「情報を先取り、タブーに挑戦」を編集方針とし、生活者・企業経営者に
最新かつ有益な情報価値をご提供する、北海道の地域政治・経済誌

ロゴ

トップページ > 社長ブログ > カーボンオフセット

長ブログ

このエントリーをはてなブックマークに追加

サスティナビリティ(9)
カーボンオフセット
更新日:2008年01月15日

    

 「エコプロダクツ2007」の一環として「環境セミナー」が開催され、12月15日には小池百合子元環境大臣が講演した。小池人気もあり、会場は立ち見も出るほどの盛況であった。
 講演テーマは「北海道洞爺湖サミットに向けて」。道民にとって大いに期待を抱かせるものであった。しかし、実際には、内容としてはほとんどテーマからは外れており「北海道洞爺湖」の言葉がほんの巻頭語に出ただけだった。
 公用車のハイブリッド化、低公害・低燃費エネルギー使用をはじめとした政府のグリーン調達の話、クールビズの普及や印刷物の両面コピーの徹底など、自身が先頭を切って進めたプロジェクトをいささか自慢げに話されていた。極めつけは2つの大臣を兼任していた時の公用車の話である。各省から提供される2台の大臣専用車を1台のエスティマ・ハイブリッドカーにすることで、エコと効率化を図ったとのことである。このレベルの取り組みを大臣の貢献のひとつとして語ること自体に疑問を感じるのは私だけだろうか。
 約1時間の話の中で興味深かったのは“カーボンオフセット”のくだりである。カーボンオフセットとは、日常生活や経済活動で発生したCO2を見積り、その排出量に見合った分を植樹や自然エネルギーの利用、またはCO2削減の基金を提供するなどして埋め合わせしようとするものである。
 小池元大臣の話によると、2006年のハイリンゲンダム・サミットでは3万トンのCO2が発生したそうである。これには、参加者全員の往復航空機燃料や乗用車から排出されたCO2、鉄条網の移動を含めて警備に使われた化石エネルギーなど全てが含まれる。これをどのように埋め合わせしたのか。詳細は定かでないが、話によると糞尿から発生するメタンガスの生成で相殺したとのことである。
メタンガス(CH4)の単位量当たり温暖化寄与力はCO2の20倍だそうであるが、3万トンのCO2に見合うのにどれほどの“糞尿”が必要であったのか興味深いところである。
 一方で、このカーボンオフセットに絡んで、「北海道洞爺湖サミット」においても、発生するCO2をどのようにオフセットするのか、世界が注目する事になる。ぜひとも、国任せではなく北海道として取組み、その成果を堂々と発信する事で「クリーン北海道」のイメージを高めたいものである。企業のみならず、道民を広く参加させた植林活動、再生エネルギー(風力・太陽熱)や稲藁など食品に供さない材料を用いたバイオエタノールの利用などが当面考えられるが、何よりも重要なのはLOHAS(健康と環境を大事にするライフサイクルを持つ人々)の啓蒙による意識の底上げである。
 1人1台の自動車乗用自粛、プラスティックや化学繊維製品利用や購入の自粛、サステイナビリティに積極的な店舗の応援、家庭・職場でのウォームビズ実施、庭の手入れ…意識ひとつで実行出来ることはいくらでもある。
 道民のエコライフが発信された時、北海道は世界から注目されることになるだろう。
2008年はそのような年にしたいものである。