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サスティナビリティ(77)
新年にあたって(1)
更新日:2010年01月05日

    

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお付き合いください。
本ブログも2007年に初めてから4年目に入ります。様々なテーマを取り上げたいと思っておりましたが、環境問題(サステイナビリティ)で終始しました。今後もしばらくは続きそうです。
 さて、ブログを始めた頃と比べ、今地球環境に対する意識が大きく変化し、また多くの取り組みが開始されるようになりました。今回は、昨年中に私自身が身近に感じた変化を紹介したいと思います。

 第1は消費者の変化です。昨年暮れスーパーに行って改めて気づいたのですが、ほとんどの方がマイバッグを持参しています。最初にレジ袋有料化に踏み切ったイオンは、同社の環境レポートで辞退率を克明に発表しています。レポートによると、2007年度、グループ全体で16.37%であったレジ袋辞退率が2008年度には48%に拡大しています。特にイオン北海道は、その取り組みが全国平均を大きく上回り、14.9%が87%にまで拡大しています。レジ袋枚数では、イオン北海道だけで2007年度では約800万枚の削減だったのが、2008年度では200リットル入りのドラム缶で約4000本分の石油に相当する4500万枚削減されたとのことです。道内ではアークスグループやコープさっぽろも積極的にレジ袋有料化に取り組んでおり、2009年中におそらくドラム缶3万本から4万本の石油が節減されたことになるでしょう。
 当初はたかがレジ袋といわれ、また大量にCO2を排出する大型店舗のゼスチャーともいわれていた取り組みが、有料化と消費者の理解でこれほどまでの成果に結びつています。地道に取り組み、消費者運動に結びつくことが地球温暖化防止の大きな一歩になるということを感じさせられます。2009年は地球環境に対する消費者理解が一層高まった記念すべき年であったといえましょう。

 第2はエコカーです。昨年は乗用車の分野においても大きな変革をもたらした年でもありました。ホンダが2月にインサイトを、トヨタは5月に全面改良したプリウスを発表、三菱自動車と富士重工がEV(電気自動車)の量産化を開始。エコカー減税や新車購入補助金もあり、エコカー新時代が訪れた年でした。乗用車(軽自動車を含む)に占めるハイブリッドカー販売比率は2009年度上半期(4月~9月)、8.9%になったと自動車業界団体は発表しています。2009年はエコカーが爆発的に普及する前夜だったといえましょう。当社もハイブリッドカーを1台購入しました。今まで使用していた旧式のVANと入れ替えたのですが、燃費はほぼ5倍にもなっています(ガソリンを暴飲するような旧型車ではありましたが)。また、個人の所有車で遠距離走行していたのを可能な限りハイブリッド車を使うように協力してもらったことにより、新車の使用率は10倍にも拡大しています。したがって、ガソリンの使用量(CO2排出量)は大幅に改善されました(計量化はしていませんが、多分20分の1程度になったのではないでしょうか)。

 第3はクリーン・エネルギーです。昨年、地球温暖化対策で大きな進展を見せたものとして太陽光発電が挙げられるでしょう。数年前まで、日本は太陽光発電で世界の3分の1を占めていましたが、2004年にはドイツに抜かれ2008年には遂に世界各国の中で6位に甘んじてしまいました。これを麻生政権では2020年までに26倍にする目標を掲げ、地球温暖化阻止を掲げる鳩山政権では40倍にすると発表しています。この目標を実現させるため、昨年1月には政府補助金が復活、11月から余剰電力を2倍の価格(1キロワットあたり24円から48円)で電力会社が買い取ることとなり、一挙に普及が進展しました。2009年1月19日までの累計で、政府の補助金申請件数が10万件を突破したと経済産業省は発表しています。固定買取制度の採用が始まった11月から、一挙に採用が増加したようです。

 さて、以前にもブログで紹介しましたが、我が家でも太陽光発電を昨年6月から始めました。電力会社から最近通知を受け、「舟本秀男太陽電池発電所」との設備名称を頂戴しました。我が家が発電所なのかと妙に不思議な気持ちになり、また少なからざる高揚感も味わいました。興味深いのは太陽光発電の表示メーターです。画面には刻々と使用量がグラフ表示され、また時間別・日にち別・月別の電力使用量・発電量・売電量が数値表示されます。発電量が使用量を上回った時は緑色、反対の場合は橙色の表示が点くようにもなっており、エアコンを入れたり、IHを使ったりすると、使用量のグラフが上がるのが分かります。さらに、使用していないパソコンやテレビなどのプラグを抜かないままにしていると、待機電力で夜間や留守の時でも電力が消費されているのに気づかされます。
  このように消費電力が数値表示されると、こまめに電灯や電気機器のスイッチをオフにするなどの行動が生活のなかで自然と芽生えてきます。もちろん個別の電気製品について数値での判別はできませんが、リアルタイムの電力使用グラフと時間別使用量でおおよその利用状況は判断できます。今後、インターネットと送電網が連携するスマートグリッドが実用化され、高性能なスマートメーター(家庭内のエアコン・照明・温度計などの電力使用量が制御されるシステム)が実現したならば、家庭内電力使用が大幅に節減されることになるのではないでしょうか。
 今回は、2009年度中に身近で体験した地球温暖化についてお伝えしました。次回は2010年に起こるであろう変化について勝手に予測したいと思います。