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サスティナビリティ(74)
地図に観る北海道の環境-2地下帯水層(2)
更新日:2009年11月30日

    

 それでは、日本の地下帯水層はどうなっているのだろうか。前回のブログで紹介したユネスコ作成「世界の地下資源分布図」から、日本および周辺諸国の部分を拡大したのが下の図である。
青色で表示されているのが地下帯水層(地下水)で、日本には4カ所に存在することがわかる。本州では伊豆半島から山梨、神奈川、東京、千葉、埼玉、群馬の各都県に大規模帯水層が広がっている。おそらく、富士山の融雪が地下にたまって出来たものではないだろうか。
 もう1つは、長野県北部、富山県、新潟県南西部に存在しており,日本アルプス、黒部峡谷の場所とほぼ一致しているおり、ここは日本の銘水が湧き出す場所でもある。
 北海道には、2カ所の帯水層が見られる。1つが帯広を中心とした地域で、もう1つは石狩、胆振、空知にまたがっている。これら地域では「羊蹄の吹きだし湧水」、「ナイベツ河湧水」、「札内川の伏流水」、「大雪旭岳源水」などの銘水が湧き出ている。また、水道水のおいしい都市として札幌、帯広、苫小牧、室蘭、千歳、登別の各市が挙げられており、これら都市はいずれも帯水層の上に位置している。もちろん、地表に湧き出る水と地中深くの帯水層の水にどのような関係があるかはわからないが、“おいしくて”豊富な水が埋もれているのではないかという夢をいだかせる。
 地図を見ていくと面白いことに気づく。まず、北海道と海峡をへだてたお隣の東北地方には大規模帯水層を見ることが出できない。さらに、日本海を超えて大陸に目を移すと、ロシア沿海部、北朝鮮、旧満州地域にも大規模帯水層は見当たらない。温暖化による異常気象の頻発で、これらの地域で干ばつや飲み水の不足が生じるかもしれない。いや、その可能性は充分予測されるのではないだろうか。
 釧路から盛岡へ、小樽からハバロフスクへと、北海道の“おいしく”豊富な水を提供するルートはつくれないだろうか。地表にある淡水のほぼ100倍の水が地下にあり、その殆どが帯水層にあるといわれている。そうすると、北海道には無尽の新鮮な飲料水があることになる。今、日本のガソリン1リットルの料金は500ミリリットルのペットボトル入りミネラルウォーター1本とほぼ同じである。石油産業がコングロマリットとして巨大産業に成長していったと同じように、北海道の地表水と地下水を基にした産業が飛躍的に発展するという夢を抱けないだろうか。その夢が実現したならば愉快この上もない。
”Dream Comes True”