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サントリー酒類 北海道支社掲載号:2020年1月号

写真大 「19年は業家連動が非常にうまくいきました」と語る永井真三サントリー酒類北海道支社長

写真 左から「こだわり酒場のレモンサワーの素」、「ザ・プレミアム・モルツ」、「ー196℃ ストロングゼロ〈ダブルレモン〉」

ブランディングが功奏、各カテゴリーの主力商品が好調

  ビアガーデンに「神泡アート」導入

「19年の全国のビールマーケットは前年を約2%下回ると推定される中、『ザ・プレミアム・モルツ』は前年増を見込んでいます」と永井真三サントリー酒類北海道支社長は語る。
〝プレモル〟の愛称で広く親しまれている同商品は、ビール固有の価値である泡にフォーカス。こだわりの素材・製法・注ぎ方によって実現した濃密な泡を「神泡」と称している。
 7、8月に開催される札幌・大通ビアガーデンでは、今年から〝神泡アート〟を導入した。神泡の上に麦芽エキスを転写することで、ラテアートと同様にさまざまな模様を描くことができる。これが〝映える〟と話題を呼び、SNSに写真が投稿された。
 今後、道内でも一部の飲食店に神泡アートをつくれる機材を設置していく予定だ。
 また、家庭でも濃密な泡を楽しんでもらえるよう「神泡サーバー」を開発。手動式と電動式の2タイプがあるが、19年は電動タイプがリニューアルされた。
 従来品は使用後に洗浄する必要があったが、今回開発したものは洗浄不要。缶にセットし、グラスにビールを注ぐ際にスイッチを押すと超音波が発生。神泡に変化するという代物だ。
「毎年、課題解決にいそしんでいます。今後も、さらなる進化を目指して研究開発に取り組んでいきます」(永井支社長)
 同社のテーマは〝業家連動〟。飲食店でおいしく高品質な一杯を体感してもらい、自宅用にスーパーやコンビニで購入してもらうというもの。その最たる例が「こだわり酒場のレモンサワー」だ。
 現在、家庭用(500ミリリットル瓶)と業務用(1800ミリリットルペットボトル)のリキュールのほか、RTD缶(350ミリリットル・500ミリリットル缶)が発売されている。特にRTD缶の人気は高く、19年の年初出荷目標数は210万ケースだったが、800万ケースに上方修正している。
「飲食店のメニューに『神泡』や『こだわり酒場のレモンサワー』と商品名を明記してもらうブランディングが実を結んでいると実感します」と永井支社長は話す。

 駆け込み特需の新ジャンル とチューハイ

 19年10月の消費税増税前の駆け込み需要で大きく売り上げを伸ばしたのが「金麦」シリーズなどの新ジャンルと、「マイナス196℃ ストロングゼロ」「ほろよい」などのチューハイだ。
 従来のチューハイユーザーは20、30代がメーンだったが、近年は50、60代の焼酎ユーザーの流入も目立っているという。さらに同社がブームの火付け役となったハイボールを含むウイスキーも堅調。家庭用のハイボール缶も販売数を伸ばしており〝ハイボール文化〟が定着しつつある。
「『ジムビーム』『トリス』などが好調なのですが、一部の高級ウイスキーの供給が十分に行き渡らず、お客様に大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません。道内のお酒の需要は全国水準より高い。メーカーとして一番大事なことは、マーケットを刺激する商品を開発することです。また、当社の強みは各カテゴリーで好評いただいてる商品を有していること。今後もサントリーのラインアップを飲食店やご家庭でご愛飲してもらえるよう、積極的に新たな提案をしていきたいです」と永井支社長は語る。

基本データ

住所:
札幌市北区北8条西3丁目 札幌エルプラザビル12階
TEL:
011・746・4001
URL:
https://www.suntory.co.jp/

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