「情報を先取り、タブーに挑戦」を編集方針とし、生活者・企業経営者に
最新かつ有益な情報価値をご提供する、北海道の地域政治・経済誌

ロゴ

トップページ > 編集部日記

集部日記

このエントリーをはてなブックマークに追加

2015-01-19 週刊誌レビュー(1月12日~1月18日)

世間からあまり注目されたふうでもなかった民主党代表選挙が終わりました。決選投票の結果、岡田克也氏が新代表となりました。想定内の結果で、面白くも何ともないと思われている人も多いのではないでしょうか。やはり守旧派が強いんですね。でも、それでは国民からの期待は得られません。そのあたりのことがわからないところに民主党の限界があるのだと思います。救いようがありません。

週刊誌各誌も注目は細野豪志氏でした。週刊新潮1月22日号は「ハンサムだから『地方議員』がすがってしまう 背骨のない八方美人『細野豪志』の取扱説明書」。週刊朝日1月23日号は「民主党代表選 細野豪志元幹事長に立ちはだかる3つの壁」。因みに3つの壁とは“野党再編”の疑念、長妻昭支持派の嫉妬、消えない過去――。サンデー毎日1月25日号はジャーナリストの鈴木哲夫氏の署名記事で「崖っぷちの民主党代表選舞台裏 見所は『岡田vs細野』議員バトルになる『決選投票』」。週刊大衆1月26日号「細野豪志vs岡田克也に国民の多くは興味薄?路チュー男とドケチ男の一騎打ち!民主党代表選『犬も食わない』舞台裏」と、それだけです。注目されていないことの証左です。もう1つ因みにですが、週刊ポスト、週刊現代、週刊プレイボーイは先週号が合併号のため今週は休みです。

政治の問題でいうと、週刊文春1月22日号のモノクログラビアは「滋賀、沖縄に続き三度目の悪夢 佐賀県民を甘く見た『安倍官邸の大誤算』」と、佐賀県知事選挙で自公推薦の樋渡啓祐氏(45)が、地元農協の支援を受けた山口祥義氏(49)にまさかの敗北。同誌記事では「佐賀県知事選で高転び 安倍総理オレオレ電話は逆効果」、週刊新潮は「まさかの『佐賀知事選』敗北で『官邸』の衝撃度」と報じました。フライデー1月30日号は「翁長知事とは面会拒否。約束した3800億円の振興費は削減。辺野古には自衛隊派遣も。これがまともな大人のやることか!? 安倍政権の酷すぎる沖縄イジメ裏まで全部暴く!」。現政権のこうした子どもじみた言動が有権者から見透かされていたのでしょう。何も農協改革に反対したことが勝った最大の要因だとは思えません。だってこれは既定路線ですからね。ちょっと農業に詳しい有権者なら、現状の全中のあり方に違和感を覚えますもの。

今週、各誌が追ったのがマクドナルドの異物混入事件。フライデーは「隠しても隠してもトラブル発覚。現場は『人手が足りない』の悲鳴 マックボロボロ危機管理 社長も幹部も『まるで他人ごと』」。週刊実話1月29日号は「マクドナルド異物混入事件 ペヤングより酷い危機管理『全内幕』」。週刊文春は「異物混入“無間地獄”で売上激減 マクドナルドの断末魔『謝罪会見当日、カサノバ社長は海外休暇』証言も」。幹部による記者会見の模様をニュースなどで見ますが、あまりにも危機管理能力が欠落している印象を与えます。便乗クレームも急増。案の定、店はガラガラだとも言われています。2013年8月、米国本社が直接経営に携わるようになったのですが、好転の兆しは何1つ見えてきません。

阪神・淡路大震災から20年。各誌、被災当時の状況と現在の姿を写真で対比させる特集が目につきました。サンデー毎日は巻頭カラーグラビアで「定点撮影20年」と記事で「神戸人情商店街『20年の光と影』」を掲載。フラッシュ1月27日号は「復興を見てきた人気作家&カメラマン特別寄稿 そして――神戸は『二十歳』になった」。寄稿者は作家の高殿円氏。元朝日放送の報道カメラマン・大木本美通氏の写真も使われていました。週刊大衆はモノクロ回顧グラフとして「被災から復興への【20年の軌跡】」。週刊文春もモノクログラビアとして「神戸の『あの頃』と『今』」。圧巻は週刊朝日でした。巻頭のカラーグラビアで、見事な空撮が6ページ。「元に戻ったもの、戻らないもの 空から見る阪神・淡路大震災20年」と「2019年までに富士山噴火!?列島壊滅に備えよ」とかなりショッキングな内容の記事も掲載。震度6以上の地点別発生確率は、東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)が82%、以下、横浜中華街(横浜市中区)81.6%、東京スカイツリー(東京都墨田区)81.1%、浜岡原発(静岡県御前崎市)72%、伊勢神宮(三重県伊勢市)60.8%、鎌倉大仏(神奈川県鎌倉市)50.4%、USJ(大阪市此花区)48.8%……だとか。

東京・巣鴨にある大正大学で前代未聞の“チン事件”がありました。なぜか55歳の非常勤講師が、学生が行き交う白昼のキャンパスで全裸になったというのです。ネタ的に面白いとは思いましたが、取り上げた週刊誌は2誌だけでした。週刊文春は「女子大生“恋人”に全裸放置された55歳非常勤講師『痴人の愛』」、フライデーは「真昼の大正大で『信じてほしければハダカになって!』女学生の命令で『キャンパス全裸』講師衝撃写真大騒動」。こちらも興味深い内容なのですが、中国共産党幹部が京都の大豪邸を購入した件。こちらは写真誌2誌だけの掲載。フラッシュが「息子はフェラーリ事故で即死!賄賂で買い漁った割烹旅館の行方は…中国共産党大幹部『失脚』で始まる京都5億円豪邸争奪戦」と報じましたが、その場所がよくわからない。そこでフライデーは空撮を敢行!「京都・八坂神社、知恩院そばの超一等地を汚れきったワイロで 空撮中国のワル幹部が買った祇園奥座敷の大豪邸」と“2冊で1本”のような素晴らしいコンビネーション(笑)でした。

正月明けということもあるのでしょうか。今週の週刊誌は全般的に面白い記事がない印象です。そんな中、個人的に“気を吐いていた”と思わせたのが週刊大衆。かなり飛ばしぎみなのですが、オッと思わせる見出しが3本もありました。「『総裁選不出馬』発言は煙幕に過ぎない!『石破茂の安倍晋三潰し』200日プラン」に始まり「広島・黒田博樹の『漢気復帰』に続く イチロー『2016年オリックス選手兼任監督』決定電撃情報」、さらに「門外不出の極秘資料を独占入手!人気AV女優『マカオ買春』決定的証拠」。確かに、どれも怪しい内容ではあるのですが、あり得ない話しでもないし、逆に腑に落ちるところもあって、なかなかいいところを突いているなと、ちょっと唸りました。勉強になります。

経済誌を見てみましょう。週刊ダイヤモンド1月17日号の特集は「保険激変!」でした。全74ページの大特集です。大多数の人は何らかの保険に入っています。その意味でもニーズはあると思いますが、何よりこの業界、代理店が多い。そちらの層を意識した内容とも思えます。代理店業務の個人事業主の正確な数字はわかりませんが、相当なものでしょう。彼らが購入すれば、部数はかなり期待できます。これも勉強になります。一方、週刊東洋経済1月17日号の特集は「検証 ビジネスマンのための日本論」。日本は世界からどう見られているのかというのが1つの切り口で、国内の認識とのギャップを丁寧に解説してくれています。たとえば「クールジャパンなんて誰も知らない」「韓国に嫌日本はない」などです。よくよく考えれば当たり前のことですが、日本のマスコミが報じていることが必ずしも正しいとは限りません。それがこの特集を読むとよくわかります。ちなみに「韓国に嫌日本がない」の執筆者は北海商科大学の水野俊平教授です。

個人的な今週のショッキング記事は、フライデーの「悪魔的に増えるチャイナボーン海月が火力発電所を襲い漁船を転覆させる!中国産巨大クラゲ集団が日本を襲撃 海が死んでいく!」です。巨大エチゼンクラゲが無数に漂うカラー見開きの写真は圧巻。異様さが際立っています。記事の内容も衝撃的です。ぜひ直にご覧ください。Newsweek日本版1月20日号のフランスの週刊紙「シャルリ・エブド」本社の銃撃事件を特集した記事もメディア関係者としては必見です。欧州を蝕む反イスラム感情の禍根、風刺とヘイトの境界などについて考えさせられます。その他、フラッシュの「AV女優『年3千人時代』の“他人ごとではない実態”あの名医や有名バンドのボーカルも大ショック 妻が娘が恋人が あっ!『ビデオ』に出てる」もなかなか。単純計算すると毎日8.2人の女性が新たにAVに出演していることになります。ごくごく近い知り合いにAV女優がいてもおかしくない時代なのです。週刊実話の「報酬引き下げで増殖 『介護士買春』報告書」もオススメです。低賃金で働く介護業界には、そうした実態もあるのだということを認識しておかなければならないでしょう。

北海道関連は、週刊新潮の巻頭カラーグラビアが「琥珀色のとき マッサンとリタが愛した余市の暮らし」4ページ。NHK朝の連続ドラマ小説「マッサン」で人気のスポットとなっている「ニッカウヰスキー余市蒸留所」内に、モデルの竹鶴政孝氏とリタ夫人が暮らした邸宅があります。郊外の山田町から移築されたもので、その内部の写真を掲載。一般の見学コースでは邸宅の中に入ることのできないそうです。撮影は田中和義氏。週刊大衆は「壮麗グラビア」として「日本全国これから行ける!冬花火ガイド」を紹介。北海道からは「旭川冬まつり」「千歳・支笏湖氷涛まつり」がピックアップされていました。

週刊実話の企画ページ「冬の風物詩と温泉旅館」では全国9旅館を紹介しています。1泊2食付の湯宿に招待するという企画なのですが、北海道からは雄武温泉の「ホテル日の出岬」、西大沼温泉の「グリーンピア大沼」、川湯温泉の「お宿欣喜湯」が参加していました。週刊新潮「過熱と狂騒の『ふるさと納税』完全ガイド」では、ふるさと納税で手に入る人気の『特典』リストを掲載。道内からは、上士幌町の「十勝ハーブ牛ロースステーキセット」「十勝ナイタイ和牛ロースステーキ」と浦臼町の「完熟マンゴー、メロン」、むかわ町の「鵡川ししゃも(オス10尾、メス20尾)」が取り上げられていました。同誌連載の「水村山郭不動産」。1000平方メートル以上、2000万円以下の草庵を紹介するというページです。今回は十勝管内豊頃町統内にある物件。土地面積は9335平方メートルで価格は1980万円。問い合わせは「ちえん」電話0155・36・2477まで。最後に、出版社は文藝春秋ですが、北海道出身・桜木紫乃さんの新作「ブルース」の1ページ広告が週刊朝日に掲載されていました。「釧路ノワールの傑作、誕生」とのコピー。面白そうです。価格は本体1400円+税。ではまた来週。(鈴木正紀)