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2011-10-14 ひと足早い「2011年“超個人的”物故者回想録」

10月5日、アップル社の創設者、スティーブ・ジョブスさんが亡くなり、世界的に大きな話題となりました。享年56歳。その10日ほど前には2004年にノーベル平和賞を受賞したケニア出身の環境保護活動家、ワンガリ・マータイさんが71歳で死去されました。「モッタイナイ」を世界に広めてくれた人です。合掌。

どのマスコミも、年末には今年亡くなった著名人の特集を組みます。年末までまだ2カ月半ありますが、すでに結構な数の著名人がお亡くなりになっています。ひと足早く「2011年“超個人的”物故者回想録」――

生前、私が実際にお会いしたことのある故人というと、元連合会長の笹森清さん(6月4日逝去・享年70歳、以下同)、元衆議院議員の佐藤孝行さん(5月18日・83歳)、俳優の児玉清さん(5月16日・77歳)というところでしょうか。

すべて取材での出会いです。異色なところでは児玉さんになりますか。10年くらい前、児玉さんが司会を務めていたNHKの書評番組『週刊ブックレビュー』の収録を、石狩市でおこなったことがあます。その模様を、弊社に入ってさほど時間がたっていない私が取材に行きました。本誌グラビアで取り上げているはずです。言葉は交わせませんでしたが、児玉さんを間近に見て「本当に読書家なんだ」とつくづく感心した記憶があります。

死の“びっくり度”でいうと、元メジャーリーガー、伊良部秀樹さん(7月27日・42歳)の自殺、元キャンディーズの“スーちゃん”こと田中好子さん(4月21日、55歳)の乳がん死、また子どものころ見ていたアニメのほとんどはこの人の監督、演出だった出崎統さん(4月17日・67歳)がいます。出崎さんの場合は年齢も年齢ですので、びっくりというほどではないのですけど。

出崎作品を数え出したらきりがありません。「あしたのジョー」「エースをねらえ!」「空手バカ一代」「侍ジャイアンツ」「ガンバの冒険」「ベルサイユのばら」「スペースコブラ」などは好んで見ていました。出崎さんが偉大な作家だということは大人になってから知りました。

そんななか、今年一番ショックだったのは漫画家の和田慎二さん(7月6日・61歳)の死。代表作は「スケバン刑事」。出会いは姉の読んでいた「別冊マーガレット」ですから、すでに40年くらい和田作品を読み続けていることになります。

いまでこそ何もおかしくはありませんが、当時は子ども心に「男なのに少女マンガを描いている」と奇異に思ったものです。私の性分として、何か変わったことをする人が好きなんです。以来、ずっとファンで、コミックも「クマさんの四季」以外は、たぶん全巻持っていると思います。

『ミステリーボニータ』(秋田書店刊)で「傀儡師リン」を連載中であり、まさに突然の死でした。先般、絶筆となった同作品のコミック14巻を買いましたが、まだビニールが被ったままです。なんとなく破けません。今後、和田さんの新作を読むことができないのかと思うと、やはり淋しいものです。

私は死について、昔から否定的に考えたことはなくて、極端な話、明日死んでもさほど悔いはありません。たかだか47年しか生きていませんが、これまでに3回は死んでもおかしくない出来事に遭遇しています。それを考えれば、いま生きているだけでありがたい。地球上の生物である以上、死は平等にやってきます。忌み嫌っても、恐れても仕方ありません。

さて、明日15日発売の「財界さっぽろ」11月号は、謎の死についての真相に迫ります。1つは、道内経済界にとてつもない衝撃を与えたJR北海道社長・中島尚俊氏の死。渾身の総力取材26ページの大特集。題して「JR北海道、震撼“戦線離脱”」。乞うご期待。

もう1つ、東京電力・福島原子力発電所の事故現場で働いていた男性が、現地に入って13日後に急性白血病で死亡。この男性は小樽在住者でした。果たして、放射能との因果関係はあるのか。関係者の証言をもとに真実を追います。こちらもぜひ読んでいただきたい。

そのほか「大臣辞任も何のその 鉢呂吉雄、意気軒昂」「金融円滑化法延長から半年 銀行が“見放す企業”を選び始めた!」「特別背任罪、河谷禎昌元拓銀頭取が“仮釈放”に」等々、政治・経済・社会、注目の話題を余すことなく網羅。今月も絶対、損をさせない750円。明日はお早く書店・コンビニへ。(鈴木正紀)