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サスティナビリティ(29)クリーンテック革命で北海道の再生を-(14)
Climate(気候変動への高い関心)(2)
更新日:2008年08月10日

    

 「北海道の夏も暑くて大変です」「中国からの黄砂で朝見ると車も黄色くなってる」「白樺やぶたくさの花粉症も大変」・・・・。北海道に来てよく耳にする言葉である。勿論全て正しいのだろうが、比較の問題である。東京、名古屋、大阪、中四国・九州に住む人からみれば贅沢と思われるだろう。
 台風も北海道に来る頃にはその殆どが熱帯性低気圧になり大きな被害は受けていない。海面より低い土地に住居が密集している東京、大阪などは常に洪水の危険にさらされており、今後海面上昇で危険度は更に高くなるだろう。
 今年は本州地方の多くで水不足が心配されているが、北海道ではその可能性は極めて低い。
 地球温暖化とは直接関係ないが、東部を除いて北海道の地震の発生可能性は低い。地震調査研究推進本部の確率論的地震動予測地図によると、全国の主要都市、仙台・東京・横浜・名古屋・大阪・京都・広島は、今後30年以内に震度6以上の揺れに見舞われる可能性が6%から26%あるのに較べ、札幌の確率は0.1%から3%である。
 前回記述したように、赤道付近で発生する上昇気流でもたらされる熱波の影響も北海道は限定的である。厳しいと云われている冬の期間も、温暖化と生活スタイルの改善で昔と較べるとずっと住みやすくなっており、今後更に快適になるだろう。
 食料自給率も日本全体が39%に対し北海道は200%であり、その比率は今後更に高まるだろう。あらゆる面から見て、北海道は生活する上で最適な場所である。これは声を大にして云いたい。

 北海道に戻ってきて不思議に感じるのは、この素晴らしい生活環境を誇りに思っている方々が意外に少ないことだ。「北海道は景気が悪くて」「公共投資も少なくなったし」「北海道の冬は大変ですよ」「サミットも私らには関係ないし」「本州の人達の眼中には北海道なんかないし」「地方の衰退の象徴ですよ」。会話ではこの類の話が殆どである。
 この素晴らしい北海道に他所の人達を来させないようにしているのかと思うほどである。もっともっと自信と誇りを持つべきではないだろうか。

 世界のレストランの格付けをして発表しているフランスのミシュランは「観光ミシュラン」も発行している。この調査によるとアジアの人達が行きたい観光の場所としては圧倒的に北海道が第一位にランクされている。企業の最適立地調査でも、北海道は今年三位であったが、昨年は堂々の一位である。
 このような調査にもかかわらず、北海度を訪れる国内外の観光客数が思うように伸びず、また企業進出も限られているのはアピールが不足しているのではないだろうか。もしかしたら道民の遠慮がちな態度(消極的な姿勢)が北海道の良さを相手に伝えきれないでいるのではないだろうか。

 今、国内においても世界でも社会・経済の潮目が変わってきている。“化石燃料に代表される原材料や穀物価格の高騰”、“新興国の急成長とそれによる各種ひずみ”、“地政学的リスクの高まり”、“異常気象の頻発”、これらは地球温暖化と深い関係にあるものであり、一方において地球環境を維持しようとする“再生可能(自然)エネルギーへの転換”“温暖化ガス排出削減活動”“森林維持”などの活動が活発化しており“消費者のマインド”も変化してきている。
 従来型の発想や経済・社会・投資行為は大きく見直され、「21世紀の産業革命:クリーンテック革命」が始まっている(過去13回の連載でその詳細を説明した)。その中で北海道は絶好のポジションを担っている。
・再生可能エネルギー(風力・太陽光・地熱・小型水力)開発の最適立地
・森林経営拡充による温暖化ガス吸収
・間伐推進による林業推進(木材・チップ・ペレット)で新規事業の創出
・豊かでおいしい水資源で新興国の人達を支援
・食糧基地として日本の自給率を高める
・豊かな土地と工業用水で環境関連(ソーラーパネルなど)の工場誘致
・「G8北海道・洞爺湖サミット」を開催した環境北海道の知名度
・世界で最も自然災害や気候変動が少ない場所
・自然と環境を満喫できる豊かな観光資源

 今後予測される地球環境の急激な変動のなか、北海道は「世界のオアシス」になれる可能性を大いに持っており、また環境変動を抑制する様々な施策を実施できる場所である。

 我々道民はもっともっと自信と誇りを持って働きかける必要があるだろう。