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集部日記

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2014-04-14 自分の子どもを東大に入れる方法

春は新スタートの季節。進学された方も大勢いらっしゃることでしょう。おめでとうございます。あなたがたの未来はこれからです。洋々と開けています。夢に向かって頑張ってください。夢は思い続ければ、いつか必ずかないます。そのための努力さえ怠らなければ大丈夫です。なりたいものになれます。自分を信じてください。

この時期、いまだに一部週刊誌では東大、京大など有名大学の合格者について特集を組んでいます。毎年やっているということは、それなりのニーズがあり、売れゆきも、それなりにいいということなんでしょう。子どもを有名大学に入れたい。そんな親心を巧みに利用して部数を稼ぐ。いくらそうだとしても、驚くのは「週刊朝日」と「サンデー毎日」です。この2誌は、実に5週間!合格者ネタをやり続けていました。もちろん、その筆頭は「東京大学」。いまも東大信仰というか、東大羨望というか、東大神話は健在ということなのでしょう。それにしても恐るべし“東大ブランド”です。

時期にかかわらず、他の雑誌も「東大生の勉強方法」とか「東大生の小学生時代」とか「東大生の親の顔」とか「東大生の親は子どもに何を話しているのか」とか、手を変え品を変え、どうやったら自分の子どもを東大に行かせられるのか、そんな記事があまた出ています。確かに、東大に入るということはスゴいことなのでしょう。少なくとも昨年までの私も多少そう思っていたふしはあります。しかし、いまはまったくそう思いません。なぜかといえば昨年3月、自分の息子が東大に入学したからです。

一族郎党はおろか、近しい知り合いの中にも、東大に行っている人などいません。私は仕事柄、政治家や経済人、役人、弁護士、大学教授など、東大出身の方とは何人も会っていますが、東大とのかかわりは本当にそれくらいでした。まったく別世界の話であって、東大とかかわることなどないだろうと思っていました。それが、まさか自分に一番近い人間が東大に行くなど、想像すらしていませんでした。

そうなんです。なんとなくいやらしく聞こえますが、こう見えても、実は「東大生の親」なんです。本当に人生、何があるかわからないものです。よく雑誌の東大特集では、親の学歴、年収などの相関関係を指摘します。確かに親が高学歴で年収も高い家庭に育った子どものほうが、統計的には割合が高いようです。しかし、現実の東大生はそんな家庭の子ばかりではありません。結構、貧しい家庭の子もいるようです。自分で言うのも恥ずかしい限りですが、うちも貧しい家庭の部類です。

お世辞にも親の学歴がいいとはいえません。収入も、極端に低いわけではありませんが、決して高いといえるようなレベルでもありません。そう考えると、どこの家庭の子も東大に入れるような気がしませんか。そうなんです。経験上、そんなに難しいことだとは思えないのです。では、自分が行けたかというと、それは行けなかったと思います。まったくそんな発想などなく、興味もありませんでしたから。周りから東大の話など聞いたこともありませんし、世の中の仕組みや世界の情勢などを教えてくれた人もいませんでした。何もない中で、ある日突然「東大へ行こう」ということにはなりません。

もちろん、東大に行くのには、ある一定の素質がなければ難しいとは思います。それを見抜けるかどうかが親の役割です。親の願望で東大に行かせようとしても、それは子どものためになりません。子どもが不幸になるだけです。子どもが不幸になることを望む親はいないと思いますが、世の中、過干渉の親が多いのも事実です。それが子どもの自立を阻み、いつまでも親離れできない子どもを増やしています。子どもが自立できないのは、親のせい以外のなにものでもありません。

なぜ、私の子どもが東大へ行ったか。どうやって合格にこぎつけたのか。親は何をさせ、何をさせなかったのか――そうした実体験を何回かに分けて書いていきたいと思います。題して「自分の子どもを東大に入れる方法」。乞う、ご期待。

明日発売の「財界さっぽろ」5月号にも「東大・京大・北大・医学部、道内高校別合格者数で“笑った学校、泣いた学校”」という記事が掲載されます。そのほか「原発ゼロ」の方針を転換した安倍政権のエネルギー基本計画が取り沙汰されているが、北海道は原発の電気なしで2年を過ごした。泊原発の必要性は揺らいでいる。特集は「沈黙の泊原発、2年後の真実」。一挙21ページ+2ページグラビアの総力取材。明日はお早めに書店、コンビニへ。(鈴木正紀)