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集部日記

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2010-12-15 北海道の雑誌文化を守る

本日、2011年新年特大号が発売されました。文字通り“特大”です。総ページ数は362。持った感じ、ちょっと厚めで、ずっしり重い。すでに“重厚長大”の時代でないことは重々承知していますが、でもこのボリュームでこの価格。“北海道のいま”を知るにはかなりお得です。政治・経済・社会、すべてを網羅。ぜひ書店・コンビニで、お手にとって確かめてください。

新年特大号で、関西人で北海道大学准教授の中島岳志さんに、こんなことを言われました。

「北海道に来てびっくりしたんですが、何かやろうと考えたときに、みんな市役所や道庁に行って補助金をもらおうとする。関西だったらどうやったらペイできるのかを自分で考えてやっていたんですけどね。そもそも『財界さっぽろ』という媒体が成立している風土というのがすごいですよね。関西にローカルの業界誌なんてほとんどなかったし、読みもしない。行政にものすごく依存しているから、道内的な経済界の情報ってすごく意味があるんですよ。それが雑誌の重要コーナーに並んでいる。極めて異常な社会だと思ったんですね。こんな地方ないんじゃないかな」(325ページ)

本誌は、批判だろうが、批判めいたことだろうが、堂々と受けて立ちます。どこぞのメディアや組織のように批判を受け付けないとか封殺するようなことはしません。私は取材の現場にいなかったので中島さんがどんなニュアンスで前述のようなことを言ったのかはわかりません。それにしても事実誤認があるようなので指摘しておきます。

「ローカルの業界紙」といわれますが、小誌は見ての通りどこかの業界に特化した雑誌ではありません。政治あり経済あり社会ありと、どちらかといえば週刊誌に近いテイストです。そういうものがない風土のほうが、文化的にはずっと貧困でしょう。

「雑誌の重要なコーナーに並んでいる。極めて異常な社会だと思ったんですね」というのもおかしな話。小誌は道内で最も訴求力のある雑誌だと自負しています。売れ筋を重要コーナーに並べるのは当たり前。どこが異常なのかまったく理解不能です。

「こんな地方ないんじゃないかな」というのは大いに結構。他の地域と一緒になる必要などありません。

小誌記者があまりにもくだらない質問ばかりするので、中島さんもちょっとイライラしたのかなという感じは、行間から受けました。論壇の若手ホープである中島さん、これに懲りず、またご協力をお願いします。

何といわれようと、小誌が北海道の雑誌文化を守っていかなければならないと思っています。志のある若者よ、小誌の門をたたいてください。(鈴木正紀)