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サスティナビリティ(15)
シカゴ市の環境対策
更新日:2008年03月20日

    

 “マイケル・ジョーダンの街”とも云われるシカゴから、シカゴ市観光局理事のスザンヌ・マレックエマッケナさんが全米小売業大会に参加し、同市の環境に対する取り組みを講演した。そこで、先のニューヨークの取り組みに引き続き紹介したいと思う。
 シカゴは緯度では札幌よりやや南だが、内陸部でもあり年間の最高気温30度、最低気温マイナス10度と札幌とほぼ同じである。何度かシカゴを訪れたことがあるが、ミシガン湖に流れる川の水は透き通っており、緑は多く、市街地の空気は澄み渡っている。人口は280万人を超えているが、農産物供給基地であるイリノイ州全体を含め、札幌・北海道と通ずる印象を受ける地域である。
 シカゴは米国でも1-2位に位置する環境対応に積極的な市である。「消費者の多くは緑に囲まれたお店で買物をするのを好んでいます。私たちは市街地であってもそのような場所を提供し、店舗を造ってもらいたいと思っています」と、彼女は市の環境取組についてスピーチを始めた。
 シカゴ市にはグリーン・テクノロジー・センターがあり、そこでは1,000人の研究員・職員が400にもおよぶ環境対策プログラムに取り組んでいるとのことである。プログラムには、荒廃した市街地の再活性化、環境対応の住宅普及、グリーン・ビルディング(オフィス、店舗、公的施設)、グリーン・ルーフ(屋上庭園)、小鳥や木々の保護維持、リサイクル拡大、省電力電球の普及促進、廃棄物処理、安全な水資源の提供など多岐にわたる環境対策が盛り込まれている。
 最近では特に屋上庭園に力を入れており、市庁舎やウォルマート店舗などの屋上は豊かな緑で覆われている。緑被率を高め、夏の熱暑・冬の酷寒に使われるエネルギー消費を削減しようとしている。直線距離にして112キロに及ぶ街路樹は美しい景観を提供するとともに環境維持にも大きな役割を果たしている。
 自転車専用道路は延べ200キロを超え、10,000台の駐輪場が用意されている。また、無料の市内トロリーバスを運行し、自転車利用と併せてCO2排出の削減を図っているとのことである。交通信号機は省エネルギーのLEDに切り替えている最中で、すでに400ヶ所に取り付けられている。
 多くのプログラムは民間の企業や市民とのコラボレーションで実施されている。環境問題に関心が薄いといわれていた米国も、州や市レベルでは真剣な取り組みが行われている。
 似通った環境にある札幌や北海道でも参考になる点が多々あるように感じた。