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集部日記

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2012-02-14 バカにしているのだろうか

「バカにしているのだろうか」。民主党が紆余曲折の末に出してきた新年金制度の試算について、そんな批判が出ている。

増税路線を走る野田政権。社会保障のためとして「将来の世代につけを回すな」「社会保障と税の一体改革だ」というかけ声は立派だ。いちおうは国会議員の定数と歳費の削減、公務員の人件費カットに手をつけるような構えを見せているが、はっきり言って信用できない。

本気で身を削る気があるなら増税議論をする前に行革法案を成立させろ、と言いたい。数日前、ようやく国家公務員人件費2割削減を明記した法案の素案が明らかになったそうだが、国会議員の定数・歳費削減の方はまだ見通しがついていない。そうした歳出カットを実施した上で、これだけお金が足りないから増税が必要だという提案なら協力しようとは思う。日本国民である限り、いずれは私自身も制度の恩恵を受けるのだから。

ところが、野田政権が提示している今回の増税後、民主党が検討中の新年金制度に移行する際は、さらに増税が必要だという。しかも、そもそも試算の前提自体が非現実的だというのだ。学習院大学の鈴木亘教授は自らのブログで、この試算の問題点をいくつか指摘しているが、<甘すぎる経済前提>として以下のように説明する。

〈今回の試算の最大の問題点は、やはり、今後100年近い前提として、運用利回り4.1%、賃金上昇率2.5%という「バラ色のお花畑シナリオ」が置かれていることである。現在のように、マイナスの利回り、デフレ経済が続く状況では、試算内容は大幅に見直さなければならない〉

政権交代選挙で公約として掲げ、抜本的改革と銘打っている割には、なんとお粗末な。これでは安心して「増税もやむなし」とは言えない。

さて15日発売の今月号はカラー巻頭グラビアで「ダルビッシュ7年間の軌跡」、全小選挙区の情勢を網羅した衆院選特集、北洋銀行ネタなど。ぜひ明日は最寄りの書店へ。(野口晋一)