタジアム』第135回」は「『幸福の黄色いハンカチ』を語ろう」。舞台は北海道、クライマックスシーンは夕張、主演はもちろん高倉健。語り尽くすディープ・ピープルは武田鉄矢、近藤勝重、中島貞夫の3氏。高倉健といえば同誌が“スクープ告白第2弾”として、女優の児島美ゆきさんの「初めて明かされた『素顔の健さん』に反響続々『高倉健が高倉健であるために』」が掲載されていました。

週刊ポストの巻頭カラー企画は「地方局の美女アナ図鑑」。特段、北から紹介ということでもなさそうですが、トップを飾ったのは札幌テレビの大家彩香さん。東京都出身の25歳。フェリス女学院大学卒業後、2012年入社。現在は早朝5時からの「どさんこワイド!!朝!」などに出演中。全員で13人が紹介されています。週刊現代連載の「人生の相棒」は北海道出身のタレント・矢部美穂さんがヨークシャーテリアのモモと一緒の写真が掲載されていました。

今週、私が注目した記事は、週刊プレイボーイの「原発と新幹線。地方が創生する条件がそろった町。だが、そこは……作家・馳星周が見た夢の技術が殺す町」です。馳さんは浦河町出身の49歳。最新刊の「雪炎」は原発がテーマです。出版社が同じ集英社ですから、プロモーションの一環であることに間違いはありません。それを割り引いても、ルポとしては秀逸です。もう1本、企画ものとして、週刊SPA!1月13・20日号の「星座×血液型48パターンで占う!男の運勢『最高/最低』ランキング」もイイ。何がイイって、私は「乙女座のB型」なのですが、総合運ランキングが3位!ちなみに1位は獅子座のO型、2位は牡羊座のB型。最下位48位は天秤座のB型。乙女座B型は出世運も2位という結果でした。今年は個人的にいいことがありそうです(笑)。監修はタロット、西洋占星術などを研究する占い師の富士川碧砂さん。

そのほか道内関連としては、週刊現代の新春スペシャル・インタビューは「倉本聰『北の国から』いま思うこと この国はどこへ行こうとしているのか」。鈴木宗男氏と佐藤優氏の週刊プレイボーイの「東京大地塾レポート」は第3回目。テーマは「選挙で衆院の3分の2を維持するも、政権運営は前途多難?安倍首相に『憲法改正』『集団的自衛権の行使』はできない」。同誌では「北と西の名物Pが頂上対談!業界が抱える問題点から未来まで赤裸々に語った!! どうする、どうなる!? テレビ業界2015」も掲載。北は北海道テレビの藤村忠寿氏。1996年に「水曜どうでしょう」を立ち上げた伝説のプロデューサー。西は読売テレビ「松紳」「ダウンタウンDX」「ガリゲル」などを担当した西田二郎氏。視聴率、テレビ規制、NHK、エロ番組まで語り尽くしています。

週刊SPA!連載の「飯田泰之・荻上チキのヤバい研究報告書 週刊チキーーダ!」のゲストは北海道出身のフリーライター・鈴木智彦氏が登場。数字で見るヤクザについて(前編)話しています。ヤクザといえば、週刊実話は、われわれにとって資料編とでもいえばいいでしょうか、「2015『菱』の侠たち 六代目山口組直参74人総覧」を掲載していました。同誌としては恒例です。ビシッとした縦社会を顔写真入りで紹介しています。きっと北海道警察も参考にしているでしょう。「組長」をトップに「若頭」「顧問」「舎弟頭」「統括委員長」「本部長」が各1人ずつ。「若頭補佐」が7人。「舎弟」が6人、うち1人が旭導会の鈴木一彦会長。さらに「幹部」が11人、うち1人が茶谷政一家の茶谷政雄総長。「若中」が45人で、うち1人が四代目誠友会の渡部隆会長です。

週刊プレイボーイの「見た目がゆるくない!?ゆるキャラ20『新年のご挨拶』」では、北海道から株式会社エムのマスコット「てるひこ」と雄武町立共栄小学校マスコット(非公認)の「キョウちゃん」、さらには、がごめ連合PRキャラクター「ガゴメマン」、むかわ町の街歩き宝探しゲーム「むかわ町シスト」メーンキャラクター「シスト男爵」と、4つも入選!20のうち4つですから、5分の1を占める好成績。北海道は隠れたゆるキャラの産地なのです。とにかく見たことがないゆるキャラばかりですから、興味のある人はぜひ同誌を。週刊朝日の「本誌独自調査『痔』の治療のいい病院529」では、道内の医療機関が23選ばれていました。

週刊東洋経済のPRページという扱いになると思うのですが、昨年11月に大阪と東京でおこなわれた「東洋経済フォーラム2014 経営者のための事業承継・M&A活用フォーラム」の様子が掲載されていました。東京会場で特別講演をしたのがアークスの横山清社長。「多岐亡羊の時代~我等は今、何処にいるのか~」というテーマまで講演しています。その内容が顔写真とともに、簡単に紹介されていました。週刊現代連載の「あの日を旅するサウダージ」は1983年1月~1月15日。「自民党の中川一郎が自殺、新年を騒がせた大物政治家の『謎の死』」を取り上げていました。

明後日15日は弊誌「財界さっぽろ」2月号の発売日です。トップ記事は「仰天、知事候補!横路孝弘が狙う超大物経済人M」。いったい誰なのか?乞うご期待。それではまた来週。(鈴木正紀)