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サスティナビリティ(79)
地図に観る北海道の環境-5触れる地球(1)
更新日:2010年02月05日

    

 新年の始まりでもあり、前々回(サステイナビリティ77)は2009年中の環境に関連した興味深い動き、前回(78)は本年注目すべき取り組みについて述べてみた。今回からは、昨年末に2回連載した「地図に観る北海道の環境」に戻って述べてみたい。
 ご記憶の方もおられるかもしれないが、「北海道洞爺湖サミット」の開催期間中、“触(さわれ)る地球”が国際メディアセンターで展示された。この地球儀は、京都造形芸術大学の竹村真一教授がプロデュースしたもので、実物の地球を1000万分の1(直径1.2メートルの大きさ)に縮小したものである。デジタル地球儀ともいわれ、本体(地球)の表面には様々な画像が映し出され、手で触ることによってぐるぐる回すことができる。画像は、コンピュータで制御されており、またインターネットにも接続され、地球上で発生する様々な気象現象が過去・現在・未来にわたって写し出される。たとえば現在の雲の状況、台風の発生から上陸まで、海流や海水の表面温度の動き、未来の気温変動などを時間・週・月・年単位に地球規模でどのように変化するかを観ることができる。

 「触れる地球」上に写し出される様々なプログラムの中で特に印象に残ったのは、地球温暖化の様子と大気汚染の影響についてだ。まず地球温暖化であるが、地球儀上には1980年から現在までの気温、および現在から2050年、2100年までの予測がIPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)の研究データに基づき、デジタル画像でわかりやすく写し出される。下図は1980年-1999年間と2081年21000年の平均気温の変化を色別に図示している。ちなみに、予測の前提としては世界経済が成長しながらバランスの取れたエネルギーを使用するシナリオ(A1B)を採用している。

 温暖化が進むにしたがい、青から赤、赤から黄色に変化しており、それぞれ摂氏3度の気温上昇を示している。「ヒマラヤの氷床が2035年にすべて解けてなくなる」とのIPCC報告書が誤りであると指摘され問題になっているが、時期はともかく温暖化が進んでいるのは間違いない。昨年の世界気温は、記録が開始されて以来第2位の高さだったそうだ(NASA)。北極地域で急速に気温上昇が進んでいるように、緯度の高い地域で温暖化のスピードが速まるとのことだ(アルベート効果:本ブログ#75で紹介)。北海道も本州、中四国に比べて気温上昇率が高くなると予想されている。
 このような変化は北海道にどのような影響をもたらすのだろうか。

・厳しい冬の期間が短くなり住みやすくなる
・温暖化により農作物の生産性が高まる
・積雪が大幅に少なくなり雪解け時の水量が減少したり、冬の観光に影響が出る
・生態系の変化による災害が多発する(害虫・野生動物・雑草等々)
・海流の変化により漁業への影響が出る

 まだまだ先の事のようだが、少なくとも孫の時代には顕著な変化が起こるのではないだろうか。