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集部日記

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2011-02-15 トップの孤独

菅直人首相の言動が連日報道されます。国のトップですから当然ですが、それを見るにつけ何ともやるせない気分になります。覇気がなく、うつろな目で、あまりにも弱々しく、信念も覚悟もない、初老の男に映るからです。彼は何をやりたくて政治家になったのか、まったくわかりません。もちろん、何かはあるのでしょうが、あるいはあったのでしょうが、ただただ大きな流れに身をまかせているだけに見えてしまいます。

おそらく首相の仕事は分刻みなのでしょう。何かを考えるヒマもなく、次から次へと公務をこなさなければならない。そこで抗うより流れのままに処していたほうが楽なのは、はっきりしています。何か突飛なことをさせないように、事務方が何から何まで準備をしてくれる。それに乗っていればいいだけなんですから。しかし、それでは何も変えられない。

流れに抗うことは非常なエネルギーを必要とします。想定される抵抗を考えるだけで気持ちも萎えてしまう。結局、何もしないのが一番いい。菅さんはインターネットの放送で「首相を辞めたくなるのがわかる。これだけ一生懸命やっているのにわかってくれない。気持ちが萎える」というような発言をしていました。確かに大多数の国民が菅さんの仕事ぶりを知るのはマスコミ報道でしょう。やって当たり前という感覚なのか、いいことはまず報道されない。逆に悪いことばかりが国民に伝わる。やってられん!という気分になるのもわからなくはありません。一方で、そんな記者クラブメディアを擁護する姿勢というのも呆れてしまいますが……。

いつからなのかわかりませんが、どんな事象も自分に置き換えて考えるクセがついています。事件にしろ、事故にしろ、災害にしろ、とても他人事とは思えない。とくにこの職責についてから、とみに考えるようになりました。ですから菅さんの姿なども、どことなく身につまされる話のようにとらえてしまいます。そう考えると「自分もやりたいことをあまりやれていないな」「菅さんを批判できるほどの突破力を発揮していないな」と自省の念も湧いてきます。

他人の振りみて何とやら。悪い見本は世の中に山とあるわけですから、それを他山の石とし、反面教師として自らを律していかなければならないと思う毎日です。

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